ヒューゴの不思議な発明 3Dスーパーセット(3枚組) [Blu-ray]

監督 : マーティン・スコセッシ 
出演 : エイサ・バターフィールド  クロエ・グレース・モレッツ  ベン・キングズレー  サシャ・バロン・コーエン  ジュード・ロウ  クリストファー・リー  ヘレン・マックロリー  エミリー・モーティマー  レイ・ウィンストン 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
3.59
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本棚登録 : 229
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113745826

感想・レビュー・書評

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  • 古き良き映画の香りがする映画だった。

    孤児となった少年は、お父さんの残した機会人形と手帳を大切にしながら駅に住みついていた。時に盗みもはたらきながら…
    ある日、盗みの場面をおもちゃ屋の主人に見つかったしまい大切な父の形見である手帳を取り上げられてしまう…
    そんなシーンから始まる映画。

    全体に漂うリズムや空気感がサイレント映画のようだけど、新しい映像テクニックとのバランスがいい。
    時計やおもちゃのギミックはいつ見ても楽しいしワクワクする。
    新しい映画らしさもあるんだけど、ミュージカルを感じさせる芝居感もあり、好き嫌いがでそう。
    途中は嫌な意味でのトロさや芝居しすぎ感を感じた。

    でも後半になるにつれ、その古き良き映画感とストーリーが交わり、心地よい感情へといざなってくれる。

    珈琲でも口にしながらのんびりとした時間を過ごすのに良い映画だったかな。

  • パリの駅舎で、飲んだくれの叔父に代わり時計の管理をしている少年ヒューゴ。彼は、亡き父と共に修理に取り組んでいた機械仕掛けの人形を再び動かすべく、パーツを集めて(盗んで)いた。ある日、駅舎のおもちゃ屋の主ジョルジュに捕まり、人形に関するメモ帳を取り上げられてしまう。しかしこのジョルジュこそが、人形の秘密を握る人物だった…。

    マーティン・スコセッシ監督作品にはどうも苦手意識があり、しかも暴力的な描写の多いこの監督が少年少女向けの作品を作ると聞いて、最初は食指が動かなかった。けれど、世間の評判が良いので観てみたら、これが素晴らしい作品でした。
    考えてみれば、スコセッシ監督作品が持つ「自分を認めてほしい」感、「自分は"誰"なのか教えてくれ」感って、まさに思春期の少年少女の悩み。
    この作品でも、主人公ヒューゴが、そしてジョルジュが、自分の存在価値や居場所を求めて悩み、動く様は、変則的ではあるけれどスコセッシ作品に一貫するテーマそのものだった。ヒューゴの「機械の歯車と同じで、誰にだってその存在価値や存在理由があるはずなんだ」という主旨の言葉には思わず目頭が熱くなってしまった。

    世間では前半がダレているという評判らしいこの作品だが、おそらくそれはジョルジュ・メリエスという人物が誰かを知らない人たちによる「いいからさっさとジョルジュの正体を教えてくれ」という感想ではないかと思う。
    ジョルジュ・メリエスを知っている私からすると、逆にスコセッシがやりたくて仕方なかったであろう後半「メリエス作品の復興」が、なんというか愛情は伝わるけれどちょっとやりすぎ…と辟易してしまった。

    それにしても、この作品を観た後、思わず「映画ってこの先どうなるんだろう?」と考えてしまう。
    この作品の根底には、映画という当時新しかった娯楽に対する人々の揺るぎない愛情と信頼がある。かたや、現在の映画は(後期のメリエス作品と同様に)技術もストーリーも使い古され、期待された3Dもさほどの起爆剤とならず、ブレークスルーが見出されていない。
    2011年、奇遇にも、スコセッシが本作品の中でメリエス作品を再評価したように、現実のハリウッドも「アーティスト」という作品で白黒サイレントを再評価した。でも、この作品や「アーティスト」が往年のように、ハリウッド映画に対する観客の愛情を取り戻し、新たなるファンの心を掴めたか???確かに往年の映画ファンの郷愁はくすぐったかもしれない(私自身、映画って本当に良いな~と再認識した)けれど、映画業界そのものは、まだ五里霧中という気がしてならない。

  • 実はあまり期待してなかったのですが・・・
    面白かった!

