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- / ISBN・EAN: 4988021131254
感想・レビュー・書評
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うーん!原作が好きなだけに!
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金子ありささん脚本の映画って今のところ2本しか観たことがないのですが、なんだか私の感覚と相性が良いようです。
メルヘンチックな幸せキラキラ☆な『7月24日通りのクリスマス』も彼女が脚本を手がけた作品だったようで、この映画に関して言えば、原作と全く異なる仕様になっていましたので、これは脚本の素晴らしさの成せる業かと思います。『陰日向~』の方も(原作うろ覚えですが)原作とは違う構成をしていたようですし、金子さん脚本の次回作があれば、是非観に行きたいと思いました。
引っ張って、引っ張って泣かされた作品。
小刻みに涙の山場がきているのか、と思わせといていきなり一気に持っていかれた映画でした。
一昔前の連続ドラマのような冒頭。主役を据えた上で、主要キャラをさり気なく画面の中にいれてくる感じが、オープニングで主題歌を流しながらキャストを表示するドラマを思わせました。
それぞれの、何処にも繋がりなんてないような人間の、偶然のような必然のような交錯。
そこに垣間見る“一人ひとり”の人生。バラバラに動いていたドラマは繋がりやすいような展開を見せているなあ、と思って観ていましたが、「大法螺吹きのモーゼ」にはまんまと騙されました。なので、後半になると切ないんだか悔しいんだか、もうわけが分からなくなっていました…。
ただ、いちばん涙が溢れたのは「信也が母親と向き合えた」と思わせた場面。
自分のことを「健一(思わず胸が高鳴った…!)」と呼ぶ公衆電話越しの「母親」の声を聞いたときから、きっと信也は亡くなった母親のことを重ね合わせ始めていた、と思います。
その電話越しの母が亡くなったと知り、家を訪ねるが、そこで今は亡き健一さんのことを知る。
遺影を見たときに全てを悟りましたが、遺された手紙が胸を切なくさせて涙とともに嗚咽まで漏れるところでした…。
かき集められたお金。桃の缶詰。
息子を、母親を。それぞれが求めていた者を電話越しでも声だけでも得ることで、信也にとってもジュピターにとっても救いになっていたのではないかと感じました。
そんなことがあって、父親から、半ば母の死からも逃げていた信也はやっと向き合うことができた。父からも母からも。
これだけ多くの人の人生がここまで深く繋がりを持つことなんて現実的にみて、まずありえないことですが、そこにあるそれぞれの人間ドラマは見回せばすぐ傍に転がっているものです。
私はよく道端で人とすれ違ったとき、その人の人生を思います。
それは羨望だったり優越感だったり同情だったり恐怖だったり、と様々です。横を過ぎ去った後も振り返り、今日の彼ないし彼女の一日は…と展開を考えることもしばしば。
そんな人の数だけある人生のほんの一部をリンクさせて、ひとつの作品にされているのがこの映画です。
また、観た方それぞれに感じるものが違うと思われます。でもそれがこの映画の醍醐味かもしれません。 -
じんわり、じんわりくる、こころ温まるエピソード。
なんか、うまくいかなくて。
でも、なんか、とても愛しい。
個人的に、塚本高史の役に、ものすごくじーんときました。
あと、西野敏行の迫力はやっぱりすごい!!
そして、こんな物語を考えた劇団ひとりは、とても優しい人間なんだろうなと思った。 -
さすがにアレは痛くて思わず叫んだ。。
胸が締め付けられる。
たぶん、決してハッピーエンドなんかではないんだろうなって。
絡まってぷつぷつ途切れる。
そこにはひとつひとつ誰かの思いがあって…
と思ったら、まさかの!!
そして、集まって溢れてちょうどよく満ちる。
あぁ。
すごくすごく好きだ、この映画。
(劇団ひとりってホント天才じゃなかろーか。原作読むべきかな?)
西田敏行、改めてすごいと思った。
ジュピターさんのところで、涙腺崩壊。
本よりも先にDVDで、映画館じゃなくて部屋で、見れてよかったな。
完全に岡田君×あおいちゃんから入ったから、
映画のキャッチフレーズもあらすじも横に置いて見れたのがよかったんだと思う。
私はこの映画すごく好きだー。 -
劇団ひとりの大ベストセラー小説が待望の映画化!
みんな不器用で、冴えなくて、カッコ悪くて―
けれども愛おしくて抱きしめたくなる。そんな日陰の9人の笑いと涙の物語。
主演は『花よりもなほ』『木更津キャッツアイ』シリーズなどで確かな演技力とスター性を発揮してきた岡田准一。そして『NANA』『ただ、君を愛してる』の宮崎あおい、『タイヨウのうた』の塚本高史、『西遊記』の伊東淳史、そのほか平山あや、緒川たまきなど若手実力派俳優と、西田敏行、三浦友和といったベテランの大スターが共演を果たし、絶妙なアンサンブル演技を奏でている。監督はドラマ『白夜行』や映画『そのときは彼によろしく』で現代的な映像センスと卓越した演出力を見せた、35歳若手ホープ・平川雄一朗。そんな不器用な人々の思いをタペストリーのように綴った感動の群像劇の主題歌を担当するのはケツメイシ。タイトル「出会いのかけら」が、綴られた物語の中に響き渡る。
なかなか原作と同じで温かい気持ちになれる作品ですね♪
そんな心を日々もっていたいですね☆ -
みゃーこの部分は好きだけど、それ以外は好きじゃない。
この映画を見て、がんばろう、と思えなかったのです。 -
小説は読んでないけど、
ちょっとストーリーの構成が甘い気がしました。
結局最後がなんかよくわからなかった。
あと塚本高史は演技がワンパターンだよね。
抜けきらない感じ。
評価 ☆☆☆☆★★★★★★ / 4点 -
原作の方が好き。
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人気お笑い芸人・劇団ひとりのベストセラー小説を映画化した群像ドラマ。東京の片隅で冴えない人生を送りながらも懸命に生きる人々の姿を、ユーモアを織り交ぜ優しい眼差しで綴る。主演は『木更津キャッツアイ』の岡田准一。 制作年 : 2008年
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★映画化は難しい小説★原作を読んだのは随分と前だったので小説の細部は忘れたが、登場人物が短編ごとにリンクし時間のトリックも用いた書きぶりは、短い映画にまとめるのはやはり難しい。自分にアイデアがあるわけではないが、原作とは別物になってしまった。風船で全部をつなぐのは無理があるだろう。主役の岡田准一はもっとダメ男が演じた方がよい。