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- / ISBN・EAN: 4582194842421
感想・レビュー・書評
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最後の願いは、ファーストキス
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とても見ていて辛い映画でした。主人公が殺されることは序盤で明らかにされるだけに、その後に続く物語は辛いだけだったな。「殺された人間がゴーストになって犯人に復讐する」みたいなわかりやすい話だったらまだ良かったのに。何もできない彼女はただひたすら不憫…。それにしてもスタンリー・トゥッチの演技はすごかったな。
CGによる壮大な映像美とやたらと長いエンドロールにはピーター・ジャクソンらしさを感じました。 -
ゴースト/ニューヨークの幻ほど、主人公(幽霊)が現世に対して出来ることが少ないため、これで残された父親に思いが伝わってるのか微妙な気がしましたが、ある事件をキッカケに関係が崩れる家族の描き方はリアリティがあるように感じました。主人公が殺されるまでの描写等が結構怖かったです。
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連続殺人犯に殺されてしまった14歳の少女スージーは魂となって留まり、家族や恋人、犯人の人生を見届ける。
残された者のその後の姿や死んでしまった自分を通して死とは何かを考えさせる。家族が自分の死を乗り越えられない姿を見るのも悲しいし、かといって成長していく姿を見ていくのもつらい。
幻想的な映像がとても綺麗で印象に残る映画だが、魂となった死者が基本的に見てるだけしかできないというストーリーがもどかしいのだけれど死を考える上ではよかったと思う。
あとは主役の少女シアーシャ・ローナンの存在感がすごい。この娘はきっと将来、大女優になるね。
10代の子ども達に死とは何かを考えるきっかけを与えてくれる良作。 -
監督が「ロード・オブ・ザ・リング」の監督と言うのと、プロモーション、レビューとで期待を膨らませすぎたのか、鑑賞後、モヤモヤ感が。
まず、映像美は素晴らしいと思います。先の「LotR」でもそうでしたが、CGを駆使して描かれるファンタジックな世界観。わくわくと楽しくなります。
が。
問題は美しく夢のあるファンタジーであると同時に、根本が児童誘拐殺人事件と言う、サスペンスでもある、と言う点。これがまず私の混乱の原因の一つかな、と思います。
私が大好きな作品「奇跡の輝き」とも似ている部分はありますが、あちらの死因は事故と自殺でした。
さて果たして罪の無い子どもへの凶悪殺人による死。本作のような描き方で良いのだろうか、と疑問に思う部分があるのです。
無論、死者は生前の怨み辛み、未練から自らを解放し天国もしくは極楽浄土へ行くなり成仏うるなり、それが良いと思います。残された遺族の傷も癒えれば幸いでしょう。しかしそうしたことを作品として観ると、やはり惨い気がしてしまうのです。犯人が長く自らの行いを悔い、苦しみ抜くでもなく遺族や被害者に許し忘れよと言うのは違うと思います。
そう。犯人と事件の扱いが雑に感じられましたね。
あの終わり方でいいのか?
全編通して非常に感覚的な作品であると感じました。
伏線、根拠、動機・・・そう言ったものが薄く、突然に全て起こり、行動し、終わる。
何故疑うのか
どこが嫌なヤツなのか
何故二人が恋をしたのか・・・
などなど。
観ている側は殆ど移入の機会を与えられず、置いてきぼりを食ったような形に。
家族愛に焦点をあてているからそれでいいのでしょうか。
それならば殺人事件にして欲しくない。病気、事故が原因であったなら家族の内での「乗り越える」方向として受け入れられたかも知れません。
ファンタジーなのか、感動ヒューマンドラマなのか、はたまたサスペンスなのか。
非常に消化不良であります。
ヒロインの女の子は可愛かったし、スーザン・サランドンも素敵でした。芸術家少女の存在感も目を引いたのでもう少し活躍させて欲しかった。
あとホリー役の子の声が可愛すぎてびっくりした(笑)
ハリポタのマートル以来の意外性!顔はずんの飯尾さん似でしたが。 -
もっとファンタジーファンタジーしてるのを想像したので、思っていたのより怖くてびびっちゃいましたが、主演のシアーシャちゃんがとにかく美少女で最後までめろめろでした。
シアーシャちゃんが天国と現世のあいだでふらふらしている時の表現というか、コンタクトのとりかたがとても可愛くておもしろい。
でも犯人役のスタンリー・トゥッチの演技が上手すぎてしばらくトラウマになりました。目がいっちゃってた。素晴らしい俳優さんだ。 -
死者の視点というのが新鮮でよかったけど、ファンタジーなのか、現実的なのか、どっちつかずでよくわからない描写が多かったように思います。
小道具や行動など、「これは何かの伏線だろうか」と考えながら観るのが好きなのですが、この映画はそういうことは考えてはいけないのかな?
最終的な思い残しがああいうことなのは、かえって現実味があるのかなーと思えたのですが、全体的になんだか物足りなさを覚えました。