アニー・ホール [DVD]

監督 : ウディ・アレン 
出演 : ダイアン・キートン  ウディ・アレン  トニー・ロバーツ  キャロル・ケイン  ポール・サイモン  シェリー・デュヴァル  ジャネット・マーゴリン  コリーン・デュハースト  クリストファー・ウォーケン  ジェフ・ゴールドブルム  シェリー・ハック  ベヴァリー・ダンジェロ  トレイシー・ウォルター  シガーニー・ウィーヴァー  ウォルター・バーンスティン 
制作 : ジャック・ロリンズ  チャールズ・H.ジョフィ  ロバート・グリーンハット 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.62
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  • (25)
  • (3)
本棚登録 : 631
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142642226

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛はパッと盛り上がりますが、いつの間に惰性になり、そのうち相手のアラが気になって、一緒にいることに意味があるのだろうか?ってなるのは、人間のさがでしょうか。この世界共通のテーマをアレン流のスタイルで物語ります。ダイアン・キートンの魅力がよく引き出されています。心の呟きを平行させるのが当時目新しかったのかもしれません。

  • 映画メモ。

    初見と思って観ていたものの、終盤に入ってもどうも見覚えのあるシーンが続くので、おかしいなと感じていたら、夫に以前も一度観ていたことを指摘される。
    物忘れは少々恥ずかしいけど、でも2回目を観ることができて良かった。
    20代で初めて観たときは、一にも二にもダイアン・キートンお洒落で可愛いな〜、という印象だったけれど、10年以上経った今は、ウディ・アレンとダイアン・キートンの関係性の変化に目が行って。
    最初はアレンが教え導いていたキートンが、瞬く間に輝きを増して、軽やかにアレンの元から去っていくんですよね。
    ああ〜、これはキートンはもう戻って来ないな〜、というのが観る側には明白な一方で、関係が現在進行形だったときの二人の素晴らしさや輝きも、それと同等にありありと描かれています。
    毒気の効いた冗談が散りばめられている中に、二人の恋愛が軽やかに描かれていて、こりゃキートン込みでお洒落で可愛い映画だわ、10代のころ、よく雑誌でおすすめされていたことに納得した2回目の観賞でした。

  • 筋はきわめてシンプル。
    少しひねくれた男が、少しずれた女と出会い、恋し、同棲し、互いの粗が見えてきて、別れ、でも互いを少しだけ想っている。特に男は未練たっぷり。まあ、それだけ。

    もちろん特筆すべきは実験精神。
    観客への語りかけ。
    スノッブな奴を打ちのめすためにマクルーハン本人!!! まで引っ張ってくる。
    画面分割。
    アニメーションの混入。など。

    しかしもっとも心に残るのは、細部。
    たとえばロブスターをきゃあきゃあ言いながらアルビーがつかまえようとする場面の写真を、実はアニーは別れたあとも現像し引き伸ばし壁に貼っているところとか。
    あるいは、セフレとの事後でふーっと溜め息をついているところにアニーから緊急事態と電話、深夜にかけつけたら浴室に蜘蛛が出たの、倒したあと、一緒にいてほしい……というところ。

    そういう細部や思い出が、歌にのせてフラッシュバックするラストは感無量。
    画面の中でこのふたりは、こんなにも生き生きと存在していたのだ、と最後に至って知る。

  • 恋愛が始まった頃は一緒に笑ったり、怒ったり、悲しんだりして
    愛しく思っていたのにそのうちお互いのエゴが出てきて、
    そばにいれば傷つけ合ってばかり、でも傍にいなければいないで
    寂しくて相手の良い所ばかり思い出すのに
    やり直そうとしても一度離れた気持ちはもう戻らない・・・・


    そんな、ごくありふれているけど、誰もが頭を悩ます
    大人の恋愛模様をウディ・アレンが見せてくれます。


    ・・好きな場面・・

    最初は「歌手として君のことを応援するよ!」と言っていたのに
    いざ彼女の交友関係が広がって行くと、それに渋い顔するようになって
    わざわざ憎まれ口をきいてしまう「嫌な男」っぷりに思わず共感してしまったり。

    アニーと別れた後に他の女の子と付き合いはじめてみたものの
    アニーとはあんなに盛りあがったことが、
    なぜこの子とはちっとも盛り上がらないんだろう?
    やっぱり僕には彼女しかいなかったんだ・・・!
    失った物の大きさに気付く、ロブスターのシーンは
    観てて本当に悲しく切なかったです。


    ・・共感した恋愛観・・

    映画冒頭のウディ・アレンのセリフ

    「私を会員にするようなクラブには入りたくない、
     これが女性関係での僕の気持ちをよく表してる。」

    これがこの映画の全てを表しているような気がします。つまり

    「俺みたいな"ろくでなし"と気が合う彼女は
     同じく"ろくでもない女"なんだよ、それをわかっとけ!」

    ってことですよね、アレン先生。 同じ価値観で笑える相手を大事にしましょうw

    別れた相手と楽しかった恋愛時代を思い出して思いっきり泣きたい方や
    あんなに盛りあがっていたのに今ではすっかり関係が冷えてしまった気がする
    倦怠カップルの方への回春薬(?)としてお勧めの映画です。

