現金(ゲンナマ)に体を張れ [DVD]

監督 : スタンリー・キューブリック 
出演 : スターリング・ヘイドン 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.58
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142571526

感想・レビュー・書評

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  • 先日『賭博師ボブ』という映画を観た際に『オーシャンズ11(オーシャンと十一人の仲間)』を思い出したんですが、こういう風な仲間を集めて強盗や金庫破りをするジャンルのことを「ケイパーもの」「ケイパー映画」(Caper story)と言うんですね。初めて知りました。
    ただ、ケイパーものの定義もよくわからなくて、英語ではハイストもの(Heist:強盗)とも言うみたいで、日本だとケイパーの方が一般的のようです。
    そしてこのジャンルの祖がジョンヒューストンの『アスファルトジャングル』らしい。

    キューブリックの『現金に体を張れ』もこのジャンルですが、時系列シャッフルということで、ノーランの『フォロウィング』の元ネタかな?と思って観てみましたが、どっちかというと『レザボアドッグズ』の元ネタのような気がしてきました。まあキューブリックなんで影響受けてない人の方が少ないのかなと。

    時系列シャッフルされてはいるけど、強盗メンバーそれぞれの主観で描かれてるというだけなのと、ナレーションがあるので複雑な構成ではない。そして最後に話がつながるというカタルシス。

    普通に面白かったけどラストがあっけなかったのと、ラストシーンはゲーム(『バイオハザード』とか)みたいで笑ってしまった。
    まあフィルムノワール、ケイパーものなので、軽ーく観たらいいと思います。

    クリストファーノーランってキューブリックとスピルバーグの後継者って勝手に思ってるんですけど、
    強盗する時に被るマスクは『現金に体を張れ』(と『時計じかけのオレンジ』)→ドンシーゲルの『突破口!』→『ダークナイト』
    あと『ダンケルク』の秒針の音は色んな映画でやってると思うけど、『現金に体を張れ』には演出としてはっきりやってるシーンがあるので、ルーツはこれなのかもしれないです。先日観た『テナント』にもあったと思う。

  • スタイリッシュなクライムアクション。ナレーターの声がNHKのラジオニュースみたいに淡々としていて格好良い。

  • キューブリック監督のハリウッド作品第一作目。
    競馬場で強盗を計画する男たちの話。

    結局はお金なんやなと思わずにはいられない作品。
    人間のお金にたいする執着心。
    ラストシーンは声が出ます。
    「あ~あ~ああ~」

    THE ENDが出るタイミングが秀逸すぎる。

  • 映画を観て知ったのだが、この映画の脚本はちょっと前にリバイバル人気となったノワール小説のジム・トンプソン。スティーブン・キングの「シャイニング」にも、ナボコフの「ロリータ」にも目をつけたキューブリックの選択はほんとうにすごいなぁ。
    で、ジム・トンプソンらしく、この映画に出てくる犯罪者たちは頭が良さそうで、やはりダメダメなんですね。アイデアはいいんだけれども、細部を詰められないので失敗する。まあ、本当に頭がよければ犯罪者にならないで政治家になっていたかw

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