偉大なるギャツビー (1957年) (アメリカ文学選集〈第一期〉)

著者 : フィッツジェラルド 野崎孝

• 研究社出版

感想・レビュー・書評

[ピヨピヨさんの感想 · 2008年4月22日]

アメリカ文学の代表作のひとつ。今更僕が語るまでもない有名な小説ですが、人間の夢や想いに対する儚さ、虚しさの表現の傑出っぷり、そこから来るだろう切ない読後感、僕は好きです。

ギャツビーの「美しい破滅」的生きかた、物事に対する病的な執念を含んだ感覚や身のこなし、話しかた…等、まさに村上春樹文学の原点を見る思いです。

[Rachel☆さんの感想 · 2007年9月20日]

愛する人を振り向かせるためにあらゆる手段を使って金持ちになった男、愛よりお金を選んで結婚した女。学生時代で全盛期を終え、あとは衰退するばかりの男など、登場人物のほとんどが幸せじゃない。
でも、最後の英文がかっこいい。サリンジャーが感銘を受けた作品らしい。