サラエボの花 [DVD]

監督 : ヤスミラ・ジュバニッチ 
出演 : ミリャナ・カラノビッチ  ルナ・ミヨビッチ  レオン・ルチェフ  ケナン・チャティチ 
  • アルバトロス
3.55
  • (22)
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  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 247
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318400747

感想・レビュー・書評

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  • リアルに泣いた

  • サラエボに暮らす母と娘。躾だったり、ただのイライラだったりでぶつかる母と娘。娘の出生の秘密が明らかになった時、娘を生んだ時の原点に立ち返る母。親子の絆が、ある意味シンプルに、そして旧ユーゴの悲しい背景も引っ括めて描かれる。感動。

  • 以前途中からテレビで見て気になっていた作品。
    ほ~こういう話だったのか。
    もちろんあの告白のシーンは大変衝撃的だけれども、改めて見ると本当に短いシーンだね。
    娘がラスト近く、友達だった少年とキスをするのだけれども、
    あれは何を意味しているのか、漠然としかつかみきれなかった。
    彼女は夢や想像ではなく地に足をつけて生きて行く決意をしたのだろうか?

  •  ボスニア内戦から10年後のサラエボの母子を描く。

     冒頭いきなりバスの目の前のおばちゃんが眼帯をしていたりと、戦争で受けた傷が随所に散りばめられている。戦争そのもののではなく、戦争が終わった後の戦争の傷が描かれている映画。

     父親が戦死者なら修学旅行費がただになると聞き喜ぶ娘と必死にお金を集めようとする母。映画のHPでイビチャ・オシムが思いっきりネタバレしているが、実はお父さんは名誉の戦死を遂げたのではなく、お母さんが民族浄化による暴行を受けて生まれたのがこの娘だったのだ。
     娘がこの事実を知り、親子が一歩前に進んで映画は終わる。

     集団セラピーの描写も面白い。語り合う場はそれだけでは意味をなさない。日頃の生活での変化があって初めて心のケアが活きるんだなと思った。

     母と子の表情に心動かされる。
     戦争というものが終わってからもどれだけ人の心に重くのしかかるかを描いた名作。

  • エスマには12歳の娘サラがいる。戦争の傷跡が残るボスニア。シングルマザーとして、ナイトクラブでは働くエスマ。サラの修学旅行の旅費を必死に工面しようとする。父親が戦死者であれば、修学旅行の旅費は免除される。しかし、証明書をだそうとしないエスマ。その理由は。
    戦争の傷を抱える人々。エスマを支える人々。

    これをただの映画として消費してしまうのは、どうしても避けなければいけないこと。サラ役のルナ・ミヨヴィッチがいなければ、成り立たない映画。

  • 芸術作品という観方をするのではなく、実録的な備忘録として残されなければならない映画なのだろう。
    日本からは遠く、ニュースでしか入らない戦争や紛争。
    でも、その中で苦しむ人にとっては、ひとりひとりがPDSDに悩まされる。彼ら、彼女らにとっては生涯、苦痛が継続するわけで、それが子供たちにも影響する。
    それでも、子供たちは現実を受け止め、再生しながら希望を育てていく。
    背景を当然知る者としてストーリーが展開されている。

  • ボスニア・ヘルチェゴビナ紛争において悲惨な経験をした主人公が、それでも尚娘と毎日を粛々と生きていく姿に人間の強さを感じ、またその生きていく力となるものが娘への愛情であることに人間の素晴らしさを感じさせられました。またそのような状況を作り出したのも人間であるという不条理
    人間の愚かさ、いろいろな感情が入り乱れて何ともいえない気持ちなったのですが、この親子が幸せになる事を祈らずにはいられない、そんな映画でした。

  • エスマ(ミリャナ・カラノヴィッチ)の過去に何があったか知っていて見ていたので、その事実を娘のサラ(ルナ・ミヨヴィッチ)へいかに伝えるのか注目しておりました。そしたら、驚くべきことに考える限り最悪の方法で話します。いかにもひどいこととも思いましたが、こういう形でしか口火を切ることができなかったかもしれません。そんな母娘の関係をどう修復していくか、その過程をもっとじっくり見たかったという思いも残ります。

  • まず、描写が非常に綺麗。

    話としては確かにそこまで特筆すべきものではないかもしれないけれど、
    色んな事情がありながらも健気に愛を育んでゆく過程が、心にぐっときます。

  • 時代背景を調べたくなった。

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