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- / ISBN・EAN: 4988102770532
感想・レビュー・書評
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2008年 日本
監督:役所広司
出演:役所広司/瑛太/小林聡美/二階堂ふみ/澤屋敷純一/八千草薫
俳優としての役所さんはとても好きですが、監督としては未知数ということで、実はそんなにすごく期待して見たわけじゃなかったんですが、これがなぜか恐ろしいくらいに泣きツボにはまってしまいました…。序盤からずっと泣きっぱなしで、大丈夫か自分、という感じです。
最初から瑛太が死ぬことはわかっていて見ているわけで(公式のあらすじとしてそこまでは大前提)実際けっこう早い段階で事故に合い、植物状態になって亡くなってしまうわけですが、この、時間にしたら前半の30分ほどが個人的にいちばん泣けました。いわゆる死を前提とした泣かせ恋愛映画だとそんな泣かないんだけどなあ。
何がそんなにツボってしまったのか自分でもよくわからないんですが、たぶん幼なじみの秋葉くんという役の存在のせいかと思います。全然知らない俳優さんだと思っていたら、なんとK-1選手だそうで。ぬぼーっと大きいのに、妙に瞳だけきれいで、少年院から出てきたばかりという設定なんですが、自分を迎えに来たために事故にあった幼なじみ(=瑛太)の病院にずっと寝泊りして、一生懸命話しかけたりしてる姿がね、もう愛しいやら切ないやら。夜中にそっと布団をめくって、心臓に耳を当てたりするの。いっそ萌えでした(笑)。
瑛太が死んじゃってからは、そんな秋葉くんと、瑛太のお父さん=役所さんの、瑛太の骨を埋めるためのロードムービー的珍道中が始まります。瑛太の死を知らない恋人と、息子になりすまして電話で会話するお父さんのエピソードがメインかと思いきや、実際にはこの珍道中が縦軸になっていました。
こういう部分だけだと、一見普通の映画のようですが、この映画のキテレツなところは、タイトルにもなっている「ガマの油」売りの存在。そこだけ非現実で、唐突にファンタジーですが、個人的には昭和の見世物小屋やちんどん屋のような胡散臭さが好きなので、そういう部分も含めてとても好きでした。ただ、客観的には、これによって評価が分かれるだろうなと思いましたが…。ラストシーンとかもね、仏壇の(笑)。
小林聡美が、お母さんと、このガマの油売りの女房(?)の二役なんですが、歌舞いてる着物姿のほうがなんとも美しかったです。いわゆる美人といわれる女優さんではないですが、こんな妖艶な小林聡美は初めて見ました。ヒロインも全然知らない女優さんで、宮崎あおいに似た子を探してきました感はちょっといただけなかったんですけども、それなりに可愛くて健気で泣かされました。死んだ人を思い続ける気持ち、失ってなお愛する気持ち、そういうのが偽善的でなく伝わってきて、個人的にはとても良い映画だったと思います。
(2009.11.16)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
役所広司さん原案・主演・監督の映画です。
なんだかわけのわからないところもあるけど、見終わった後の気分が良い作品でした。
お仏壇は大切にって感じかな(笑)
亡くなった息子さんの彼女役の二階堂ふみちゃんが良い味を出していました。
普通、彼氏の声とかしゃべり方って電話でもわかると思うんだけど、その辺のことは気にしないこと! -
2011/8月
役所さんがかっこよくて、小林聡美めちゃ色っぽい。ストーリー(?)というか、内容はうまく噛み砕くのにちょっと時間がかかりそう。すごい きれいな映像で人の生と死と過去のご先祖様方を描いてる。予告からは想像もできぬ思いもよらぬ重いでも自然なテーマがありそうな気がする。たぶん好きな映画です -
二階堂ふみちゃんと、八千草薫さんのおばあちゃんと孫のシーン、
すごく好きだなぁ…
笑ったり、涙が出たり、
わたしは好きだなぁ。 -
光と拓也の絡みが好き。