96時間 [DVD]

監督 : ピエール・モレル 
出演 : リーアム・ニーソン  ファムケ・ヤンセン  マギー・グレイス 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.72
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  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 404
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142771223

感想・レビュー・書評

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  • 2008年公開。

    元CIA工作員の親父が娘のために本気を出すとどういう事になるのか、というお話。

    映像も音楽もカッコイイし、アクションシーンも満載で、一瞬たりとも目が離せない90分。だけどただ派手なだけじゃなくて、主人公・ブライアン(リーアム・ニーソン)の娘への愛情の深さが非常に印象的でした。

    仕事仕事で心配ばっかかけて家庭を顧みない、みたいな理由で離婚されたブライアン。元妻と娘は裕福な再婚相手のもとで、何不自由なく暮らしています。毎年、娘の誕生日にはパーティに顔を出し、その成長を見守ることが幸せ……という中年男性の哀愁に、胸を締め付けられる思いです。
    ある日、「女友達と博物館巡りをしたいから旅行の許可をくれ」と言い出す娘。ブライアンとしては、未成年者だけでパリをほっつき歩くだなんてとんでもない!ってなものなのですが、元妻にはなじられるし娘には泣かれるし、結局、電話での定時連絡を条件に許してしまうんですね。
    出発直前になって「美術館巡り」がウソだった事がわかり、ブライアンの心配は最高潮に。自分から娘に電話をかけてみたり、飛行機が無事にパリに到着したかを航空会社に確かめてみたり、落ち着きません。
    やっと繋がった!と思いきや、電話の向こうからは娘の取り乱した声が聞こえて来るではありませんか。宿泊先に謎の男たちが押し入り、今まさに女友達が連れ去られた、と。

    普通のお父さんだったら、娘以上にパニックになると思います。
    でも、ブライアンは違いました。

    なぜならブライアンは元CIA工作員だから。

    かつての「仕事道具」の中から録音機を素早くセット、娘には身を隠す場所を指示し、これから何を為すべきかを伝えます。男たちの髪の色、身体的特徴を可能な限りパパに話すんだ、と。
    一番シビれたのは、娘に対して「お前は捕まる」と言い放った事。下手に「大丈夫だよ」とか言わない所。プロフェッショナルです。超かっこいい。

    娘が必死に伝えた僅かな手掛かりから犯行グループを割り出し、躊躇なき暴力を振るいまくるブライアン。見ているこちらも後はもうひたすら、暴れまくる爆弾親父を応援するのみ。折れー!肋骨折れー!

    娘、ダメですよね。
    「親の言うことを聞かないからだ!」っていうだけじゃなくてね。
    正確な行き先を告げなかった点が、すごく嫌な気持ちになりました。どうしても行きたいなら、元CIAの父親すら納得せざるを得ないような完璧なプランを練りなさいよ。
    親は心配するんだよ。だったら、心配しなくても大丈夫だよって言ってあげなきゃ。安心させてあげなきゃ。

    「言わんこっちゃない」みたいな小言をひと言も言わず、あくまでも娘の安全だけを最重要課題として爆走し続ける頼もしきパパ。爽快でした。

     結論:親父は娘の「パパ大好き!」に滅法弱い生き物である。

    『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』(集英社新書)で大絶賛。
    しばらく、この本に紹介されている作品を追っかけようと思います。

  • アクションって[いい勝負]とか[ギリギリのとこで大丈夫]なのが面白いのかと思ってたけど、そうでもないらしい。

    主人公が最強すぎて楽しい!
    悪いやつらをバッサバッサとなぎ倒していく様がもう、好い。しかも最初から最後までたった一人で、っていうのが。
    「やっちゃえー!フッフー!!」って思う。

    ちょっとやり過ぎな気がするところもあるけど、目的は愛する娘の奪還なわけで、まあノープロブレム。
    ラストのまとめが雑なのも「この映画はアクションがメインなんでいいんすよ話とかは!」ってキラキラした笑顔で言われたような気分なので別にいいや。

    アクション映画はあんまり興味ないけどこれは好きだ。
    恐ろしいシーンがなかったらもう一回最初から観返したいくらい。

  • 上映期間に観に行けなかった作品。
    予告でやっててすごく観たかったんだけど、なんか上映期間がえらく短くて、あっという間に1日1回上映になってて(もう上映最後の方)開始時間が朝イチだったり、夜遅くだったりして、どうにも時間が合わなかったのでDVD出るのを楽しみにしてました。

    元、CIAかなんかで、なんだっけ、現役時代は仕事が忙しくて、家庭を顧みなかったのに、離婚して娘と離れて暮らすようになってから、娘を見守る為とか、そんなんを理由に引退して、日雇い的なバイト生活みたいなので生活を繋いでる親父(いえ、退職金はたっぷりありそうです)が、人身売買されるために誘拐?拉致?された、あんまりかわいくない娘の救出にがんばってます。

    で!マスター クワイ=ガン健在です。
    一人で立ち向かって行くので、少しは手傷を負いそうなものですが、さすがマスターは違いますよ。
    ほぼラストまで無傷で敵を倒し続けます。そんなん無理があるよ!と、思わないではないですが、例えばゲームでは無傷でどんどん進んで行けるとうれしいので、無理<願望で打ち消しながら観ました。
    きっとフォースの力だな、うん。

    隠されたすごい才能みたいな設定は大好きなので、十分楽しめました。

    娘が誘拐されたのがわかって、すぐに現場に行くんですが、そこで見つけたケータイに入ってたSDカードで、事件の関係者を発見する、その瞬間!鳥肌がゾワワワッて立った!
    なんて目ざといの!できる男は違うね。さすがはマスター!

