鉄コン筋クリート (通常版) [DVD]

監督 : マイケル・アリアス 
出演 : 二宮和也  蒼井優 
  • アニプレックス
3.84
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4534530018793

感想・レビュー・書評

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  • 【経緯】
    先輩にお借りして

    【はじまり】
    火は危うい。そのものが危ないのではないが、危うさを隠し持っている。火傷をしてはじめて分かるように、痛い目をみないと分からないこともある。

    【内容】
    相反する相棒。シロとクロ。
    外れたネジ。頭のネジ。ココロのネジ。
    足りないものをもっている片割れ。
    守りたいもの。守られているもの。
    存在意義。

    【感想】
    蒼井優のシロ、とてもよかった。
    ニノのクロもよかった。
    田中岷のネズミもよかった。
    声優が心地よいアニメ。
    そしてシロの空想部分の海やリンゴの木の水彩テキなアニメーションが美しかった。
    木村がネズミをあれするシーンは号泣した。

    少年の絆の話ってやっぱりスキ
    その時期特有の特別な存在

    【共感】
    •ノスタルジーに浸る間もなく新しい環境に身をおかねばならない切なさ。
    •死に行く木村を見て彼女が「産まないわ、男なんて」と言った悲しさ。

  • 面白かった!!


    キャストも豪華で、素晴らしかった。
    特に、シロを演じる蒼井優さんが良かった。
    この人は普通の映画での演技力もすごくて好きだけど、
    アニメでも劣ることなくむしろより訴えかける力がある気がする。


    『アニメとは思えない』
    という表現よりも

    『アニメならではの・・!』
    という表現のがしっくりくる。

    もっと早く知りたかった。

  • 世界観は原作を見事に再現していて文句なし。シロを演じた蒼井優も素晴らしい。見るのがもっと若い時なら良かったかも。

  • 松本大洋の同名マンガのアニメ化。
    監督はアメリカ人のマイケル・アリアスだが、日本のアニメである。主題歌はアジカンの「或る街の群青」。

    これまでに見たこともないようなアニメだった。恐るべき独創性である。

    松本大洋のマンガといえばこれまでに『ピンポン』や『青い春』が実写映画化されていて、私はそれぞれ好きだが、たぶん、松本ファンにとっていちばん納得のいく映画化はこれではないだろうか。

    とにかく、映像としてスゴイ。
    アニメーション技術的にどうこうということはよくわからないのだが、絵としての構図と動きが、旧来的な“アニメ文法”とはまったくかけ離れた感じで、すこぶる斬新。舞台となる「宝町」を、上へ下へ、右へ左へと「神の目」のごとくダイナミックに飛び回るカメラワークが快感だ。

    CGを駆使しながらも過度に無機質にならず、手描きのあたたかさを感じさせるところもよい。

    松本大洋のマンガから飛び出してきたような「不気味カワイイ」キャラクターたちが、精緻に描きこまれた無国籍タウンの中を駆け回る。キッチュな色遣いも絶妙。

  • 最高アニメだよね
    「クロ、そこから何が見える?」っていうシロの声がずっと耳の奥に残ってる。ラストはそのままで捉えていいのかなぁ、、?

  • 今日2本目は、「鉄コン筋クリート」って映画を観ました。
    「第31回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞」受賞作品。

    懐かしい感じのする宝町に住む主人公は義理と人情のヤクザな世界で自由な日々を満喫してたけど、ついにこの街にも再開発の手が伸び、街だけじゃなく人間関係も壊されていって、、、って話。

    橋本真也じゃないけど「破壊なくして創造なし」を感じた一本でした。
    絶滅していくレッドアニマルを見るような、、、人間て一括りにしたら一緒なんだけど、その人間の中にも考え方や生き方が違う人、似てる人がいて、一緒に生きていくことが楽しい人とそうでない人もいる。
    どこかで対立しなきゃいけない部分があったり、対立しない為に距離を置く必要があったり、自分1人の内にも純粋な部分と黒い部分があってたまにバランスが取れなくなったりして。「自分はできそこない」みたいに思ってる人なんていっぱいいるんじゃないかなー、というか少なからずみんなそう思ってる部分はあるんじゃないか、なんて思いました。

    でも、俺らはそういう部分を持ってるけど、それを補い合える仲間や家族と過ごしてて。
    自分がそんな人たちとそういう関係でいられることを嬉しく思うし、大事にしたいと思います。そして、願わくば自分も誰かにそう思ってもらえる人間でありたいなぁと。
    結局最後は1人で生きていくしかないのかもしれないけど、1人でいなくてすむ間は一緒に時間を過ごしてくれる人や街を大事にしていきたいっすね。

