天地創造 [DVD]

監督 : ジョン・ヒューストン 
出演 : マイケル・パークス  ウラ・ベルグリッド  リチャード・ハリス 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.17
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142804228

感想・レビュー・書評

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  • 旧約聖書のテキスト的映画です。

    『天地創造』(The Bible: in the Beginning)は、1966年のアメリカとイタリアの合作映画。
    『旧約聖書』の創世記、1章の天地創造から22章のイサクの生け贄までを描く。天地創造の7日間、アダムとイヴ、カインとアべル、ノアの箱舟、バベルの塔、ソドムとゴモラ、アブラハムとイサクといったエピソードが約3時間に凝縮されています。
    監督:ジョン・ヒューストン 出演者:マイケル・パークス(アダム)、ウラ・ベルグリッド(イヴ)、リチャード・ハリス(カイン)、フランコ・ネロ(アベル)、ピーター・オトゥール(神の使者)、ジョージ・C・スコット(アブラム/アブラハム)、エヴァ・ガードナー(サライ/サラ)、スティーヴン・ボイド(ニムロド)、ガブリエル・フェルツェッティ(ロト)、エレオノラ・ロッシ=ドラゴ(ロトの妻)、アルベルト・ルカントーニ(イサク)、ゾーイ・サリス(ハガル)、アンジェロ・ボスカリオール(ハム)、フラビオ・ベンナティ(ヘビの声)、ジョン・ヒューストン(ノア/神の声/ナレーション)ほか

    天地創造のネタバレあらすじ:起
    神は初めに天と地を創造し、光と闇で昼夜を生み出しました。神は2日目に空を、3日目に大地と海、草木を、4日目に星を、 5日目に魚と鳥を、6日目に地の獣を作りました。そして神は土の塵で最初の人間となるアダム(マイケル・パークス)を造り命を与え、続けてアダムの肋骨からイヴ(ウラ・ベルグリッド)を造りました。
    7日目に全ての作業を終えた神は、アダムとイヴに“エデンの園”を守るよう告げて休みに入りましたが、その際に、食べると善悪の知識を与えるものの必ず死ぬという“禁断の木の実”を食べてはならぬと警告しました。
    しかし、ヘビの姿をした悪魔にそそのかされたイヴは誘惑に負けて禁断の木の実を食ベてしまい、アダムもイヴに勧められて木の実を食べてしまいました。アダムとイヴは神の怒りに触れてエデンの園を追放され、イヴは産みの苦しみを、アダムは労働の苦しみを与えられました。やがてアダムとイヴとの間には長男カイン(リチャード・ハリス)と次男アベル(フランコ・ネロ)という二人の息子が生まれ、成長したカインは農耕者に、アベルは羊飼いになりました。収穫の季節、カインとアベルはそれぞれ神に供え物をしましたが、神はカインの供え物を受け付けず、嫉妬と激情に駆られたカインはアベルを殴り殺してしまいました。アダムとイヴはアベルの遺体を埋葬、神から放浪者になるよう告げられたカインは額に印をつけられ、エデンの東にあるノドの地に移住しました。

    天地創造のネタバレあらすじ:承
    カインは妻をめとり、その子孫は世界各地に増えていきましたが、やがて人々の心には悪が宿り、創造したことを悔いた神は人も獣も全て滅ぼすしかないと決意しました。アベルとイヴの三男セトの子孫であるノア(ジョン・ヒューストン)は妻(プペッラ・マッジョ)と3人の息子セム(ピーター・エインセ)、ハム(アンジェロ・ボスカリオール)、ヤペテ(エリック・レイツィンガー)、セムの妻(アンナ・オールゾ)、ハムの妻(ガブリエッラ・パッロッタ)、ヤペテの妻(ロッサナ・ディ・ロッコ)たちと共に神を厚く敬いながら生活していました。そんなある日、ノアは神の声(ジョン・ヒューストン)を聞きました。神は全ての人間を滅ぼすために大洪水を起こすことを決意しており、ノアに方舟を作って家族と共に乗るよう指示しました。ノアや息子たちは周囲の人々にバカにされながらも巨大な方舟を完成させ、神の指示通りに家族と家族と全ての動物を一つがいずつ乗せていきました。それから間もなくして雨が降り始め、40日かけて大洪水となりノア一家以外の全ての人々を飲み込んでいきました。やがて方舟はアララト山に流れ着き、鳩を飛ばして水が引いたことを確認したノアは動物たちを連れて新天地に降り立ちました。

