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- / ISBN・EAN: 4582114155068
感想・レビュー・書評
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ドラマ『風のガーデン』の主題歌。
平原綾香さんの歌の中でも、一番に好きな曲です。透き通った、儚さを伺える、なんて知ったかのように書いてしまいましたが、一番感想としてしっくりくるのは、彼女の歌は、音楽に『殺されていない』こと。
うーん、自分でも書いててよく分かりません。流行りの歌とかも聴いていることは聴いているです。CMとか、YouTubeとかで。でも、結局「流行りだから話のタネに押さえておこう」という程度の心境でしか聴いていないため、カラオケとかで歌っても、そんなに自分の中で印象に残っているものじゃない。「まぁ、それだけの歌だってことだ」で終わって、それっきり。
音楽業界だって生き残りをかけているんですもの。商業主義的な音楽でも、売れればそれでいいんでしょうけれど。しかし、素人感覚ですが、歌い手としては「それを歌いたい」という願いが込められているのではなく、「売るために歌わされている」という風に感じ取ってしまう。そうやって、浮いては消え、浮いては消えていったアーティストなんて、五万といるだろう。そして、「歌いたい」という願いが通じず、「歌わされている」ことに苦悩を感じるアーティストも。
彼女の歌が、「歌いたい」という願いと、幸いにも「売れている」ことに繋がっている希有な例の一つではないでしょうか。彼女には、歌えの愛も畏敬の念もある。だからこそ、余計な音は要らない。シンプルに、自分の声を乗せることが出来、そしてそれが人を惹き付けて止まない。
こういう歌に出会えたことも、一つの幸せなのかもしれません。自分の心と身体を落ち着かせたい時、耳にはこの高く低く妙なる声が響きます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
。。。。。予定