    世界名作アニメ世代だからでしょうか、
    親を亡くして きびしい生活を強いられても
    ひたむきに生きてゆく少年ってツボです。

    駅構内の様子や町並みの美しさや、
    機械オタクなかんじや、
    からくり人形(お父さんの形見。ヒューゴが発明したわけじゃないし、もともとはメニエルが作ったもの)や、
    特撮映画のはじまりのかんじとか、
    図書館(貸本屋?)の様子とか、
    ・・・いろいろ 私好みな要素がはいってました。

    タイトルの違和感は残りますが、
    面白かったので良しとする。

  • 映画と、人形と、子ども二人と、それぞれの要素が中途半端な感じがしました。エイサ・バターフィールドくんの目がすごく綺麗で印象的。

  • 映画讃歌で人生讃歌。
    こういうおとぎ話も必要だ!

  • 事前情報なしで観た。「ヒューゴ」とだけ知らされて。
    なので、邦題のからくる変な先入観もなく観れた。
    すごくよかった。
    フランスのあの空気感も好きだし、何より「機械に無駄な部品はひとつもない。この世界が機械なら僕も何か役に立つことがあるはずだ」って言葉にぐっときた。
    自分の不遇を嘆くんじゃなくて、困難に立ち向かっていくヒューゴのひたむきさ。前向きな姿勢。考えさせられた。
    私にも何かあるはず。それを考えながら生きていきたいな。

  • 戸田奈津子氏がこの映画の良さが分かる人はどのくらいいるでしょうか~と何かのインタビューで言っていたので、果たしてわかるのかどうかという期待も込めて見た。
    あちこちのレビューでも皆様おっしゃられてるけれど、このタイトルと予告を見ると壮大なファンタジーを想像しますよね。
    全くもってファンタジー要素はゼロなんですよ。
    子どもが見てわかるのか?と問いかけたくなるような映画。
    一緒に行った連れもわたしと同じく、機械人間が3POみたいに動き出し、パパさんの死が何か大きな陰謀に巻き込まれていて、機械人間と解決していく話だと思っていただけにがっかりしていたようでした。
    映画の根本的在り方を提示するような感じ‥ そう、ニューシネマパラダイスとか、ホリデイなんかを見た時と同じ感覚を覚えました。
    何度も言いますけれど、ファンタジー要素も皆無なので、子どもには理解しがたい世界観なのではと思います。

  • メッセージはうまく受け取れなかったですが、映像が綺麗でとても素敵でした。花売りの女性がとても可愛かった。何歳くらいなんだろう。やっぱりパリってあんなに町並みにおしゃれ感たっぷりなのだろうか。行きたい。

  • 映像はすばらしくきれいです。色鮮やかで、ブルーレイというのもあるでしょうが、現実とファンタジーの境界線を見せられているようです。
    駅の裏側のまるでブリキみたいな機械だらけの道を走り回る場面は冒険心をくすぐられてすごくロマンがあります。

    84回アカデミー賞で最多部門受賞ときいていましたが、見終わった感想は、「そんなにか…?」って感じでした。
    感動的ですし、映画が題材、主人公が子供でコミカルな雰囲気から一転静かな情調があって、素敵だし魅力的ではありましたが、前半が少しだらだらしているような印象でしたし、盛り上がりにも少し欠けました。
    ストーリーだけなら☆3つですが、映像があまりに綺麗でしたので4つ☆に。

  • 映像がとにかく驚くほど美しい。
    幻想的な街の美しさ、華かさが素晴らしく、それだけのためだけに購入してもいいと思えるぐらいです。
    時計台から見降ろす夜景や、雪の寒い夜の街の通りの雰囲気とかとても良かったです。
    確かにストーリー自体はありふれた感じで、あまりハラハラする感じではないですが、子役の2人がとても可愛いし、見終わった後にほっと優しい気分になれる作品だと思います。

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