暗闇の釣り師グローワーム (月刊たくさんのふしぎ2015年1月号)

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感想・レビュー・書評

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  • 多摩動物園で見たが、生態を読む時間がなかったらしい。
    巣の作り方も、何十本もの糸を一匹のワームが作って運営していることも知らなかった。面白い。

  • グローワームといえばわたしにとってはなつかしいNZのワイトモ洞窟の名物。チョウを研究する行動生物学者が、ワイカト大学(写真をうつしたのであろう挿絵の景色もなつかしい!)で研究する機会を得て、グローワームのかげろうのようなはかない一生、クモのように巣を張って捕虫する生態を詳しく解明したその過程がていねいに紹介されている。予想を立てたり推論をして、それを証明するのに必要な装置を組み、実験・考察という手順を踏んで科学的事実を明らかにしていくプロセスは他のどういう研究にも役に立つ。クモをとりあげた「かがくのとも」と似た内容ながら、実際にどれぐらい捕虫できるのか、エサの量と成長の速度の関係まで踏み込んでいて興味深い。

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著者プロフィール

小原嘉明

1942年福島県生まれ.東京農工大学農学部卒業.同大学教授等を経て,東京農工大学名誉教授.現在,尚絅学院大学客員研究員.この間,1997~2005年の9年間,ケンブリッジ大学にてMajerus M. E. N.教授と共同研究.理学博士.専攻・動物行動学

「2021年 『本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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