    都会だと感じにくいかもだけど、自分の住む街への愛着があって、街も自分を認めてくれる感覚ってのもいいなぁと思います。これも自分が築いていかなきゃいけない部分なんだろうけど。

    ぐちゃぐちゃな感じの中に、少し時間が経つと見えてくることがあって。
    大事なことに気づかせてくれるよくできた作品だなぁと思いました。

  • 一生好きなアニメ。松本大洋作品は総じて好き。松本大洋と出会えた思い出の作品。見だした動機は伊勢谷友介が好きだったと言う不純な理由。

  • ◎ 結構隠喩的な演出が多い

  • 2006年のアニメかー。劇中の台詞におやあ?って思ったら或る街の群青はこのテーマソングだったんですね。
    俳優さんたち演技上手だけどやはり本業の方に比べやったら聞き取りづらいのが難点。あと流れが停滞しがちというか、わかりにくく、描き込まれたアニメはすごいけど漫画の方が個人的には好きです。

  • 途中で挫折。なんだろう、テンポかな。実写ならもう少し入れたかも?絵とか背景の作り込みとか、好きな人は好きそうだけど。

  • 原作未読どころか、なんの予備知識もなく見ました。このふざけたタイトルからは想像できない、近未来ハードボイルドともいうべきハードな世界観でびっくり。引き合いに出すとしたら「AKIRA」か。

    本作の一番の魅力は、レトロフューチャー感のある魅力的な舞台にあると思いますが、その背景画の緻密さが本当にすごい。一方でキャラクターの絵はヘタウマなわけで、背景とキャラクターの密度のギャップに目を剥きました。

    でも映画として面白いかどうかは別。ストーリはわかるようでわからない感じで、抗争にケリがついたのかついてないのかわからない、あっけないラストには呆然としました。

  • 蒼井優の声優がハマった印象。それ以外はなんか疲れる映画だったな…雰囲気悪くないけどシロクロ可愛くないなあ。

  • シロとクロの二項対立でストーリーもわかりやすく、絵も人物、背景とも素晴らしく、おもしろかった。蒼井優の声演技はハマっている。

  • 松本大洋さんの独特の世界観を崩さない、どころか更に美しく作られている。
    蒼井優と二宮和也の声もすごくハマってて、シロとクロの不安定さと純粋さが表現されててゾクゾクする。
    ネズミの最期のシーンがすごく好き。
    何度も何度も観てる大好きな映画。

  • 独特の色彩と蒼井優の演技が光る作品。

  • 「クロにないネジ、シロがぜんぶもってる。シロにないネジ、クロがぜんぶもってる。」

    後半の精神世界的流れになるとは思ってなかった。アニメ好きの人はすきそうな演出。
    これが実写だったらどうだろう?きっとアニメだからいいんだろうな。

    ピンポンといいこれといい、松本大洋先生は相棒ものが最高だな。

  • 後半のもう一人のクロが出てきた時の観ていて不安になる映像が印象に残った。

  • 原作を読んだことがあるのにすっかり内容を忘れていたので新鮮な気持ちで観た。松本大洋の世界観を崩さずにアニメで再現しているのが凄い。アジアが混在したような街がかっこいい。形も色合いも。こういう猥雑さが凄く好み。
    軽々と飛び回るクロ達の動きもいいし、純真無垢で危うい、でも本当は強い存在であるシロを蒼井優が素晴らしい演技力で表現している。
    他の登場人物の切なさ、街に縛られ、街を愛し叉は憎む姿もよく伝わってくる。

  • まあまぁ

  • 2006年 日本
    監督:マイケル・アリアス
    原作:松本大洋『鉄コン筋クリート』
    声の出演:二宮和也/蒼井優/伊勢谷友介/宮藤官九郎/田中泯/本木雅弘

    原作がとても好きで、クロとシロというキャラクターにも思い入れがあるのですが、このアニメ化は、原作ファンを裏切らない良い出来だったと思います。

    『ピンポン』が「スポ根」ではなく、あくまでペコとスマイルの物語だったように、これもまたあくまでシロとクロの物語。シロとクロは、その名前が象徴するように、善悪二元論の世界で、それぞれを象徴する、非常にわかりやすく単純化されたキャラクターであると同時に、どちらかがどちらかを塗りつぶすのではなく、共存することに意味があることをも象徴している存在でしょう。映画はそれを、きちんと汲み取って作られていたなという印象です。

