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- / ISBN・EAN: 4988111285195
感想・レビュー・書評
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廃墟の羅生門が雨に打たれてどーんと構えるしょっぱなの画面に圧倒される。薪とするために壁をはぐときのメキメキっとなる音とか、ふっとい円柱とか、木の質感の伝わり具合ったら、ない。回想されるほうの、鬱蒼とする木々の光り輝く感じと好対照。こういうの質感の対比は、白黒映画じゃないと伝えられないのかもしれないな。
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(Wikipediaから転載)
『羅生門』(らしょうもん)は1950年8月26日に公開された日本の映画。黒澤明が監督したモノクロ映画の代表的作品。原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』だが、同作者の短編小説『羅生門』からも題材を借りている。
1951年のヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞し、西洋に黒澤明や日本映画が紹介されるきっかけとなった。また、対立する複数の視点から同じ出来事を全く違う風に回想し、真実がどうだったのか観客を混乱させる手法は、アメリカや中国など多くの国の映画やフィクションに影響を与えている。
完成時に、世間の評価もぱっとせず、大映の永田雅一社長は「この映画はわけがわからん」と批判していたが、ヴェネチアに出品されグランプリをとると、永田は一転して自分の手柄のように語った。後年、黒澤はこのことを自伝『蝦蟇の油』の中で、まるで『羅生門』の映画そのものだと書いている。
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物語もそうだけど、なにしろ傑作といわれるのがなるほど!
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深い。深いの一言。
盗賊の話、妻の話、巫女の体を通して語られる武士の話、
どれもそれぞれ言ってることが違う。
一番真実を語ってると思われる木こりですら
自分の犯した罪を隠していた。
人間の恐ろしさに鬼も逃げだしてしまう。
一番恐ろしいのは人間なのかもしれない。 -
文句なしに大好きです。
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2008年10月22日随分前にヒストリーチャンネルでやってたのを録画してたので観賞。
面白いわあ。三船敏郎が男前だわあ。
男二人が切り合うシーンのかっこわるい立ち回りとかは惹き付けられてしまう。
ストーリーも面白かった。 -
いいね。
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いつの時代も虚栄心とか、自己保身とか、そんなのごちゃ混ぜで生活してたんでしょうね。
しかも死してなお人間たらしめるなんて。
だからこそ、出てくる人々みんなが滑稽で、みじめで、そして愛しい。
光と影のコトラストの強い画が、証言をみごとに蜃気楼みたく儚いものにしてます。
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みるみる第117回
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ぶち切れる真砂がなんか良かった
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三船敏郎と志村喬が競演するのを見るのはこれが初めて。
半壊した門で雨宿りする三人。半壊しているのは、あの構造では完全に瓦を敷き詰めると、柱が支えきれなかったかららしい。
これは、瓦の種類を変えればいいとかそういう話では、きっとないのだろう…。
『あの人を殺してください!』
『どこかで誰かが泣いている。泣いてるのは誰だ…?』←本人。
『羅生門に住んでいた鬼が、人間の恐ろしさに逃げた。』