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- / ISBN・EAN: 4959241987143
感想・レビュー・書評
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桃太郎の物語のようにあるいは一寸法師のように
めでたしめでたしで終わる物語である
一つだけ違うのは悪者の魔女自信も暴力で支配されていると言う理由があって
自分も止むを得ず暴力で村人を支配することに逃げ込んでいたと言う事実と
その真実を知ったキリクの勇気ある優しさによって救いだされた魔女とキリクが結ばれ
更に次元を異にする神の保証によってキリクも魔女も村人に認められると言う
筋書きが加わっているところだろうか
しかしキリクに頼るばかりでこの先村人は幸せを維持できるのだろうか
キリクが衰えたりいなくなった時どうなるのだろうかという
疑問と不安とむなしさが残る
前と同じように疑いや欲張りや殺し合いが表面化してしまうはずだ
それが独裁者であろうと救済者であろうと同じ事で
救世主や英雄やスターがいなくなった時
その依存と支配に頼っていただけの社会は崩壊し
元の木阿弥となって暴力が仕切るだけの混乱状態となるしかない
一人一人がキリクのように自律しないかぎり
村が村民故の村として目覚めることはないだろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この魔女がしたように、怖がるように仕向けられてることってたくさんあると思う。怖がる気持ちがさらに恐怖を生んでしまうから。「お守りがあると安心してしまい、用心を怠る」という賢者の言葉が印象的だった。キリクのように、常に「どうして?」と問いかける自由な知性を失わないでいたいな。本質を見極める力って本当に大切。
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レンタル。ずっと気になってた映画。
醜くて救い用のない村人と恐ろしい魔女さえを救った勇敢で小さな勇者の物語。
腹の中にいる時から話し、一人で生まれ、産湯に浸かった不思議な赤子、キリク。吹替もアニメも色も不思議がいっぱいの物語だった。キリクの思考、諦めない冒険には勇気をもらえる。アフリカンな雰囲気も好き。
ただ、村人は私には愚かしく救いようのない人達に見えた。(特に女ども)
ハッピーエンドで最後まで飽きさせないストーリーであるものの、謝罪も感謝もないことがカタルシスを半減させる。私的には。 -
寓話の要素盛りだくさんのストーリーも、色調も印象的。ラストの怒濤の展開に『えぇぇぇ』と思いつつも考えさせられました。
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ラストのシュールさはフランスって感じか。愛は世界を救うね!
寓話的というか教訓めいた話だったけど、説教臭さは全然感じなかった。
知を大事にするんだなぁという感じがした。
身体の曲線が好きでした。あと個人的にお母さんが良い味出してた。 -
様々なこうあるべきアニメの文法をぶち壊していながらも、監督の一貫したイメージが全面に画面に描き出され、作品として成立している事が素晴らしい。
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アフリカを舞台にしたアニメ。
フランスらいしい、極彩色のとても美しいアニメでした。
キリクと魔女には結構悶えました。 -
構図と色使いと音楽が素晴らしい。
字幕で見ていたので、フランス語が耳に入ってくるのが違和感があるが。
喜怒哀楽を表に出さないお母さんが魅力的。