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- / ISBN・EAN: 4582172280160
感想・レビュー・書評
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劇団☆新感線のゲキ×シネを、映画館で見る。月1の19時からのレイトショーにもかかわらず、満席という人気振り。
島原の乱を起こした二人のシロ-のお話。
本格的ミュージカルと宣伝していたが、ここまでストレートに歌でつないでいるとは思わなかった。ギャグもほとんど封印されていて、途中何度も新感線の舞台であることを忘れ、劇団のメンバーが出てきて空気が弛むとほっとしたほど。
新感線がやる舞台ではないなぁ。
とは言え、初めて見る中川晃教は、歌唱力がずば抜けて素晴らしかった。神の声をもつ少年の役に打ってつけで、聴き惚れてしまった。動きも切れがあり、正統派のミュージカルでぜひ観てみたい。
もう一人のシロ-役の上川隆也が、まったく霞んでしまったのも仕方ない。老獪な将軍役の江守徹は、歌はともかく存在感はあった。ベテラン秋山菜津子、池田成志はさすがの安定振りで引き締めている。 -
島原の乱で、民衆を導く二人のSHIROHが巡り遭う・・・。
「エンターテインメント界のトップを走る《劇団☆新感線》の人気舞台を「まるで映画のように楽しめる作品」として、多くの観客に届けるべく映画館で上映するという新しい演劇映像のスタイル」と「ゲキシネ」公式サイトの説明通り、いわば劇団☆新感線の劇のライブビューイング。
とはいえ、NHKや教育テレビで宝塚やオペラをやってるのを何回か観たことがあるんだけど面白く感じたためしがなかった。
なので、今回も舞台を映像で見て面白いのか?という疑問は相当にあったんだけど、結論から言えば行って大正解。
役者の細かい表情や、客席からは見えなかったであろうアングルからの撮影、最高の音響と適度な照明効果。編集がいいんだろうなぁ。
最近どうでもよくなりつつあった上川隆也さんのかっこよさを再認識。
切なくなるくらいかっこいい。ヤバい(笑)
第一幕が相当にタルんでるんだけど、第二幕の緊張感は凄い。
一度は結束したはずの仲間の亀裂、裏切り、嫉妬、そして宗教心と猜疑心。
観終わった後、宗教とは何か、神はいるのかを本気で考えてしまう。
最後の彼らの行動は、果たして自身の意思なのか、シローの意思なのか、それとも神の意思なのか。考えても結論は出ないけど・・・
信じる心って、時に恐怖を覚えるほどのエネルギーに変わるんだなぁ。
・・・とマジメに書きつつ、コメディタッチのところは声出して笑ってしまった。
高橋由美子さんと吉野圭吾さんが大健闘。この二人、本当に好きだなぁ。
特に高橋さんは歌も演技も巧くて、元アイドルとは思えない。
対して、江守徹さんは・・・彼は歌唱力よりも存在感が素晴らしいってことで(笑)