パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディション

監督 : ゴア・ヴァービンスキー 
出演 : ジョニー・デップ.オーランド・ブルーム.キーラ・ナイトレイ.ステラン・スカルスゲールド.ビル・ナイ 
  • ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント (2012年5月27日発売)
3.44
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  • (6)
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感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241934734

感想・レビュー・書評

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  • 有名な映画は、好きでなくてもなぜか見る機会が出来てしまうのは面白い。

  • 海賊女王の件とか、妙にエリザベスを持ち上げ過ぎてないかって気がするけどまあいいか。

    1の頃に比べて、大分ファンタジー色が強くなっている。ホラー要素はなくなった。
    10年に1度しか会うことができなくなったウィルとエリザベス、続編さえなければ『末永く二人は幸せに暮らしましたとさ』だったのに。

  • キーラねえさんは何回衣装替えしたんでしょう
    ふたつめと同時進行で撮影したようなことを聞いた気がしますが ふたつめのほうがかわいい

  • 2もいらない。

  • 製作年:2007年 製作国:アメリカ 時間:170分
    原題:PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END
    監督:ゴア・ヴァービンスキー

    (2.0点)

  • さすがにあきたわ。

    (2007年 アメリカ)

  • シリーズ3部作の完結編。海の中へ消え去ってしまったジャック・スパロウの行方や、強大な陰謀に立ち向かう海賊たちの戦いが壮大なスケールで描かれる。
    デイヴィ・ジョーンズの心臓を手中に収め強大な支配力を得たベケットは、世界制覇を目論み次々と海賊たちを撃破、ついに海賊の時代は終焉を迎えようとしていた。そこで海賊たちは、最後の望みである“伝説の海賊”9人を招集し、世界中の海賊たちによる全面対決に挑むことに。しかし、その9人のうちのひとりが生死不明のジャック・スパロウだと判明。やがて、ウィルやエリザベスたちは、溺死した船乗りが囚われているという“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”にジャックがいると確信し、救出に向かうのだが…。

    やはり三部作の最後というだけのことはあってお金がかかっているイメージはしました。しかし、必ずしも中身とはリンクしておらず、個人的には少し飽きもあってイマイチでした。
    最後のラストは強引にもっていったのがはっきり出ていて違和感がありすぎでした。おまけに主人公以外にスポットを当てすぎていて焦点がバラバラでした。

    三部作では1→2→3の順でだんだんと面白さが減ってがっかり感が増しました。

  • 迫力。描写。キャラなどは相変わらず高レベルだが。。。
    ストーリーがどうも。。。



    『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』 (Pirates of the Caribbean: At World's End) は、2007年のアメリカ映画。ディズニーパークのアトラクション「カリブの海賊」を映画化した「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ3作目。"At World's End" とは「世界の果てにて」の意。

    目次 [非表示]
    1 概要
    2 あらすじ
    3 登場人物
    3.1 主要人物
    3.1.1 ブラック・パール号サイド
    3.1.2 フライング・ダッチマン号及び東インド会社サイド
    3.1.3 上記以外の海賊
    3.1.4 上記以外の人物
    3.2 伝説の海賊
    4 キャスト
    5 ストーリー
    5.1 世界の果てで
    5.2 評議会
    5.3 決戦
    5.4 フロリダへ
    5.5 あの場所で
    6 TVゲーム
    7 その他
    8 関連項目
    9 脚注
    10 外部リンク



    概要 [編集]
    2003年公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のヒットにより制作された続編2本のうちの後編となる。この2本は同時に撮影されたが、前編にあたる2作目の『 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』公開後にも追加撮影が行われた。

    2007年5月19日にアトラクション「カリブの海賊」があるアメリカのディズニーランドにてプレミア上映後、5月23日から5月25日にかけて全世界同時公開された。日本では5月25日の金曜日に公開された。3日間の興行収入は、日本記録を塗り替え19億4000万余り、観客動員148万人である。また、スクリーンも史上最多の全国885スクリーンで公開された。

    興行ランキングは3週連続TOP1。興行収入も公開わずか17日で60億を突破。これは製作したディズニー、配給元のブエナビスタジャパンの記録でTOP1であり、史上最速である。ちなみに2位はデッドマンズ・チェストの22日。

