蛇にピアス [DVD]

監督 : 蜷川幸雄 
出演 : 吉高由里子  高良健吾  ARATA  あびる優  ソニン  今井祐子 
  • ポイントブレイクエンターテインメント
3.12
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本棚登録 : 1506
感想 : 289
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427642621

感想・レビュー・書評

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  • ♥~ルイヴィトンとアマデウスと神の子シバ~♥

    蜷川幸雄だから観たが残念

    この作品は三池崇史が撮ったら
    さぞ面白くなっただろうと思った。

    何故なら、もっと遠慮なしのえげつなさが
    出るだろうと思うから。

    とにかくアマが行方不明になってから突然お話が下落、
    とことん暗い世界で身を燃やしたいとか言ってたくせに
    吉高由里子がビィービィー泣いてばかりでうんざりした。

    アマを演じた高良健吾が良かった

    しかし、これが芥川賞かぁ

  • 気持ち悪かった!なんでこんなの観ちゃったんだ。なんかの本を読んで、それ関連でなんかの映画を観ようと思ってプライムビデオで探したけど観れなくて、関連で出てきた(何つながりなのかわからん)これを観た。
    原作は話題になったときに読んだ。まぁまぁ良かった記憶はある。いかにも芥川賞って感じの謎のインパクトがある小説だった。
    吉高由里子がかなりきわどいセックスシーンを演じている。そんな予備知識がなかったのでびっくりしたけど見入ってしまった(笑)。原作でどうだったか覚えていないけど、恋人のアマがいなくなったとき、彫り士のシバと暮らし始めて、シバが「結婚しよう」とか言い出すのが飛躍しすぎてて冷めた…。今の時代に映画を作るなら、そんな陳腐なセリフは使わないだろうな。

    映画情報サイトを見ていて気付いたけど、たぶん「横道世之介」を見たかったんだ。吉高由里子つながり。映画のジャンル全然違うやん!

  • 何はともあれ、これはジャンルとしては恋愛になるんだと思うんですよ。
    恋愛物として見るのであれば、本当にシンプルでわかりやすいんではないでしょうか?
    私なんてついつい泣いてしまいましたよ。

    気持ち悪い、メンヘラ女
    なんて言われてしまうのは仕方ないのかもしれません。
    若者を支配する圧倒的な虚しさが、終始根を張っています。
    ただこの主人公が、「アマ」という本名さえ知らない彼氏が死んだ時に初めて、
    現実感が戻ったような感じです。
    本名も、年齢も家族のことも、なんも知らずにふわふわと二人で虚構を生きていたんですね。
    だからこそ彼女は、傷みで生きていることを思い出してる。

    と私が書くとそれこそ薄っぺらいものになるんですけれども、
    原作はともかくとして、
    映画は、
    吉高ゆりこと高良健吾の愛し合い方が健全すぎて、すげえいいと思います。
    二人笑顔で見つめるとこなんて、ああ、好きってこういうことだったよね、なんて
    思いますよ。

  • 渋谷をふらつくルイ(吉高由里子)は、何をするあてもない19歳。そんな彼女の単調な日々を変えたのは、クラブで出会ったアマ(高良健吾)だった。
    赤毛のモヒカン、眉と唇にピアス、背中に龍の刺青…。ルイとは全く違う世界に住むアマの、蛇のような割れた舌に彼女は心を奪われる。
    しかし、なぜそこまでスプリットタンに惹かれたのか、ルイは自分でもよくわからない。アマに連れられて行った妖しげな店で、ルイは舌にピアスをあける。拡張を繰り返して穴を大きくし、自分も蛇の舌のようになるつもりであった。
    店長のシバ(ARATA)は、全身に刺青、顔中にピアスというアマ以上にパンクな風貌の彫り師で、おまけにサディストだという。
    シバと出会ったルイは、自分の身体にも最高の絵を刻みたいと、熱い思いに身を焼かれる。彼女が望んだ刺青は、アマの背中に彫られた龍とシバの右腕の麒麟。
    しかし、ルイの背中で絡み合う龍と麒麟に瞳はなかった。そんなルイはアマと一緒に暮らしながらも、シバとも密かに関係を続けている。
    どんなに探しても生きる意味が見つからない不安で空しい日々の中、彼らとの恋愛の痛みと、ピアスと刺青による身体の痛みだけが、ルイに生きている実感を与えていた。
    危うくも心地よい一瞬一瞬を重ねて、毎日命を繋いでいくルイ。
    そんなとき、アマが起こした暴力事件がきっかけとなり、3人の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく……。
    金原ひとみの同名小説を映画化。
    まだブレイク前の吉高由里子が、激しいラブシーンや人体改造にハマっていく心情も含めてナチュラルに演じていて、彫り師でサディストのシバを演じているARATAやパンクなルックスに似合わずピュアなアマを演じている高良健吾の自然体な演技もリアルだし、渋谷のロケーションもあってユニークな青春映画に仕上がっています。

