虹を架ける王妃 ~朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語~ 完全版 [DVD]
- GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988102385330
感想・レビュー・書評
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★3.2
韓国の王子と日本のお姫様の人生の物語。当時の両国の戦時の関係から政略結婚をさせられた二人だったが、両国のどちらからもあまり祝福されない結婚だった。しかし二人は密に愛を育まれており、その生い立ちから生涯までを一つの物語として描いています。
恋愛をして結婚に踏み切った二人だったが、第一子を産んだにも関わらず生後間もないうちに子供が亡くなった。その原因は現在でも解明されてはいないが、韓国に渡った直後に起こったことから何かあったんじゃないかと思わせる節がある。そのことから第二子を産んだ雅子は日本で我が子を育てる。
両国の戦争の悲惨さから我が国に帰れない夫を支え抜いた妻の愛の物語であったと私は感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テレビ放送時には観ていない作品だったので
DVDを購入して観ました。
“歴史に翻弄された人生”と一言で片付けられない
日本と朝鮮の架け橋となるべく生涯を過ごした
一組の男女の物語です。
題名は王妃の物語のように思われますが
岡田准一演じる皇太子と菅野美穂演じる王妃の
ダブル主演といえます。
戦後官位を剥奪され無国籍となったことに象徴される
皇太子の苦悩の人生を
多くを語らず静かに強く
岡田准一がその眼差しの揺れで演じています。
こういう静かでありながら真っ直ぐな役柄は岡田君の人柄を映し出すようで思わず引き込まれます。
一方、武家の出身である母の影響をうけ
どんな場面でもその生き方に迷わず
皇太子を支えつづけ、夫の死後も韓国にとどまり身障者教育に余生をささげ韓国の地で眠る方子妃を
菅野美穂は明るく丁寧に演じていますが
その気品ある演技もまた秀逸です。
今なお難しい関係にある二つの国ですが
市井の人々の交流はどんな時も続いています。
両国を結ぶ礎になろうとした二人の人生を
感じて、その一生を私たちは無駄にしてはいけないと思いました。 -
朝鮮王朝の最後の皇太子 李垠(岡田准一)のもとへ
嫁ぐことになった 宮様の方子(菅野美穂)。
天皇家から 朝鮮王朝に嫁いだヒトがいた
ということは、知らなかった。
まだまだ歴史は複雑である。
李垠(1897年10月20日 - 1970年5月1日)は、
大韓帝国最後の皇太子。
11歳のときに 人質として連れてこられた。
陸軍学校を卒業し 終戦時は 陸軍中将。
ドラマでは 関東大震災での朝鮮人を虐殺した事件を
李垠が 激しく怒り 悲しむところがなんともいえない。
李方子は・・・ほんとに、数奇な運命。
なぜ、日本人であることを拒否して
朝鮮人たろうとしたのか? -
韓国と日本の複雑な関係を象徴するような内容にも思えました。
終始、軍服とスーツなところはツボでした。