    新たなキャストとしてチョウ・ユンファが選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人である中国人海賊の長、サオ・フェン(実際に清朝に実在した海賊(倭寇)・張保仔がモデルと言われる)として出演する。

    「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは本作を以て終了する3部作構成の予定であったが、ジョニー・デップの嘆願もあり、4作目の制作が決定した。本作のラストから繋がる続編であり、主演キャプテン・ジャック・スパロウ役は、やはりこれまで通りジョニー・デップが演じる。ただし、3部作全てに出演したウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)は出演しないという[1]。


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    注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


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    あらすじ [編集]
    今や海賊たちの自由な時代は終焉を迎えようとしていた。

    ベケット卿はジェームズ・ノリントンが持ち帰ったデイヴィ・ジョーンズの心臓を入手し、彼とフライング・ダッチマン号を操り、世界中の海賊達を葬っていた。捕えられた人々は次々と処刑されていったが、その中で処刑台に立った1人の少年が銀貨を手にしながらある歌を歌った。その歌はやがて処刑場にいた死刑囚全員が合唱するまでに広がる。それは海賊たちに決起の時を伝える招集の歌だった。

    海賊たちが生き残るには選ばれし9人の“伝説の海賊”を招集し、一致団結して立ち向かうしか方法がなかった。しかし、その伝説の海賊の1人は前作でクラーケンに飲み込まれてしまったキャプテン・ジャック・スパロウだった。 

    エリザベスやウィル、ブラック・パール号の乗組員たちはティア・ダルマの力で蘇ったキャプテン・バルボッサを船長に迎え、シンガポール海賊の長であるサオ・フェンから世界の果てへの海図を受け取り、ジャックの救出に向かうのだった。


    登場人物 [編集]

    主要人物 [編集]

    ブラック・パール号サイド [編集]
    ジャック・スパロウ (Jack Sparrow)
    ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。カリブ海の王である。エリザベス・スワンの策略によりクラーケンに飲み込まれ現在はデイヴィ・ジョーンズ・ロッカー(海の墓場)に囚われてしまっている。
    ウィリアム・ターナー・ジュニア (Will Turner)
    ビル・ターナーの息子。剣技に優れエリザベス・スワンのためなら命も捨てる一途な情熱家。フライング・ダッチマン号に囚われている父であるビル・ターナーを救うためにジャックたちすら裏切ろうとする。エリザベスとジャックの偽りのキスが原因で彼女と会話をほとんどしていないが心から愛している。
    エリザベス・スワン (Elizabeth Swann)
    スワン総督の愛娘。前作でクラーケンの標的がジャック・スパロウだと知った彼女は自分たちが助かるために彼をキスで惹きつけてクラーケンの餌食にさせる。ウィル・ターナーとはそれが原因でまともに会話ができてない状態になっている。ある出来事から選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人となり、海賊王となる。
    ヘクター・バルボッサ (Hector Barbossa)
    元ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。カスピ海の王である。前々作で金貨の呪いが解けたのと同時にジャック・スパロウに殺されたが、ティア・ダルマの呪術によって復活する。ジャック・スパロウを救出するためにウィルたちを引き連れて“世界の果て”を目指す。リンゴとキャビアが好物。
    猿のジャック (Jack the monkey)
    キャプテン・バルボッサの猿。呪われた金貨を盗んだため不死である。今作では微力ながら戦闘にも参加し、仲間の危機を何度も救っている。
    ジョシャミー・ギブス(Joshamee Gibbs)
    ジャック・スパロウの右腕的存在で航海士。裏切りが常である海賊たちの関係の中、常にジャックを信じ、彼の味方でいようとする。酒好き。
    ラゲッティ (Ragetti)
    かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ピンテルと共に前作で成り行き上、いつの間にかジャック・スパロウの手下になっていた。彼の木製の義眼には秘密がある。
    ピンテル (Pintel)
    かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ラゲッティ同様、前作で成り行き上、いつの間にかジャック・スパロウの手下になっていた。

