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- / ISBN・EAN: 4988102643034
感想・レビュー・書評
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ブクログ談話室にて「ダークファンタジーのお薦め」という質問から。これってそうだっけ?と思ってたんだけど、観てみたらダークファンタジーというより普通にホラー(あんまり怖くない)でした。いや、ホラーというより一番近いのはイヤミスかな。
(私はジャンル関係なしに映画を観てるのだけど、ダークファンタジーを主に好んで観るという感じではないので、あんまり詳しくない。そのへんを好む方はけっこういますね。)
原題は『孤児院』。
ギレルモデルトロがプロデュースということもあり、やっぱりパンラビと近い。ただ、パンラビの方が「戦争」という理由があるのに対して、こちらはあまり感じられず、はいはいって感じでした。
ギレルモさんの映画は、「彼方の世界と此方の世界」というモチーフがほんとによく出てくる。ふたつの世界の結び目が云々、穴が云々。『パシフィックリム』なんかまんまそうだよね。
これグノーシス主義って言ってる人もいるけど、メキシコ土着の死生観に、スペインから来たカトリックが合わさってるからなのか?と最近は思う。死者の日の祭とか。ギレルモさんがプロデュースの『ブックオブライフ』や『リメンバーミー』なんかを観るとよりわかるのかも。
途中に『きょうはなんのひ?』ゲームの伏線があるのになかなかゲームを開始しないので、はよ気づけや!!と若干イライラ。
「ホラー映画なのに感動する」とか、ヒューマンドラマホラーではありますが、母の愛がそんなに感じられなかった…。諸星大二郎の『生命の木』じゃないけど、スペインとかポルトガルにはやっぱり殉教という考え方が強いのかもしれない。大航海時代の宣教師たちもそうだったらしい。
『スリービルボード』にもあったけど、子どもとケンカしちゃって…というのはまあ嫌な感じですね。
トマス君のマスクのデザインとかはけっこう好きです。
あと途中で出てくる霊媒師が、ジェラルディンチャップリンに似てるなあと思ってたら本人でびっくり。
カットのテンポがよくて(というよりテンポが早い)飽きずに観られたけど、全体としてはそんなに面白くなかった。
JAバヨナさんはこれが初監督だそうで、それにしては良い出来なんじゃないかなと。昨年の『ジュラシックワールド 炎の王国』の監督もしてたそうですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
それなりに面白く観れたんですが、評価が高かったので楽しみにしていた分こんなもんか~という思いの方が強かったです。
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映像の美しさと後を引く気持ちの悪さたるや
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永遠の子どもたち(07西)
主人公が夫とともに孤児院を再興させようとしたその矢先、息子が失踪してしまうホラー。怖い映画である。本来いるはずのない存在がいる。それだけのことがすごく怖い。そして明らかになる真実と結末は実に後味が悪く、それを美として描いた点も含めて怖いのだ。88点。 -
夫と息子シモンと暮らすラウラは障害を持つ子供たちの為の施設を始めようとしていた。
空想上の友達と遊ぶことの多いシモンは海へ出掛けた時に洞窟で友達と出会い家へ遊びに来るように誘う。
そして施設開設の日、奇妙な仮面を被った少年が現れシモンは姿を消すのだった。
ラウラは必死で息子を探すが・・・。
だるまさんがころんだ 怖い((((;´・ω・`)))
ストーリーうまく練られていて、伏線わかるとそうだったのかと納得の結末でした。 -
WOWOWで。ホラーのようなファンタジーのようなミステリーのような。宝探しが面白かった。もう一度見てじっくり考えたい。
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幼い子どもにはよくある「空想の友だち」が、ほんとにそこに「いる」としたら・・・かつて孤児院だった洋館を舞台にしたファンタジー・ホラー。『パンズ・ラビリンス』が良かったので、あの程度のファンタジー要素があるドラマなんだろうなと思って夜に見始めちゃったら、何これめちゃ怖いんですけど!!古い屋敷にいる「見えないもの」を扱ったゴシックホラーの『アザーズ』も思い出すけど、『パンズ・ラビリンス』のファンタジー要素に、B級ホラーテイストもちょっと入っている感じですかね。
それにしてもこの父親の存在感の薄いこと(笑)。妻を見捨てて逃げ出したくせに最後ににっこりほほ笑んでるのがなんだかなー。 -
ラストがパンズラビリンスやダークフェアリーと似てる。ギレルモ監督はこういうのが、お好きなのだろうか。夫婦が出てくると、だいたい片方はオカルトを信じない役割を任せられる。気付いたときにはもう遅いという。ただ、この作品、妄想の可能性も否定できないという感じがシビアで胸に刺さる。