  • 性的な強迫観念に囚われたインテリが思いつくままに語る遣り口がロスの『ポートノイの不満』を思わせる。69年出版なので多少なりとも影響与えていたのかな。あちらが切羽詰まった感じで語るのに対して、本作の主人公アルビー・シンガーは悲壮感を諧謔で包み込む。不安に襲われるのを避けるかのように喋くりまくるし些細なことにもツッコミを入れる。その鋭さたるや関西人も真っ青である。アルビーのみならず、相手役のアニー・ホールもいきなり長々と独白を始める。その上、頭の中で思っていることが横に字幕で表示されたりもする。噛み合わない独白と止まない会話を聴いていると、そして飯を食ったり、歌ったり、映画観たり、セックスしたり、車を運転したり、散歩したり、ケンカしたり、蜘蛛と格闘したりしているのを見ていると、人間ってこんなにもバットを振り回しているのだなあということに気づかされる。「女の人は恋人と二人でいることよりも、二人でいるところを見られることの方を好むのかしら」式の邪推を許すような懐の深さが本作にはある。「自分をメンドリだと思う弟を精神科医に診せる兄貴と、その弟の生む卵」の小話もなかなかに洒落たオチだと思う。

    "La-dee-da, la-dee-da", 「第四の壁」。

    追記:wikiでトルーマン・カポーティのそっくりさん役が本人だったと知る。全然気づかなかった。

  • 面白かったなぁ、アニーホール。

    ずっとグチグチと彼女にあーでもないこーでもないと
    言い続ける男の映画。(笑)

    嫉妬なのか虚栄心なのか
    リアルなのかデフォルメなのか
    煮え切らない男。
    でも愛すべき男。

    典型的な女性に支えられて生きている男の話し。

    あの手、この手で楽しい男女の機微を見せてくれる
    ウディ・アレンの代表作でもあるこの作品。

    確かに面白かった。

    余談 基本的には字幕+オリジナル音声で見ますが
    たまに、吹き替えの方が良い場合もあります。
    この映画、吹き替えが絶品です。
    名優、羽佐間道夫氏と小原乃梨子氏をはじめとする吹替え陣ですから
    疑う余地無しです。
    吹替えで見ることがおススメの一本です。

  • DVD

    終わった途端、なんだか切なくなった。

  • 額縁飛び出してしゃべくりだす 鬼のようなアイディアの量
    Visible Pantie Line
    こんなに漲っている作品もそうない ない場面がない 蜘蛛退治の場面とかすげー
    恋人同士のコミュニケーションにはまずセックスなんだろうけど、
    してもなお、うまくはいかぬという喜劇

    Paul Simonかよあれ!トニー!
    同じユダヤで小男で髪の毛さびしいところがまた (paul simonだいすきです
    メローな気分って言い回しアメリカ人よくするの?おもしろ

  • 評判や期待よりかは個人的にはそんなに楽しめなかったのが残念だけど面白い作品ではあります。
    ウッディ・アレン本人が演ずるダメ男っぷりが半端無くそのもの。
    素の良さがぼかんと出て来たような私伝映画作品。
    シュールかつ独特のテンポで時系列もごっちゃごちゃ。
    フランス映画的感性の香りを感じるニューシネマ作品。

    語り口やあまりにも本人の色濃い辺りが冒頭の映画館でアレンの後ろを並ぶうんちくおじさんに遠回しに批判しているフェリーニ調だというのが面白い。
    そういうちょいちょいとしたネタを拾うのが楽しく本作の醍醐味でもあると思う。
    ちりばめられたジョークやネタがくすりと笑わしてくれる。
    途中出てくる某田中氏そっくりの彼(笑)はサイモン&ガーファンクルのサイモン。
    風格あるなぁ。声でもすぐわかる。
    ちらっとしか出ないけどすごい判り易いなぁ。

    面白いんだけどねぇ。映画的構成的にも面白いのだけども芋ずるラブストーリーは個人的趣味には合わず中身がどうでも良くなってくるのが残念です。。

  • ダイアン・キートン!キュートってこういうことか、って感じ。1977年って古!!あと、ウディ・アレンうざいwなんでこんなにモテモテの役なんだw
    しかししゃれた映画だとは思います。

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著者プロフィール

1935年、ニューヨーク生まれ。映画監督、脚本家、俳優。『アニー・ホール』でアカデミー監督賞・脚本賞、『ハンナとその姉妹』『ミッドナイト・イン・パリ』で同脚本賞を受賞。小説に『これでおあいこ』他。

「2022年 『唐突ながら ウディ・アレン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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