    フライング・ダッチマン号及び東インド会社サイド [編集]
    デイヴィ・ジョーンズ (Davy Jones)
    “深海の悪霊”と呼ばれ恐れられているフライング・ダッチマン号の船長。下僕であるクラーケンを操り、ジャック・スパロウを海の墓場に幽閉したが、東インド貿易会社のベケット卿により心臓を握られ、現在はベケット卿の言いなりになっている。
    ビル・ターナー (Bill Turner)
    “靴紐のビル”の異名を持つ海賊。ウィル・ターナーの父親。デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしてフライング・ダッチマン号に囚われていたが、今作では船の一部になりかかっており、前作以上に深海生物化が進んでグロテスクな風貌となっている。
    ジェームズ・ノリントン (James Norrington)
    かつてはエリザベス・スワンの婚約者であったがウィル・ターナーに彼女を奪われ、さらにジャック・スパロウを逃がした罪でお尋ね者になっていた。しかし前作のラストでデイヴィ・ジョーンズの心臓を手土産にベケット卿にとり入り復権する。今作ではフライング・ダッチマン号に捕らえたエリザベスを救うためにベケット卿を裏切る。
    ベケット卿(Lord Cutler Beckett)
    東インド貿易会社の権力者。会社の利益を第一に考え、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ彼を意のままに操り、世界中の海賊たちを次々と葬っていく。口癖は「損のない商取引を」。
    マーサー(Mercer)
    ベケット卿の忠実な部下。冷酷かつ冷静な人物で、ノリントンの死後は、彼に代ってジョーンズに指示を出した。
    マートッグとムルロイ
    海軍の兵士。第1作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』以来の登場。少し頼りないところがある。マーサーに指示されてデイビィ・ジョーンズの心臓の入った箱を見張っていたが、ブラックパール号とフライング・ダッチマン号が戦った際に、どさくさに紛れてブラックパール号に乗り移る。その後、軍服を脱いで海賊風の服に着替え船員のふりをし、最後には海賊としてバルボッサの手下になる。

    上記以外の海賊 [編集]
    サオ・フェン(Sao Feng)
    シンガポールを拠点に東シナ海を統べる中国海賊の長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”への唯一の手掛かりとなる海図を持っている。
    タイ・フアン
    サオ・フェンの手下。ジャック・スパロウ救出の旅に同行する。
    キャプテン・ティーグ・スパロウ(Captain Teague Sparrow)
    大海賊ヘンリー・モーガンとバーソロミュー・ロバーツが書き記した海賊の掟の番人。掟の従いに忠実であり、異を唱える者は誰であろうが容赦しない。ジャック・スパロウの実父であり、海賊長の招集時に息子と再会する。妻の頭部のミイラを携帯している。

    上記以外の人物 [編集]
    ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
    エリザベス・スワンの父親。ポート・ロイヤルを統治していたがベケット卿にその座を奪われてしまう。小心者だが娘思い。今作ではデイヴィ・ジョーンズの心臓の秘密について感づいたばかりに娘と悲しい別れをすることになる。
    ティア・ダルマ (Tia Dalma)
    ブードゥー教の預言者。バルボッサを蘇らせ、ある理由でジャック・スパロウ救出の手助けをする。かつてデイヴィ・ジョーンズと只ならぬ関係があったようだが…。第1回の評議会の時から伝説の海賊達のせいで、体には海の女神カリプソが閉じ込められている。

    伝説の海賊 [編集]
    世界各地に拠点を構える選ばれし9人の“伝説の海賊”達。 ジャック・スパロウ、ヘクター・バルボッサ、サオ・フェン→エリザベス・スワンについては該当項目を参照。