    天地創造のネタバレあらすじ:転
    時は流れ、ノアの子孫クシュの息子であるニムロド(スティーヴン・ボイド)は神をも恐れぬ傲慢な王となっていました。ニムロドは自らの権力を誇示するため民衆を使役して天まで届く高い塔を造りました。塔に上ったニムロドは天に向かって矢を放ち、この愚かな行いは人々が全て同じ言語を話すことによると考えた神は、人々に違う言語を話させて意思が通じないようにし、混乱した人々は世界各地に散り散りとなっていきました。この地は後に言葉を乱した地“バベル”と呼ばれるようになりました。それから神はアブラム(ジョージ・C・スコット)が誕生するまで10代待つことになります。時はさらに流れ、アブラムは神から示す場所へ向かうよう指示され、妻サライ(エヴァ・ガードナー)と亡き弟の子ロト(ガブリエル・フェルツェッティ)、人々を連れて放浪の旅に出ました。やがてアブラムたちはカナンの地に辿り着き、そこを拠点として放牧の生活を始めました。
    ロトはかねてからこの土地に居住している人々と共存できるか心配しますが、アブラムはこの土地での自分たちの繁栄を確信していました。やがてアブラムとロトは互いの部下たちが反目し合ったことをきっかけに袂を分かち、ロトはソドムの町へと移っていきました。アブラムとサライは中々子宝に恵まれず、サライは女奴隷ハガル(ゾーイ・サリス)をアブラハムに妾として与え、程なくしてハガルはアブラムの子を身籠もりました。アブラムはサライに生まれくる子は自分たちの子であると伝えて彼女を慰めました。その後、ヨルダンのシンアル、エラサル、エラム、ゴイムという4ヶ国の王が手を組み、ソドム・ゴモラ・アドマ・ツェボイム・ツォアルの5人の王は死海の同盟軍としてシディムの谷で4国と戦いました。敗れたソドムは略奪に遭い、ロトと家族は捕虜になってしまいました。アブラムはソドムに攻め入ってロトとその家族、人々を救い出し、神より改名を勧められたアブラムはアブラハム、サライはサラと改名しました。やがてハガルはアブラハムとの息子イシュマエル(ルチアーノ・コンヴェルシ)を出産しましたが、神からサラに子が授かると約束されていたアブラハムはハガルからイシュマエルに祝福を与えるよう求められても応じませんでした。

    天地創造の結末
    時は流れ、アブラハムとサラはすっかり年老いましたが、未だに子宝には恵まれませんでした。そんなある時、アブラハムの前に神の使者(ピーター・オトゥール)が現れ、自分たちが去る頃にはサラに男の子が授かること、そしてこれから罪多きソドムとゴモラを滅ぼすとアブラハムに伝えて旅立っていきました。その際、アブラハムはもし10人の心正しき者がいても滅ぼすのかと使者に問うと、死者はその者は助けると約束しました。
    ソドムを訪れた使者はロトに家族を連れて逃げるよう伝え、何があっても決して振り向いてはならないと警告しました。使者は邪悪な者達の視力を奪っていき、ロトは家族を連れて滅びゆくソドムから脱出して山に向かいましたが、ロトの妻(エレオノラ・ロッシ=ドラゴ)は振り返ってしまい、塩の柱と化してしまいました。程なくして、アブラハムとサラとの間に神のお告げ通りに息子が生まれ、イサク(アルベルト・ルカントーニ)と名付けられました。やがてイサクが成長すると、サラはアブラハムにハガルとイシュマエルを追放するよう迫りました。アブラハムはイシュマエルも私の子だと主張しましたが、神のお告げでサラの言葉に従うよう指示され、やむなく二人を追放せざるを得ませんでした。ある日の夜、アブラハムは神から、イサクを連れて旅立ち、導く山に向かい彼を生贄に捧げるよう命じられた。アブラハムは苦しみながらも神には従うしかなく、何も知らないイサクを連れて旅立ちました。二人は滅びたソドムの町を通り、目的地の山に到着した時、初めてイサクは自分が生贄にされることに気づきましたが、自らの運命を受け入れてアブラハムの指示に従いました。アブラハムはナイフでイサクを殺そうとしたその時、神の声がアブラハムを止めました。これは神がアブラハムの信仰心を確かめるために与えた試練であり、アブラハムはイサクを抱き寄せ、その場にいた山羊を代わりに生贄に捧げました。神は試練を乗り越えたアブラハムを祝福、「汝の子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう」と語りました。(映画ウォッチより)

  • 最初に観たのは大学1年生のときビデオでですね。確か、大学で文学としての旧約聖書などという授業が必須科目であって、旧約聖書を買って下宿で読んだ記憶があります。さすがに全部は読めませんでしたが。でも、よくこんな壮大な映画を当時作ったものですね。旧約聖書ってすごい物語ですね。みんなとてつもなく長生き。PDF版があったので久しぶりに読んでみようと思います。

  • 全体的にはちょっと長くてしんどい。創世記を忠実に、わかりやすく映像化しているので、旧約聖書について学びたい人にはおすすめです。
    「ノアの方舟」の部分は、そこだけ切り取って何度も観たいくらいお気に入り。なによりノアのキャラクターが味わい深い。人間味にあふれていてかわいいおじいちゃん(笑)
    方舟の前に行列を作る動物たちをノアが招き入れるシーンや、方舟のなかでノア一家が四苦八苦しながらあらゆる動物にエサをやって世話をするシーンはまるで絵本の世界。癒されます。

