軽蔑 ディレクターズ・カット [DVD]

監督 : 廣木隆一 
出演 : 高良健吾  鈴木杏  大森南朋  小林薫  蒼井そら 
  • 角川書店
2.52
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111241047

感想・レビュー・書評

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  • うーん、悲恋には惹かれる方だと思うけど、
    そこまで切迫した感じも必要性もあまり感じられなかったので
    物語の説得力に乏しい感じ。

    カズさんはくそ野郎でしたが、高良健吾がセクシーだったので
    それだけでごちそうさまでした

  • 原作を読んでないので世界観が全くつかめませんでした。高良くんはこういう役が多いな~とか、杏ちゃんはやっぱり演技がうまいな~とか思っただけで、頭の悪いカップルが破滅に向かっていくだけの話のような。こういう破滅的で救いの無い話は若い頃は好きでしたが、今はあまり好きではないので最後まで見るのが苦痛でした。

  • 原作を読んだらまだ理解できるのか?全然わからんかった。
    がんばってやってるのは伝わるけど、他は何も伝わってこないかんじ。

  • 中上健次の描写が(自然と身体が一体化する流れるような文体)あまりにも独特なのでその世界観はどうやって表現したんだろうと期待してたけどそのあたりはあまり反映されず。

    中上健次が好きだからその点は少し期待はずれだったけど、えらくドラマチックに仕上がっていて結構感情移入してしまった。

    真知子がカズさんのどういう部分に惹かれたのかは原作読んでないとまったくわからないかもしれないけど途中からそんなことどうでもいいじゃないと思ってしまうぐらいのめりこんだ。

    ただ終始音楽のチョイスだけが残念。

  • どうにも
    ちょっと期待してたんだけど
    思っていたよりも…楽しめなかったね。
    フラフラしてるぼんぼんと
    体張って生きてる女。

    運命的な出会いとでも言うのでしょうかね。
    愛し合い破滅へ向かって駆け出した2人…
    ってか悪いのはぼんぼんの方だけどね。


    刺されてあんなに走ったら、そら…死ぬわ。
    タクシーの中で死んだら迷惑じゃん…
    って
    そんな事しか思えなかった作品。

  • 鈴木杏が体を張っているのはわかるが、まだたどたどしくて、男が身を投げ出すほど良い女には見えなかった。スタッフもキャストも気合い入ってるのはわかるけど、なんだかもったいない作品。原作は読んでないのでなんとも言えないのですが。

  • ギンレイ2本立て。

    中上健次の遺作ということは、映画を見た後で知った。
    事前情報は、鈴木杏のトップレスダンサー役という事のみで鑑賞。

    映画としては、ダメでしょう。

    高良健吾も、鈴木杏も、中上健次や新宮のイメージとは合わない。大森南朋も。廣木隆一もヴァイブレータや余命一ヶ月の花嫁で、商業映画もイケるところを見せたかもしれないが、今回はピンクから脱していなく、物語としての造り込みが弱かった。

     それでも、随所に見せるシーンはあったので、忘れる前に書いておこうと思う。まず、ノッケのポールダンスシーン。ほぼノーカットで鈴木杏の裸体の軌跡を曲線的に見せる。さすがにピンクの巨匠だ。男を溺れさせる女の撮り方は素晴らしい。鈴木杏も、これまでの子役、いい人路線からの転機と自ら位置づけての体当たり演技を披露している。しかし、このダンスシーンの素晴らしさと比較し、ダメ男に溺れ振り回されていく落ちっぷりが弱い。あくまでイメージの問題だが、頭が良い女なのだ。
     もちろん、テーマとして、男と女の惚れた腫れたは理屈ではなく、大森南朋が高良健吾に向かって、「なんで、お前は何もせんダメ男やのに人に愛されるんや。俺とお前と何が違う?」と妬むように、ダメなのにモテるやついるだろう。しかし、高良健吾の姿にそんなオーラは微塵もないし、この2人の主人公の佇まいにはどうすることもできない閉塞感がないのだ。昭和の新宿の匂いもない。物語が昭和で、演じているのは軽いノリの現代といったところ。かといって、この役をやれる男優も女優も、考えてみてもいないのだが。(10年前なら松田龍平と片岡礼子)。

     一つ印象に残ったシーン。それは、鈴木杏演じる真知子がカズを感情的に見つめるシーンで、真知子の黒目が左右に揺れるのだ。眼振である。もともと鈴木杏は目で演じる女性。この目の揺れは、大きな武器だと思う。

     脱原発を宣言したりと、必死に子役を脱しようと模索する様子が窺えるのだが、個人的には田畑智子と近い匂いのする女優であり、まだまだ活躍できると思っている。
     
     ちなみに、エンディングテーマが、グッバイマイラブでした。

  • もっとどす黒いかと思っていた。
    拍子抜け。
    中途半端、と言う言葉はあまりに酷か?
    しかし、物足りなさが付き纏う出来。
    現代なのか過去なのか。
    歌舞伎町なのか田舎なのか。
    それを鈴木杏の裸体で口をぬぐわれただけ。

    しかし、映像のカメラワークと音楽は単品では好みでした。
    単品では、ね。映画に合うとか別。(合ってないもの)
    南朋さんとか、ね。好き

  • あたしには理解できない世界観でもあるのだけど、なんていうのかな愛し愛されないと人間というのは生きてゆけないのかもしれない…想像を超えた二人の演技にごちそさまです。大好きです。

  • 中上健次の原作、主演2人はめったに見ないほどの美男美女、音楽も映像もいい。なのに、なぜこんなに退屈なのだろう? 真知子がくりかえす「男と女、五分と五分」という言葉が説得力をもって聞こえてこないのだ。女が体を張って生き抜いてきた歌舞伎町の世界も、男が抜け出そうとしてもがく「路地」の世界も、しっかりした厚みをもって描かれていないから、ただの「純愛」映画になってしまう。

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著者プロフィール

1954年福島県生まれ。映画監督。「ヴァイブレータ」「軽蔑」など、文芸作品の映像化に定評がある。 他の映画に「余命1ヶ月の花嫁」「さよなら歌舞伎町」、脚本もつとめた「RIVER」「海辺の町で」など。

「2017年 『彼女の人生は間違いじゃない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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