    キャプテン・シュヴァル (Capitaine Chevalle)
    地中海の王。フランスの貿易都市マルセイユ出身。顔に白粉をつけ貴族的な気取りが海賊仲間からは嫌われている。彼は、ヨーロッパの裕福で弱い貿易船や、メキシコからスペインに戻る財宝を積んだ船団を略奪の対象にしている。主に、新世界(アメリカ周辺)のカリブ海に面したフランス植民地(モントセラト、ハイチ等)と旧世界(ヨーロッパ)の間で取引を行なっている。
    ミストレス・チン (Mistress Ching)
    太平洋の王。夫の死後、中国の海賊を束ねる。盲目[2]ながら9人の中では唯一の女海賊である。何百隻もの船からなる艦隊を指揮し、日本と中国の間での密輸貿易によって不当に利益を得ている。捕らえた敵の首を刎ねたり拷問することで知られている。
    モデルは、中国人海賊の鄭一嫂(ていいちそう)こと石陽(チン・シー?)と思われる。彼女は1807年にベトナムで夫の鄭一が死亡すると、夫から譲り受けた600隻の船と3〜4万の部下をまとめ上げたと伝えられている。更に上述のサオ・フェンのモデルとなった張保仔の養母であり、鄭一亡きあとは彼と夫婦になったと言われている。[3]
    アモンド・ザ・コルセア (Ammand The Corsair)
    黒海の王。北アフリカ沿岸を中心に活動し、黒海に栄えるバーバリー海賊を使って、キリスト教徒の乗る貿易船に海賊行為を行なっている。オスマン帝国と連合して、トルコからモロッコを超える地域の支配をたくらむ。また、コルセアと呼ばれる国家公認の組織化された海賊船の一団を持つ。
    ジェントルマン・ジョカルト (Gentleman Jocard)
    大西洋の王。ニューオリンズの奴隷出身海賊。ミシシッピ川とメキシコ湾の両方へアクセス出来るニューオリンズの港を拠点としている。彼の人生の多くが神秘と超自然で満ちている。ジョカルトと言う名前は、彼が奴隷生活から逃げた後、元の主人から取ったものである。
    スペインのビジャヌエバ (Villeneuva Of SPAIN)
    アドリア海の王。7つの海を旅して、フィリピンや南米の港への道を開いた。キャプテン・シュヴァルと競っている。バーバリー海賊(コルセア)と一緒に海賊行為のために外洋で剣を交える。
    スリ・スンバジ (Sri Sumbhajee)
    インド洋の王でヒンドゥー教の僧でもある。会話をする際、自身の甲高い地声を隠すため、手下を通して喋らせている。領海を移動する金持ちの商船から略奪し、アラブ世界とインドの間で取引している。また、超能力を使って戦うことが知られている[4]。

    キャスト [編集]
    ジョニー・デップ:キャプテン・ジャック・スパロウ(吹き替え:平田広明)
    オーランド・ブルーム:ウィル・ターナー(吹き替え:平川大輔)
    キーラ・ナイトレイ:エリザベス・スワン(吹き替え:弓場沙織)
    ジェフリー・ラッシュ:キャプテン・バルボッサ(吹き替え:壤晴彦)
    チョウ・ユンファ:サオ・フェン(吹き替え:磯部勉)
    ビル・ナイ:デイヴィ・ジョーンズ(吹き替え:大塚芳忠)
    ジャック・ダヴェンポート:ジェームズ・ノリントン(吹き替え:森田順平)
    ステラン・スカルスガルド:ビル・ターナー(吹き替え:柴田秀勝)
    トム・ホランダー:ベケット卿(吹き替え:横島亘)
    ジョナサン・プライス:ウェザビー・スワン(吹き替え:村松康雄)
    ナオミ・ハリス:ティア・ダルマ(吹き替え:高乃麗)
    ケヴィン・R・マクナリー:ギブス(吹き替え:青森伸)
    リー・アレンバーグ:ピンテル(吹き替え:佐々木梅治)
    マッケンジー・クルック:ラゲッティ(吹き替え:高宮俊介)
    デイヴィッド・ベイリー:コットン
    マーティン・クレッバ:マーティ(吹き替え:うすいたかやす)
    デイヴィッド・スコフィールド:マーサー(吹き替え:佐藤祐四)
    レジー・リー:タイ・フアン
    ドミニク・スコット・ケイ:ウィルJr.(吹き替え:大久保祥太郎)
    キース・リチャーズ:キャプテン・ティーグ・スパロウ(吹き替え:小林清志)

    ストーリー [編集]

    世界の果てで [編集]
    治安維持を名目としてポート・ロイヤルでは戒厳令が敷かれ、集会の自由の権利の停止、人身保護法の停止、弁護人を立てる権利の停止、陪審員の評決を求める権利の停止、そして海賊だけではなく海賊に少しでも関わったことのある者は、何者であろうとも捕らえ絞首刑に処す、という布告がなされた。そして捕えられた人々は次々と刑場で処刑されたが、そんな時突如として歌声が響く。「海賊王と仲間達は…」そう、海賊長達による評議会開催を知らせる「招集の歌」が歌われたのだ。