    たしかクロが着ていた服の背中に陰陽マーク(陰陽対極図)が描かれていたり、ふたりの住処である車に描かれた「96(くろ)」の文字も、逆を返せば「69」になり。光と闇、善と悪、白と黒。それらは真逆のものでありながら、けして切り離すことができず、相反しながらも互いを絶望的なまでに必要としている。まあ、そんな説明的な解釈は抜きにしても、じっちゃんの説明台詞を待つまでもなく、クロがシロを守っているのではなく、クロのほうこそがシロの純粋さに守られているのだというのは明白なわけで。クロはシロという「守るべきもの」を失ったら存在理由さえなくしてしまう。それを思っただけで、なんてことのないエピソードでも泣きたくなります。世界を等分する光と闇の量。そのバランス。

    アニメーションとしては、やはり宝町のレトロフューチャーな造形が素晴らしかったです。ブレードランナーの未来のようでもあり、それでいて大阪の下町の混沌のようでもあり(難波に道頓堀極楽商店街なんて、昭和ノスタルジーなアミューズメントパークがあるんですけども、ちょっとそれを彷彿とさせるような・笑)大好きな劇団「維新派」のセットにも通じるものがあると思いました。

    ところで一つ気になったのは、確か映画ではシロがブタさんの貯金箱を朝夜兄弟にあげちゃってたんですけど、あのお金は二人が飛行機に乗ってあの町を脱出するためのものだから、あそこであげちゃったらいけないんじゃないかなあ?原作では、最後のほうで割れた貯金箱=つまり中身を二人が使ったことを意味するコマが象徴的に描かれていたと思うのですけど。う-ん、どうだったろう。なんにせよ、好きな映画でした。

    (2007.06.26)

  • 漫画は二巻まで読んだけど忘れてしまっていた。
    戦後まもない日本みたいなところに住んでる子供の話。
    殴り殴られ殺し殺されの世界なのだけど最後は哲学的になって難しかった。というか全編にわたって哲学的だ。最後のあたりとくにってだけだな。
    クロとかシロとかイタチとかのネーミング的にもそれは何らかの象徴を示唆してると思うんだけど考えながら見るのつかれるから単純に楽しんだ。
    しかしシロは薄ら寒い。沢田が怖がってくれてほっとした。やっぱ怖いんだな、あの子供たちは。
    ジャニーズの人声優が上手でびっくりした。

  • 宝町にすむ二人の少年、ゆすりたかり、窃盗強盗の類を生活手段にしているマイペースでおっちょこちょいな癒し系「シロ」としっかり者でキレのある大人な「クロ」の二人の話。
    何より特筆すべきは二人の世界の素晴らしく、同時に脆いこと。新しい支配者が街に現れると二人はそれまでの生活をあっさり追放されて居場所を失くしてしまう。けれど二人はそんな真理には気付く素振りもみせずたくましく生きて行く。二人の絆や街をめぐるヤクザや浮浪者などのそれぞれの違った、しかし強い想いが交錯する様子は他の作品では味わえない感慨を与えてくれることと思います。
    話の内容そのものもさることながら、その独特で味わい深いイラストレーションも素晴らしいです。

  • 初めて見たんだけど、なぜそんなに有名なのか私にはあんまり分からなかった!!!映像美?
    ちなみにDVDを大学の図書館からかりたんだけど人気なDVDコーナーにあったんだよ…アメリカの図書館に…
    英字幕つけてたんだけど、安心〜っていうのがBe happyってついてて、なんかちがくね?!てなった。

  • じーんとくる

  • 原作読んでません。でも、原作ファンの期待を裏切らない作品のような気がする…
    初めはニノの声も蒼井優ちゃんの声も微妙…と思ったけど、優ちゃんの声は後半良かったかな。二宮くんの声優は最後まで残念だった…特に二役のとことか。
    ストーリーは…原作を読んだらもっと深そうな気がする。これでは微妙ということで…

  • シロとクロは最強コンビで街を守ってた。
    それを脅かそうとする集団が、、、

    なんだろうな、あの悲しげな感じ。
    あと背景の絵とか細かすぎてやばい。

  • クロがあってシロがある。その逆もしかり。二人で一つなんだね。

  • 5、6年前、大学生のときに映画館で観て、 独特の雰囲気が凄い印象に残ってたので またレンタルしてみました。

    蒼井優がいい味出してます。
    ストーリーも面白いし、アニメなのにCGが多くてアニメっぽくないところも好き。

    シロの純粋なところに癒やされます。
    大人や社会の黒さに染まっていない、3歳児がそのまま成長してしまったような、子ども。

    アジカンの或る街の群青が流れて来ると、 なんだか大学生の頃を思い出して懐かしくなります。

  • ゴチャゴチャ感と色使いが好き。

  • 漫画も大好きだけど、
    声優 外れてないとこが好き。

    シロの純真さ、
    クロのひたむきな強さ、
    ふたりでいなきゃ
    見つからなかったかもしれないね。

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