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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4522178009341
感想・レビュー・書評
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冒頭からおっかない。
長い映画だったけど、全く飽きずに最後まで観られた。
主人公も味があって、ぐいぐい引き込まれます。
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6年の罪で刑務所に入ったちんぴらが所内で成り上がっていく様をテンポよく描いた作品。
二時間半の長尺だが一気に見ることができた。
いきなりムショの恐い人達に「お前あいつ殺せ。さもなきゃお前を殺す」と脅迫されて選択の余地のないままわけもわからず人殺しをするはめになるシークエンスが印象的。口の中にカミソリを隠して近づけと言われるのだが何度練習してもうまく出来ず口の中を切ってしまう、という描写にははらはらさせられる。
罪の意識が死者の幻影として現れる演出や、最後までほとんどなんの役にも立たない予知能力など、物語的にさほど意味はなくても映画的に魅力のあるシーンがちらほらあってそれが映画全体でのいいエッセンスになっている。
ただこの映画全体に言えることだが、物語の方向性として主人公が何かを選択してつかみ取るという話ではなくて、選択の余地がない中で仕方なく振られた無茶ぶりをなんとかこなして切り抜けていくという話なので、そもそもが受動的で、何かをつかみ取ったぜ!バンザイ!というカタルシスに弱い。
たしかに面白かったのだが、結局何がいいたかったのかよくわからなくてちょっとぼんやりとした印象も残った。