パプリカ [DVD]

監督 : 今敏 
出演 : 古谷徹  林原めぐみ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.86
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本棚登録 : 2792
感想 : 504
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462041579

感想・レビュー・書評

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  • 筒井康隆だなって感じの猪突猛進で振り切った系豪腕SFアニメーションという印象(笑)。
    「夢」の世界だからこそ描ける、意識という束縛から解放された自由にハジけまくる描写が楽しくて魅力的。想像と創造がある一点で交わったような世界線が私は好きです。
    ただ現実の整合性とかを考え出すと…。そこは豪腕によるスピード感で覆い隠すというか気にさせない作りで、あるいは気にすると楽しめないので、やはりこの作品のスピード感とともに疾走し没頭するのがmuch betterと思われます。

  • 過大評価だろ~て思っちゃった
    インセプションはこれに影響受けてないってのはさすがに無理ある、でもインセプションのが好き‎^_^;

  • 独特の世界観や展開が楽しかった。玄人向き。
    少しポップなアキラのような映画

  • 2023/07/30

  • 医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー“DCミニ”が盗まれた。それを機に研究員たちが、次々と何者かに支配されるかのように奇怪な夢を見るようになる。
    謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容易もまったく別人格の“夢探偵パプリカ”に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。
    ところが完全に操られた夢の中で、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた。
    筒井康隆の傑作小説をアニメ映画化。
    クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」に影響を与えているカエルや人形などが巨大化して大名行列したり目まぐるしく海や密林やホテルに舞台転換したりする奇想天外な夢の映像の数々、セラピストとクライアントが無意識を反映した夢を共有することでセラピーに生かす目的で開発された装置DCミニを悪用して他者の妄想を暴走させる陰謀にセラピスト千葉敦子/夢探偵パプリカや研究室理事長の島が夢と現実を行きつ戻りつして立ち向かうストーリー、パプリカのクライアントの刑事粉川のトラウマや千葉敦子に片想いしている研究者の時田のコンプレックスや研究室の理事長島や精神科理事長の乾の誇大妄想がストーリーに絡み、現実と夢が入り交じり侵食し合い人々の妄想と欲望が暴走するカスタロフと千葉敦子たちそれぞれが己のトラウマやコンプレックスと向き合い昇華させるドラマが組合わさったクライマックスは圧巻。
    現実の枷から解き放たれて万能感の赴くまま自分の欲望や妄想を暴走させたいという密かな欲望が人間にあるが所以の危うさ、夢を見ることの素晴らしさと危うさ、自意識と無意識の対立、哲学的なテーマを含んだ傑作SFアニメ映画です。

  • インセプションのほうがおもしろい
     4年前に海外で見たので二度目。忘れてゐたので見直した。

     めちゃくちゃな内容だったかと憶えてゐたが、思ひのほか複雑なストーリーではなかった。意外とわかりやすい普通のSF作品だ。
     ちゃんと伏線が張られてゐて、冒頭の氷室の部屋を見ると、氷室がホモだと、それとなく示してある。

     しかし気になったのは、氷室、乾、小山内の3人みながホモだといふことで(まあ一人は被害者だが)、いくらなんでも多いだらう。締め方もなんだか妄想代理人に似てゐる気がする。

     ところで、今敏はブログに、ノーランの「インセプション」に対してパクリカと暗に書いてゐる。筒井康隆も日記に、パプリカと同じではないかと書いてゐる。
     しかし見てみるとストーリーが全然似てゐない。言ひがかりである。第一インセプションの方がおもしろい。パプリカのシーンと似たシーンはほんの少ししかない。

     しかしこれを見ても今敏はやはりシナリオライターではなく演出家だなと思った。

  • 有名作品だけど見たことないなーと思っていたらTV放送されていたので視聴。
    アニメーション凄いし面白かった。

    夢探偵として患者の夢の中へと入るパプリカ。夢へと入る装置DCミニが盗まれる事件が起こる。
    夢と現実が混じり合っていく、SFアドベンチャー。

    ポンポン場面が変わったり、夢と現実が混じり合う不可解な現象とか、アニメーションならではの魅力でとても良かった。

    仕事が出来るキツめな美人が主人公のこと、みんな大好き過ぎるなーとかは思った。
    夢の中での人格である(はず)のパプリカとは大分違っているのも印象的。

    夢と現実が混じってから、顔がガラケーの液晶画面になったミニスカートの女子高生が、スカートをたくし上げてすかさずガラケー頭の男がローアングル撮影しにくる描写があって、あれだけはキモって思ってしまった。
    今なおこのクソな犯罪がのさばってんだよなぁー…。

  • 想像より難解でもなくて、筒井節の台詞が映える世界観って文字列以外にあるんだなぁというところに感動。

  • 2022/03/10

  • 面白かった。2006年の作品ですが、緻密な描写や現代の映画に通じる表現方法に古さを感じることなく観ることができました。(『インセプション』が有名かな)
    音楽が平沢進なので、もう素敵すぎました。
    話としては割とストレートなミステリィですし、何度も繰り返されるごちゃごちゃしてるパレードとか、観る人は選ぶかもしれませんが、1つのエポックメイクな作品であるのは間違いないと思います。

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著者プロフィール

今 敏(こん さとし)
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。漫画家、アニメーション監督。大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、漫画家としてデビュー。漫画作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石 -今 敏全短篇』(以上 講談社・刊)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上 徳間書店/復刊ドットコム・刊)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日逝去。享年46歳。

「2023年 『今 敏 MANGA選集 3 海帰線 [ワイド版・生原稿ver.] KAIKISEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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