  • 身体改造好きとしては共感出来た作品

    ピアスが私の存在意義
    でもあるけど、本当にふつうにピアス可愛いから
    拡張時の痛みも我慢出来る

    身体改造好きとしては本当に楽しく観れた作品でした

  • 危うい、人間性剥き出しの若者の物語。

    生きている実感、自分と他人の関係性、大切な人の自分が知らない一面。
    「自分」とは始めから明確に存在するわけではなく、それらによって浮彫りにされていく。そして、変質しつづけていく。
    本作では、そんな主人公ルイの移ろう像を描いている。

    また、本作では主人公や周りの人物の出自や家族構成、年齢などといった説明が不足し、登場人物同士にも、観客にも分からないままする。
    肩書きや属性を知らない相手と仲を深めることは、「相手を知らない」ということなのか、それとも「余計なバイアスを排除した本質的な人間同士の付き合い」なのか。
    ルイとアマはお互いに知ろうとしなかったし、たとえ時間を巻き戻れてもやっぱり訊こうともしなかった気がする。

    他人のことは分からないし、自分のことはもっと分からない。正解はないし、仮にあったとしても絶えず変化し続けている。

    ルイはこの後どうしたのだろう。
    恐らく、ルイ自身が一番分からないだろう。分かろうともしないかもしれない。

    説明しきれない、混沌とした痛々しい映画。

  • 各役者の熱演っぷりが輝く作品。
    舌にピアスの穴を開けたり、龍と麒麟の刺青を入れたりと見ていて痛々しいシーンが多々あるのだが、ルイが生きている実感を持つには痛みを伴わないとどうにもこうにもいかなくなる。

    最初はなんとなくで始めたことも続けていくうちにエスカレートしていき、どっぷり浸かった結果、最初の姿を忘れていく。

    わたし、定時で帰ります。のOLのイメージが色濃く頭にある吉高由里子のデビューしてからまだ浅いうちの映画。
    女優の演技の幅の広さ、年の重ね方を感じながら見られた。

  • 痛いの苦手やけど吉高由里子を知ることができた作品。井浦新も高良くんもいい。

  • 暴力シーンや舌にピアスをあけるシーンは怖くて直視できなかった。
    吉高由里子のギャル役が良かった。
    高良健吾の壊れた感じのキャラも良かった。
    話の内容は共感もできないし、理解もできないんだけどなぜだか引き込まれた最後まで見た。

  • 吉高由里子のデビュー当時の演技やセリフは今一だけど、体当たりのヌードが見れる。
    SとMとノーマルのからみあい、無自覚の自我が、2つの異なる男性によって目覚めていく様か。

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著者プロフィール

1987年芸術選奨文部大臣賞『テンペスト』。1996年第4回読売演劇大賞最優秀演出家賞、1999年第41回毎日芸術賞、第70回朝日賞、2000年、第35回紀伊國屋演劇賞個人賞、第8階読売演劇大賞・最優秀演出家賞。

「2019年 『蜷川幸雄と「蜷の綿」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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