    そこだけ巻き戻して何回か観る。という、映画館では絶対に出来ないDVDならではの特権を使いました。

    この俳優さんは、やっぱりちょっと実力に伴った自信からの気持ちの余裕がありーのアクションだと、余計かっこよく見えます。
    おじさんなのにかっこいい。
    あぁ、だめだ。ツボをくすぐられる。
    他の作品も観てみたくなった。
    こういう人を見つけると、レンタルショップに行くのが楽しみになります。

  • 一昔前のハリウッド映画。
    フランス製のアクション大作。全編アクションが見所で、娘のためなら周りの人間は虫けらのように殺していく、という様は一昔前のハリウッド映画を思い起こさせてくれます。
    ただ、ヨーロッパの人身売買の闇の部分や主人公を助ける人々の描き方などストーリーはしっかりしているので、ノンストップのアクションとあわせて飽きさせません。
    あまり可愛くない娘や、あきれるくらいご都合主義なアクションなど気になる点もありますが、全体としては十分に楽しませてくれる娯楽作品でした。

    俳優たち。
    リーアム・ニーソン・・・強い父。体格がいいので見栄えします。結構な年のはずだけど、かなりがんばってました。

  • 友達とパリに旅行に行った娘が人身売買ビジネスを行う
    犯罪組織に誘拐されちゃうわけ。
    拉致される直前に娘からのSOS電話があって、
    犯罪を知ったお父さん。
    過去のデータを分析すると96時間以内に救出しなければ、
    永遠に戻ってくることはないだろう…と。
    それを知ったロスにいるお父さんが娘を救い出そうとパリへ。
    元政府の秘密工作にかかわる仕事をしていた、
    お父さんゆえに特殊能力バチバチ持ってて。
    そんなお父さん、娘への愛ゆえにパリで大暴走!


    開始10分でなぜか泣いてましたけど?(笑)
    多分、泣くような映画ではないような気が…。

    リーアム・ニーソンがかっこよすぎて、
    あんなお父さんいたら他に何もいらない。

    だって…

    I don't know who you are.
    お前が何者なのかは知らない。

    I don't know what you want.
    何が目的かも分からない。

    If you are looking for ransom,
    身代金を望んでるなら、

    I can tell you I don't have money.
    言っておくが、金はない。

    But what I d have are a very particular set of skills,
    skills I have acquired over a very long career.
    だが、俺は闇のキャリアで身に付けた特殊な能力がある。

    Skills that make me a nightmare for people like you.
    お前らが恐れる能力だ。

    If you let my daughter go now,that'll be the end of it.
    I will not look for you, I will not pursue you.
    娘を返すなら、見逃してやる。

    But if you don't, I will look for you,
    だが返さないなら、お前を探し、

    I will find you, and I will kill you.
    お前を追い詰め、そしてお前を殺す。

    娘が拉致られた直後に犯人へのこのセリフ…
    さすが元工作員、娘が犯罪に巻き込まれているというのに、
    冷静な判断で仕事モードに切り替わる。

    父親の娘への愛情ゆえのストーリーなんだけど、
    お父さんってば超プロフェッショナルなわけ。
    だからベタな愛情救出劇におさまってない感じ。

    パンフレットに「非情なまでにエモーショナル」ってあるけど、
    もう、めちゃめちゃ非情だよ?
    24のジャック・バウアーよりも非情かも。
    かっこいいけどtoo much感は否めない。

    でも、私はかなり好きな映画ですねぇ。
    だって超強いんだもん!!!

    意味もなく暴力的なのは嫌いだし、
    やられたらやりかえす精神も嫌いだけど、
    一番大切な娘のための気持ちゆえならばよしっ!

    カーチェースのシーンは「タクシー」を彷彿とさせるかな。
    映画のスピード感と音楽がすっごい合ってると思います。
    すごくテンポがいい映画だから飽きずに最後まで観れるよ。

    ただ、拷問シーンとか暴力シーンが多いから、
    そういうのが苦手な人はつらいかも…だってPG‐12指定。
    って、別に私が得意なわけじゃないけどね?

    「フィフスエレメント」とも「レオン」とも「アンジェラ」とも、
    全然違った感じの作品、才能ってすげぇなぁ。

  • さらわれた娘を元CIAの敏腕エージェントが救う、というお話。仕事と家庭やら、父親と娘やらの関係が描かれている。抑制のきいた音楽の使い方はよいが、ストーリーはやや安直すぎる。

  • 地上波を1度見てたのかな?
    リベンジを見るにあたって借りてきたけど、既に見たことがあった。

    娘が誘拐される!という最中に的確に指示を出して、娘を救うために奮闘するお父さん…凄すぎてもう!

    この娘を拉致した犯罪グループの手口は恐ろしい。
    旅行中の若い女性に何食わぬ顔で近づいて売り払っちゃうって。

  • 元CIA工作員にして史上最も過保護な父親が人身売買組織に攫われた娘を取り戻すため復讐の鬼と化すサスペンスアクション。シンプル・イズ・ベスト、スピーディーかつノンストップな怒涛の如し90分で息つく暇も与えません。悪人はともかく、目的のためには罪のない女性でさえ平気で撃っちゃうイカレっぷりには若干引くところもあり、爽快というにはさすがに過激すぎるかと。そこまでして娘に助ける価値があるかといえば……まぁ親バカなんでしょうねぇ。

  • 字幕: 松浦美奈

    結構な歳なのに、頑張るなあ、リーアム・ニーソン。

  • 最高のお父さんやん、強すぎ。警察、社会、結局信じられるのは。

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