演劇とその形而上学 (1965年)

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感想・レビュー・書評

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  • 演劇の時間《テンポ》は呼吸によっています。ときには、避けがたい呼気の欲望によってせき立てられて、ときには、女性的で、ひきのばされた吸気によって、うねったり、薄くなったりする。急に止められた動作は、呼吸に、逆上したうごめきを幾重にも走らせる。そして、この動作は、それ自体の中に、その幻影の魔術を持っているのです。(中略)そして、演劇は、この魔術的な呼吸が思いのままに再現される、まさにその場所なのです。

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    彼のことは映画の中でしか知りませんでした、が、文章もなかなかにフランス人らしく、正直読みづらかったです。でも内容にはとても面白く、強い主張と何より、彼の演劇に対する情熱が伝わって来た、ような気がしました。

    (2010.08.01)

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著者プロフィール

1896-1948年。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を必死に試みて、後年、精神病院へと監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている。

「2019年 『演劇とその分身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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