ウィッカーマン [DVD]

監督 : ニール・ラビュート 
出演 : ニコラス・ケイジ  ケイト・ビーハン  エレン・バースティン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2.42
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  • (26)
本棚登録 : 207
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462046819

感想・レビュー・書評

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  • アリ・アスター「ミッドサマー」を見たときに存在を知って、鑑賞。2006年。
    なんでも1973年の同名作品が結構なカルト作品で、ホラーマニアのジョニー・ラモーンに勧められたニコラス・ケイジが自らリメイク権を買ったんだとか>町山ポッドキャスト。
    んでラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)にもノミネートされた。
    ケイジ、やっぱ愛されキャラだなー。

    「クソワロタw」と6文字ないし5文字で書いてもいい。
    が。結構記憶に残したい作品でもあるから、つらつら書いてみる。
    出だしは、赤川次郎が書いたSFCソフトのサウンドノベル「魔女たちの眠り」を思い出す。
    というか、フォーク・ホラーというジャンルがあるらしく、その出だしとしては定番なんだろう。
    ケイジ刑事が目の前で少女が事故死した? いや遺体はなかった? というトラウマを抱え、幾度も幻覚を見る。
    まあハリウッド映画にありがちな見せ方だが、のちのち、あまりに幻覚というか白昼夢が多くなる。
    妄想壁のある人物を視点に据えて、果たしてロジカルなミステリになるか? ならない。
    さらに場所や時間感覚がはっきりしないので、誰が・どこで・何を・どのようにして・いつ現れても、なんだかご都合展開だなーと感想は冷めていく。
    またこのケイジ、とにかくアホなんだ。
    潜入捜査の作法やジェントルなところなどない、ただ無理矢理入り込んで、場にいる村人を怒鳴りつけて、届かず苛々。
    果ては「娘を隠すなど犯罪だ! 俺は法に則って捜査している!」と無茶苦茶なことを言い出す。
    さらには女をボコボコにしたりハイキックをかましたり。ワヤクチャだ。
    脚本というか伏線の張り方というかひとつひとつの粗が見えてくる。

    と、結構悪しざまに書いたが、お馬鹿間抜け展開も込みで、結構好きかもしれない。
    それはまさしく「ミッドサマー」っぽい箇所で、村人たちの異様な雰囲気や、屋敷の調度や。
    蜂アレルギーのケイジが、養蜂を産業にする村に入り込むという設定を生かすべく、扉やテーブルが六角形ハニカム構造なのだ。
    これが実は画的な工夫というにとどまらず、蜂の社会をそのまま人間社会に見立てている、いや逆か、村社会を蜂社会になぞらえている、という結構本質的な工夫なのだ。
    なんでも監督のニール・ラビュートはモルモン教徒なんだか、モルモン教家庭に育ったんだか。
    よく知らない映画監督だが、ここに作家性を見い出してもいいんだろう。
    そして「ミッドサマー」っぽく祝祭や熊やウィッカーマン(バーニングマンっぽい)や。
    古代ガリア、ケルト文化、ドルイド教の雰囲気。

    が、実は「ミッドサマー」が影響を受けたのは、もとの1973年版なのだと思う。
    ネット上にはバージョン違いの説明が結構あるので、それも確認するにつけ、元を見たいなー。
    元作品は、ケイジのように元婚約者とか自分の子かもしないという動機がないぶん、もっと宗教というか文化対立に立ち入っているらしいし。
    さらにはエロ要素が強めなんだとか。これはこれは。
    逆に言えば、エロを排し思想を排してアクションにしちゃったがっくしリメイクだともいえる。
    が、ケイジが走って少女に追いつけなかったり、強奪した自転車に乗ったり、泳いだり怒鳴ったり説明台詞を言ったりするのを、嫌いにはなれないなー。
    オチにも素直に驚かされたし(ツッコミは大いにあるが)

    ほか連想。
    ・「サスペリア」の魔女っぽいシーンあり。
    ・「シャイニング」でウェンディが見た一瞬の幻覚なんだか変な人物たち。明らかにオマージュしたシーンあり。
    ・「ウィッチ」「小さな悪の華」悪の勝利と書くと違うが、一見悪と見做せる側が哄笑するラスト。
    ・「刑事ジョン・ブックー目撃者」のアーミッシュ文化。

  • リメイクなんかい。えっ、ニコラス・ケイジ使っててそんな終わり方って思いました。女ばかりの島で権力と腕力と怒声を振りかざし勝手にするケイジにはドン引きしたからまあ予定調和なのかな。もう少しこの島に関して理解をする為の聞き込みしてくれ。元婚約者病んでるにしてもあんまり発言がふわふわすぎる。吹きかえる意味ある?って役初めて観た。それで全て演技だったってテメエの口で言うかってかんじ、役者さんが悪いんではなく純粋に脚本がくそ。伏線投げっぱなしでは?最初のトラウマ作りから、ってことかな…まあラズベリー賞は納得だ。ブロンド女の支配する島、男は家畜ってそういう性癖には刺さるかもね