    その頃、ブラックパール号もろともクラーケンに飲み込まれた船長ジャック・スパロウは、デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーに送られ錯乱の日々を送っていた。一方、ティア・ダルマと「女神カリプソの解放」を契約して復活したヘクター・バルボッサ率いる一行は、選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人サオ・フェンから「世界の果てへの地図」を入手し、ジャックを救出すべくシンガポールの港を出港した。一行は、極寒と戦い、最後には船を失いながらも世界の果てでロッカーに漂着した。そして、砂丘からブラックパールに乗って現れたジャックと再会、世界の果てから帰還する方法の謎を解いて元の世界へ帰還した。それもつかの間、サオ・フェンの裏切りで、ジャック達はばらばらになってしまう。

    元の世界では、状況が足早に動いていた。ジェームズ・ノリントンはカトラー・ベケットの部下としてフライング・ダッチマン号の船長になり、心臓を握られたジョーンズもベケットの駒と化していた。クラーケンは見せしめに殺され、海賊も息絶えつつあった。世界は制海権を制したベケットを中心に動き始めていたのである。鍵はジョーンズの心臓。その心臓を突き刺した者はフライング・ダッチマンの船長となり代わり、カリプソの命により海の死者をあの世へ送る役目を永遠に負う。陸に上がれるのは10年に一度だけ。役目を怠れば、ジョーンズのような化け物になってしまう。心臓の秘密を探っていたウェザビー・スワンは、ベケットに用無しと判断され暗殺されてしまう。


    評議会 [編集]
    評議会を目指し、海の上では敵味方を構わず駆け引きが繰り返されていた。バルボッサは「カリプソを解き放つ」、ジャックは「心臓を突き刺し永遠の命を手に入れる」、ウィルは「ジョーンズの手下となった父親ビル・ターナーを救う」、ジョーンズは「恋人カリプソに会う」、ベケットは「安定した通商の妨げになる海賊の撲滅」の目的を胸に抱いて。そんな状況の中、サオ・フェンもベケットの命を受けて追ってきたフライング・ダッチマン号の砲撃よって命を落とし、同船していたエリザベスが遺言に従い伝説の海賊となる。その後フライング・ダッチマン号に他の乗組員共々囚われるも、ノリントンが決死の覚悟でジョーンズらを裏切り、逃亡を手助けした為脱出に成功。「海賊の自由、そして、エリザベス・スワンの父を殺したベケットへの復讐」を胸に誓い、評議会を目指すのである。

    時が過ぎ、海賊の拠点である難破船島では、ベケットに対抗するために9人の伝説の海賊と手下が評議会を開いていた。バルボッサは「カリプソの解放」を、エリザベスは「決戦」を主張するも意見はまとまらない。「カリプソを解放して味方につけ、ベケットと決戦後に逃走」そう意見をまとめたのはジャックだった。海賊の掟によれば、決戦には海賊王の戦線布告が必要だとバルボッサは言う。海賊長の1人スリ・スンバジがそれを否定したその時、一発の銃弾がスンバジの部下を撃ち抜いた。部屋の向こうから掟の番人であるティーグ・スパロウが掟と共に姿を現す。掟には「海賊王」や「パーレイ」のこと等、海賊の法の全てが記されていた。海賊王を決める投票が行われたが、伝説の海賊達は自身が海賊王になる為にそれぞれ自分に投票した──────エリザベスに投票したジャックを除いて。かくして海賊王はエリザベスに決まり、ベケットとの決戦に挑んだ。


    決戦 [編集]
    霧の中からベケット卿率いる大船団が現れた。それを見たジャックは「パーレイ」を口にする。ベケットとのパーレイの結果、ジャックは心臓のあるフライング・ダッチマン号にまんまと潜入したが、牢屋に囚われてしまう。パーレイ後、バルボッサは予定通りカリプソ解放の儀式を行うが、その時カリプソはウィルからカリプソの封印方法を人間に教えたのがジョーンズである事実を知る。解放した見返りにベケット達への懲罰を求めるバルボッサ達を尻目に、カリプソは小さな蟹に分裂して海に帰ってしまい、特に何も起こらなかった。落胆する海賊達を前に海賊王エリザベスは名演説を行い、決戦を促した。

