1898(明治31)年東京浅草生まれ。本名四郎。1912(大正元)年14歳で鏑木清方に入門し、「紫浪」の雅号を受ける。日本画家として帝展や新文展などで活躍する一方、清方の勧めで木版画も手掛ける。1919(大正8)年から41(昭和16)年頃までに渡邊版画店から、戦後は、京都の版元・芸艸堂から数多くの「新版画」を生み出している。また、1955(昭和30)年以降は自刻・自摺の「創作版画」も制作。1991(平成3)年に93歳で死去するまで、生涯に渡って木版画と向き合ってきた。
「2021年 『笠松紫浪 全木版画集』 で使われていた紹介文から引用しています。」