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感想・レビュー・書評
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絶版本だが、アマゾンで見たら2万とか3万とかでびっくり。
病院で意識を回復した主人公は、記憶を失っていた。病室の外から聞こえた会話でどうやら自分は警官を殺したことになっているらしいとわかったが、何か緊急にやらねばならない重大なことがある、という焦燥感から病院を脱出する…
語り手が記憶喪失で、それをひた隠しにしながら自分のなすべきことを探り当てようとする話なので、読んでる方も五里霧中のまま引っ張り回される感じ。主人公の一か八か的な行動についていけないところも。訳も1962年だしちょっと硬いかな。
徐々に記憶が戻り、状況が明らかになっていく様子はちょっと都合よすぎるのでは、という気がしないでもない。しかし最後に判明した犯人の狙いと動機は面白かった。
アリンガムはたぶんこれで読んだの3冊目だが、なかなか幅広い作風でつかみ所のない作家だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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