    ブラックパール号とフライング・ダッチマン号が進みだした。船の間の海は大いに荒れ、嵐が発生して大渦を巻く。あきらかにカリプソの仕業だったが、彼女はどちらの味方でもなかった。決戦の時。大砲と剣の音、そして死にゆく者の悲鳴が辺りに響く。ノリントンに代わってフライング・ダッチマン号の船長になっていたマーサーは戦闘のどさくさに紛れてジョーンズに殺され、ジョーンズは再び船を取り戻した。ジャックは牢を抜け出し、心臓の入った箱を奪って甲板に上がるもジョーンズに遭遇し、剣を交える。ジャックはジョーンズに箱を一旦奪われたが、空中から放った銃弾により再び取り返した。その戦中にエリザベスはウィルから突然の告白を受け、甲板で結婚の儀を挙げる。立会人は檀上で戦っているバルボッサだった。

    しばらくして、エリザベスとウィルはジョーンズとの戦いで窮地に至っていた。駆けつけたジャックは折れた剣を心臓にかざしてジョーンズを制したが、ジョーンズの剣は無残にウィルを突き刺した。息子ウィルとの戦いで正気に戻ったビルがジョーンズに襲い掛かった時、今度はジョーンズの心臓を折れた剣が突き刺した。剣を握っていたのは瀕死のウィル、突き抜いたのはジャックである。ジョーンズは渦に落ちて行く。

    船長がいなくなり、沈み行くフライング・ダッチマン号にウィルを残し、ジャックとエリザベス、猿のジャックは脱出した。ジョーンズを手に入れ、満足したかのように嵐は治まり、穏やかな海を取り戻した。それを合図にベケットの軍艦エンデヴァー号が進みだす。ベケットはブラックパール号を沈めて海賊達を一気に壊滅に追い込む気らしく、エンデヴァー号の百を超えようかという砲門が一斉に口を開ける。その時、フライング・ダッチマン号が海中から突然姿を現したが、様子がおかしい。幽霊船のような概観は消え、白い船体を浮かべている。船長は─────ウィルである。そう、ウィルはジョーンズの代わりに心臓を取り出されて船長となったのである。ジャックはそれに気付いたが、ベケットは気付いていない。ブラックパール号とフライング・ダッチマン号がエンデヴァー号を挟むように平行して進んで行く。両号の砲門は開かれている。「砲撃せよ!」とのジャックの命令を皮切りに、バルボッサ、エリザベス、ウィルも同じ言葉を叫んでいた。挟み撃ちされた砲弾がエンデヴァー号を粉々にしていく。放心のベケットは一言「損のない商取引を」とつぶやき、爆風と共に海中に叩きつけられた。エンデヴァー号は木っ端微塵となり、残った艦隊も散り散りに逃げていった。ジャック達は勝利したのだ。


    フロリダへ [編集]
    夕日がウィルとエリザベスを照らす。ウィルはエリザベスのブーツを脱がし、ひざにキスをした。夕日がもうすぐ沈む。次に陸に上がれるのは10年後だ。ウィルはエリザベスに心臓の入った箱を渡し、エリザベスを深く抱きしめ、役割を果たすべく海へと旅立った。エリザベスは水平線をいつまでも見ていた。

    真昼間のトルトゥーガ島の港ではジャックは2人の女を伴い、桟橋を悠々と歩いていった。しかし、桟橋の先で待っていたのはブラックパール号ではなく、小船と遠くへと去りゆくブラックパール号、そして熊の縫い包みを片手に抱いて眠りこけるギブスの姿だった。その頃、奪ったブラックパール号で海上に逃れたバルボッサは、部下達に不死身になれる生命の水のありかを示すサオ・フェンの海図を広げたが、真ん中にある肝心の部分は綺麗にくり貫かれていた。ジャックは自分の海賊旗を掲げた小船の上でくり貫いた海図を広げ、生命の水を探しに出航した。手にしたコンパスはラム酒を…いや、フロリダを指していた。


    あの場所で [編集]
    あれから10年の月日が流れ、エリザベスはあの場所で水平線を見つめていた。キャプテンハットを被り、海賊の歌を口ずさむ、今年で10歳になる新しい命と共に。そして、日没とともに水平線に緑色の光が走った…

  • 蛇足

  • パイレーツシリーズの第3弾です。

    ハッキリ言って話が訳が分からなくなってきました(笑)

    アクションシーンなどは良かったのですが、謎な要素を強めすぎた気がします。

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