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- / ISBN・EAN: 4907953036420
感想・レビュー・書評
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いい作品でした。ラストのコンサートでは不覚にも目頭が熱くなってしまいました。機会があれば是非観てください。
ボリショイ交響楽団の天才指揮者が歴史のうねりに飲み込まれて楽団を追われていたが、ひょんなことからパリのシャトレ座でのコンサートを当時のオーケストラメンバを探して目指すという物語をコメディタッチで描く前半は、面白く観ることができます。
ですが、中盤からはなんとも重たい空気が物語を覆っていき、このテンポの変わりようを退屈と思う人も多いみたいですが、主人公の相棒のサーシャがいいやつ過ぎて泣けます。
で、ようやく始まったコンサート。30年ぶりのオーケストラが練習もなく(言ってしまえば、指揮者は当日タクトを振るのが仕事ではないので映画のような進行は無理なのですが)演奏できるのは映画なのでご愛敬。(本筋ではない)
グダグダの演奏がヒロインのバイオリンを通してまとまっていき、遂には指揮者・ソリスト・楽団が奪われた30年という時を演奏の中で共有していく様子は感動モノです。そして、演奏を通して自身の歴史を知ることになったヒロインの姿には涙します。
文句なしの感動的な演奏と共に映画は終幕となり、深い感動を作中の人たちと共有できる体験はなかなかありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/05/04
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コメディータッチではあるがその底には暗い過去と贖罪,情熱の名残などが秘められ,最後には祈りにも似てチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトが響く.
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こんな傑作を今まで観てなかったことを反省しました。フランス映画らしいユーモアありシニカルな笑いありエスプリの効いた会話あり、そして勿論素晴らしい楽曲の数々、言うことなしの傑作。旧ソ連時代の悲劇がベースになっているストーリも面白い。そしてラストのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は心震える。2度見返してしまった。ソリスト役のメラニー・ロランは、最近は「ガルヴェストン」等監督としても活躍してるけど、その美貌と演技をもっと披露してもらいたいもの。トランスポーターシリーズでも有名なフランソワ・ベルレアンも劇場支配人役で確かな存在感。ジャケのマネージャ役は懐かしのミュウ・ミュウ、歳を重ねても美しい。邦題が「オーケストラ!」だけど原題通り「コンサート!」で良かったのでは。
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あまりにも評価が高いので、苦手なクラッシック音楽映画に挑戦。今は会場の清掃員におちぶれている元天才指揮者。かつての団員たちをかき集め一花咲かせようとする「ウォーターボーイズ」系の作品だが、やはりクラッシック音楽の素養がないと最後のシーンにもあまり感動できないようだ。ソビエト時代からの落差や詐欺師的手法でパリに飛ぶドタバタなエンターテイメント要素も用意されているので退屈はせずにどうにか鑑賞はできたが。あと天才バイオリニスト役で出演しているメラニー・ロランという女優さんの美貌のおかげ。☆3.5
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誰かのために奏でる音楽に、神が降りてくる瞬間がある。
こまけえことはいいんだよ! -
コメディかと思っていたら、感動のラスト。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に感動。
コンサートの部分は2回聞いた。
最近時間の節約のため、
映画は厳選してみるようにしているのだけど、
見てよかった。 -
オーケストラを運営するのも大変なんだなぁ