  • もともとオリジナルがあってそれのリメイクのようですね。オリジナル版とこの作品の比較レビューを見て逆に気になって見てしまった。
    閉鎖的な島の厭な雰囲気、というかおばちゃんのよそ者帰れ感は女優さんがすごく上手で見所の一つ。双子が世代を超えてハモる姿もなかなか圧巻。そういう細かい一つ一つの演出はすごく上手で、宿の娘との殴り合いシーンもキレがあって良かった。木の巨人・ウィッカーマンが焼け落ちるのも迫力満点。
    ただ、読んだレビューに影響されてるのもあるとは思うんですが、やっぱりシナリオが、焦点を置く場所を決めていない感があって、一つ一つのシーンはすごく印象的なのに、総合して言うと「で?」という感じになってしまう。
    まさかニコラス・ケイジが負けてしまうなんて…。
    いろんな意味で目をみはる作品ではありました。

  • これまた微妙な映画を借りたものだ。いや、悪くはない。途中までは悪くはなかったのだが、複線などがうまく絡まってくれておらず、それゆえになんだか微妙となってしまっている。女優人がかなりきれいで、かつかわいらしさもあり、そういうところもいい感じでこの作品を魅せていた。ケイト・ビーハンと、リーリー・ソビエスキー、モリー・パーカーあたりである。もうこれならいっそうのこと、なにかしらエロティックなシーンを期待したいくらいであったが、それすらもなかった。最終的にはB級なカルトホラーとなってしまっている。そもそも、これミステリーコーナーにあったのに、これじゃあ、カルトホラーやないか、という……。出だしは悪くはない。謎の少女とその母親、この体験は幻覚なのかそうでないのか?それが繰り返しフラッシュバッグされるので、恐らくこれは本作の主軸となっている複線なのだろうと思っていたら、どうやら主人公が精神的に参っていることによって映じている幻覚だけなのだそうだ。ということで、魔術的な力によって幻覚を見せられているというわけでもないらしい。結局のところ、精神的に不安定な警官が、かつての彼女に呼ばれて個人が所有する島へとやってき、そこで生贄として殺される、というだけの話となってしまっている。設定が無理やりなところがあったりして、殺された飛行士だったり、ああいうの大丈夫なの?という感じではある。しかし、全ては嘘でした的な感じで終わるのかと思ったら、生贄はお前だ、だものね。主人公も主人公で最後の方は間抜けだったかもしれない。もう少しうまくやれば逃げられたかもしれないのに。最終的に印象に残ったのは、逃げられないように足の骨をおられる主人公のうめき声と、自分が全て仕組んだくせになぜだか痛々しそうな顔をして主人公の死を見つめる妻、しかも娘に父を殺させることに心が痛むだけで主人公が死ぬことはどうでもよさげ……。最終的に、次のターゲットを探すために二人で島を出てきた、ケイト・ビーハンとリーリー・ソビエスキーが色っぽかったかな。相手はまた警官だったし。また、子供つくらせて、さようなら、して島へと呼び寄せて……だものね。

  • 携帯さえ通じない個人の島でいなくなった少女を探すと言う話。少女を探している主人公は警察官であり、非常に頼もしいので簡単に見つけ出しそうと思っていたけれども、島の人間と話せば話すほどに話が複雑に混乱していく。
    なんの宗教かはわからないけれども、みんながなにかを信仰しているカルト教団のよう。
    クライマックスと衝撃のラストに唖然とした。

  •  昔の恋人から「娘がいなくなったので探してほしい」と手紙をもらい、警官の男が宗教コミュニティの島へ行くが。。。

     どんでん返し自体が悪いわけではない。ただ、あまりにもそこに至る過程が適当で唐突過ぎる印象を受けてしまった。
     ニコラス・ケイジってこういう役も似合うといえば似合うが、でもなんだかなぁ。。。

  • 「サタ☆シネ」にて。オリジナルは未見ですが、この映画のオチ最高! 

    カルト集団にさらわれた娘を取り返すというプロットには新鮮味も意外性もなかったのですが、主人公が逆に罠に嵌められ、生贄になって死ぬというラストには大爆笑(ニコラス・ケイジの叫び声を耳に残る)。さらに、次の犠牲者を引っ掛けるところで終わるという、悪趣味なオチも最高(「オーメン」を思い出しました)。

    すごく評価が低いみたいですが、自分は最高だと思うなぁ~。

  • 意味不明

  • 別途

  • カリフォルニア州で警察官をしているエドワード(ニコラス・ケイジさん)は、交通取締中に起きた事故の後遺症によって幻聴・幻覚に悩まされていたが、ある日、元婚約者のウィロー(ケイト・ビーハンさん)から、娘のローワン(エリカ・シェイ・ゲアさん)が行方不明になったので捜して欲しいとの依頼を受け、ウィローの住むワシントン州のサマーアイル島に向かう。島に着くや否や島民から醸し出される排他的なオーラ、男性の覇気の無さ、外の世界から隔離された独特な雰囲気と、エドワードは何とも言えない恐ろしさを感じていたと同時にローワンの失踪に関して何か隠していると感じた。ウィローのみがエドワードの捜索を必死に支え、エドワードもそれに応え重要な手掛かりを得るのだが、エドワードを待ち受けていたローワン失踪の真実とは!?

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