「おいしい」となぜ食べすぎるのか 味と体のふしぎな関係 (PHP新書) [Kindle]
- PHP研究所 (2004年1月31日発売)
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感想・レビュー・書評
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ダイエット本の類いかと思ったが、食育のようなお話だった。
学校給食で嫌いなものが好きになった人は聞かない、という内容に「確かに」と衝撃を受けた。
人は味そのものもだが、それを食べてどうなったか、どういう印象があるかにいかに影響されて「好き」「嫌い」を決めているか、と納得した。
その食べ物を食べて吐く、という経験があると「おいしい」と思えなくなる。
自分の経験……大好きだった牛乳を、何日も高熱を出して入院したとき飲んで吐いてから、その後、体調が戻ってもおいしく感じられなくなったのは何故?という疑問……にも一致する。
……食わず嫌いはよくないと無理矢理に食べさせられても「好き」になることはまずないんだな、と実感とともに思う。
お酒の話も面白い。まず、酒はまずい。みんなまずいと思っているのに必要性から飲み始め、ほろ酔いの楽しさと気分の良さを記憶すると、お酒がおいしくなる、という話がなるほど興味深い。
自分は一度飲んで「まずい」と思ってから酒は飲んでいないのだが(まずいものを態々飲みたくない)、お酒が好きな人に聞いても「最初はまずかったけど……」と言われ不思議だった。なるほど、「まずい」でやめて、楽しい気分を味合わないと「おいしい」までいけないのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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