  • 昔の映画はスケールが大きい。
    旧約聖書を映画にすること自体もそうだし、ノアの箱舟のセットやイサクの生贄のシーンの背景など、今では考えられない。

  • アダムとイブ、アベルとカイン、バベルの塔、ノアの方舟、ソドムとゴモラなどの旧約聖書のエピソードの映像化。

  • 「プレミアム・シネマ」にて。旧約聖書の有名エピソードを手っ取り早く知るにはいいかもしてません。

    アダムとイブ、ノアの方舟などは余りにも有名ですが、ソドムとゴモラの話は馴染みがなく、わかりにくかったので、やや退屈でした。バベルの塔は巨大なセットが凄かったですが、他のエピソードより尺が短かったのが残念。

    こうやってみると、キリスト教の神ってとんでもない「パワハラ上司」ですよねぇ。最後のイサクの生贄のエピソードなんて最たるものですが、なぜ神は(神のくせに)人々の忠誠心(信仰心)を試すようなことをするのでしょうか。見せしめみたいなものなのでしょうか。どうも理解ができません。

  • BSプレミアムシネマで。
    長かった、よくわからなかった。

  • 断片的にぼんやりと知っている事を説明つき映像で見せてくれた。

    1966アメリカ、イタリア
    2020.7.17BSプレミアム

  • 聖書、よくわかんないし映像で観られるなら、と鑑賞しました。結構まとまっていてわかりやすくつくられた啓蒙作品だと思います。導入のアダムとエバの裸体とか。()

    ・神は生き物を一体ずつしか作らなかったのだろうか。ノアの方舟もそうだし。
    でもそれって近親交配を意味しないか? ユダヤ教やキリスト教の教えとどう理解されているのだろう。
    ・エバに従った為に苦しむこととなったアダム、妻に従わないことを聖書で教えているの?
    ・カインの捧げ物を良しとしなかった主、まじ自己中クソ。じゃあ人間を肉食のみに作っておけっていう。農作物が畜産物に劣るわけ?農作ないと畜産できねーし、‬まず農作ありきなはずなのに。祀り方を大事にさせる教義か。
    ・カインを砂漠を彷徨うとしたのはその子孫だから流浪の民となったユダヤ教の教義の強さ?
    ・ノアの方舟出港?で飛ぶ鳩、食料かわろた
    ・ノアの方舟、船作る人に馬鹿にされながらの作業描写であったのに、実際船の中で構えていて嵐が起こると「ほら親父の言った通り」みたいな顔する息子たちと、ノアが妻に「叫び声が聞こえない?」に対し麦の音というその選民思想が怖い。自分が正しいを通し続けるのが宗教だの
    ・ノアの方舟、肉食獣がミルクのみで満足なあたりもご都合感。コミカルな描写と音楽はそこらへん、暈してんのかな?笑
    ・洪水を止める?神の誓いが砂漠で書かれすぎ
    ・アブハムの息子が代々築いてきた裕福な実家を離れ父が何もない他に身を置くことに疑問を持つの、当然では。とにかく宗教的酔狂(て言い方ごめんね)が理解できない。何故こんな理不尽を? 頑張って真面目に働く人へのキリスト教の神による暴力だと思うよ。そんな自分勝手、自分本意な神信仰される? 創造主だから好きにしていいというのは、それこそ俗くさい人間とあまりに似過ぎて敬えない。主よ…
    ・アブハムの神との契約、そこまでして自分の子孫を増やしたい、というエゴが気持ち悪い。私だったら子孫を苦しませるくらいなら一人死ぬが。責任の取り方が違う時代や場所とはわかっているが…しんど…
    ・アブハム君、妻の代わりにメイドのエジプト人ハガルちゃんとの間に子作りするの、神の命令だから!!???!?!??!?聖書君、はっきり言っていいか?気持ち悪い。いや2000年前の書物とは思うがな…それを鑑みても、宗教的役割として、現代に与える影が多すぎる…
    ・アブラハムに息子イサクを生贄として捧げろという神の試練辛すぎ。信仰を試す為、息子に手をかけさせる神などわしなら信仰せんけどな

    …とにかくキリスト教徒の為の映画であった。つっこみどころが多過ぎるが、そういうのは宗教に対して野暮というものである。野暮ですみません。

  • ストーリーは聖書どおりで変な脚色がなくてよかった。

    エデンで善悪の実を食べるシーンの、地に堕とされる蛇のシーンをどう描くのか気になったが、上手いこと表現していた。

    ノアのシーンが特に好き。ラッセル・クロウ主演の『ノア』は脚色による改悪甚だしかったが、本作では聖書のイメージ通りの素朴で実直なノアが描かれていて嬉しかった。

    アブラハムのエピソードは、聖書通りだと思うが、映画としてはやや退屈・陰鬱になってしまっていた。仕方のないことだけど。

    ソドムとゴモラの悪の町としての表現が、派手な化粧をした人々がニヤニヤしながら騒いでいるだけという、抽象的というか、分かりづらかった。

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