- Amazon.co.jp ・雑誌 (531ページ)
感想・レビュー・書評
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この本は、ほとんどの方が同じ目的で購入していると思われる。『十二国記』。今回の物語もまた、王や麒麟が出てくるものではなく、短編ではあったが、テーマは相変わらず重たいものであった。読み応えのある物語だった。
このような雑誌は、普段読まないような作家や、エッセイなどが掲載されているため、とても楽しく読める。
また、書店で気がついたら、手にとって買ってみようと思った。
以前、読み終えたあとに、携帯でアップした感想を少しコピーしておこう。
ヨムヨム2009年10月号に掲載されている沢木耕太郎の「天使のおやつ」
哀しく恐ろしい話だった。
小学3年生の娘が学童保育のすべり台から落ちて亡くなってしまう話。
この世の中で一番恐ろしいことだと思う。
その後の父親の悩みとかそんなことがテーマかもしれないが、こんな小説を書かないでもらいたかった。こんな小説を掲載しないでもらいたかった。
滑り台から落ちてからのしばらくの間娘が登場しているだけに恐怖が生々しい。
うちの娘は、赤ちゃんの頃、上の子の落としたボールが頭にあたったり、自転車に3人乗りをして横に倒れたり、公園で水道のところで転んで頭を打ったり、小さい頃からよくけがをしていた。
本当に今元気でいてくれることがありがたい。
今、彼女の意志で選んだ学校の受験を頑張っている。
時々怒って、ひどい言葉を投げ付けた時もある。ごめんね。
元気でいてくれるだけで幸せだよ。
これからも元気で大きくなってね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十二国記の新作出てるよ!と友人が貸してくれた1冊。
・・・どちらに決断しても、どちらにも重く暗いものが残る。
裁判員制度やら、池田小学校事件などを思い起こさせる、なかなか深い深ーい内容でした。 -
十二国記読みたさに買いました。まだ完読してません。
森見登美彦の富士登山エッセイとか、ほしよりこの絵入りエッセイとか、お目当て以外にも楽しめる部分が多くてほっとしました。
けど、やはり読み応え一番は十二国記「落照の獄」でしょう。
(たぶん)陽子が王になりたての時代、雲行きが怪しいと延主従に言わしめた柳国が舞台。大罪人を前に、死刑の是非を問う官吏の話。
このシリーズの短編には「社会派ファンタジー」という言葉がしっくりくる気がします。「華胥」とかね。
死刑についてわたしは語る言葉を持ちませんが、長くない小説の結末に主人公が行きついた境地には、なるほど、と唸らされました。含蓄の多いこと。
明るくはない終わり方ですが、わたしは、満足。 -
相変わらず重いテーマ。
極悪人を死刑に処すかどうか、管理である主人公とその妻の思いの違い、傾き始めた国政も絡んでのストーリー展開に、現在の刑罰のあり方も考えさせられる。
この罪人はむしろ死刑にしないほうが本人とっての刑罰になるだとか、色々考える。
判決を下すこともすなわち殺人なのか、幼い娘が問いかけた言葉が重かった。 -
十二国記目当てで買ったので、そちらだけ読み終わりました。あと小池真理子『蒼いトマト』、『作家が日記をつける時』も読みました。
とりあえず十二国記の感想を。
重かった…。ファンタジーというかなんだろう。現代小説っぽいというか。この問題って今の社会に通じている。
重い。
死刑問題ですね。確かに殺したから死刑、というのは違う。でもここまで銃犯罪を犯している人には死刑しかあり得ない。
本人が死刑を望んでいるのなら、終身刑を言い渡す方が良いの…かな。
やっと柳国の内部が出てきた。なぜ傾いているのか。
単に国政に興味がなくなったから、というだけで国って傾いたっけ?
それとも天帝の判断がおかしくなってきているだけ?
今まで天帝が絶対、という考えを持っていた人がそうではないということに気がつく話でもある。天帝も間違えることはある。確か陽子だか李斎が言っていたような気がするが、その通りだと思う。
これからの展開が気になる!!
早く、とにかく早く本編の続きを!
陽子たちが天帝になれば良いよ。許す! -
一番好きだったのは沢木耕太郎の「天使のおやつ」。十二国記は残念ながら未読。なぜなら、まだ全巻読んでないから!だからこのyomyomを読みたいがために、十二国記を全巻読んでみたと思いまっす。
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購入したもの。
なんだか、ちょっとだけ飽きてきてかも。
ただ、これは十二国記の新作と、「今日の猫村さん」の
ほしのよりこさんの作品が掲載しされていたから、つい購入。
よくよく考えれば、立ち読みでも良かったかも。 -
十二国記の「落照の獄」目当てで。
現実世界を想起させすぎて肩の凝る中篇だった。
重い閉塞感はものめずらしく、悪くなかったかも。
他の部分まだ全部は読めてない。 -
十二国記の新作「落照の獄」のために購入。
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いしいしんじと高山なおみの夏の日記が載っています。