反逆者の財布 (1962年) (創元推理文庫)

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  • 絶版本だが、アマゾンで見たら2万とか3万とかでびっくり。
    病院で意識を回復した主人公は、記憶を失っていた。病室の外から聞こえた会話でどうやら自分は警官を殺したことになっているらしいとわかったが、何か緊急にやらねばならない重大なことがある、という焦燥感から病院を脱出する…
    語り手が記憶喪失で、それをひた隠しにしながら自分のなすべきことを探り当てようとする話なので、読んでる方も五里霧中のまま引っ張り回される感じ。主人公の一か八か的な行動についていけないところも。訳も1962年だしちょっと硬いかな。
    徐々に記憶が戻り、状況が明らかになっていく様子はちょっと都合よすぎるのでは、という気がしないでもない。しかし最後に判明した犯人の狙いと動機は面白かった。
    アリンガムはたぶんこれで読んだの3冊目だが、なかなか幅広い作風でつかみ所のない作家だと思う。

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著者プロフィール

本名マージェリー・ルイーズ・ヤングマン・カーター。1904年、英国ロンドン生まれ。別名マックスウェル・マーチ。文筆家の家系に育ち、16歳で長編小説を書き上げる早熟の天才ぶりを見せ、1923年に冒険小説"Blackerchief Dick"を発表、27年には犯人当ての長編ミステリ「ホワイトコテージの殺人」を新聞連載している。"The Crime at Black Dudley"(29)に端役で登場したアルバート・キャンピオンは"Look to the Lady" (30)以降の作品でシリーズ探偵となる。映画化された「霧の中の虎」(52)や英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞の次点長編「殺人者の街角」(58)など、数多くの長短編が書かれた。66年、シリーズ19作目の長編"Cargo of Eagles"を執筆中に死去。同作は夫フィリップ・ヤングマン・カーターによって補筆・完成された。

「2023年 『ファラデー家の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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