ビルマの竪琴 (1959年) (新潮文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 戦争の悲惨さに対する著者の憤りを感じた。
    戦争で命を落とした人々は弔われることなく腐敗し、亡くなったことすら誰の耳にも届かない。
    そんな戦後の状況を目の当たりにした作者は、小説の中で主人公の水島上等兵に戦地で遺体の供養をさせることで、戦死した方々の冥福を祈ったのではないか。

  • 「おーい水島、一緒に、日本へ帰ろう!」

    正直この一言だけで泣ける!いや、「埴生の宿」の伴奏だけで泣ける!『ビルマの竪琴』はそれだけの泣きの名作であります。物語の構成と言い、第3章の水島上等兵による長い長い手紙と言い、淡々とした展開が与える重みと感動は他の小説の追随を許しません。

    そして巻末の「ビルマの竪琴ができるまで」の中に見られる著者竹山氏の謙虚な姿勢に、また心打たれます。

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