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感想・レビュー・書評
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徳川3代将軍の世継ぎ問題を決着させるため、十人対十人で忍法殺戮合戦をして、生き残りを賭けることになった甲賀と伊賀の忍者たち。憎しみ合う両家にあって、甲賀弦之介と伊賀の朧は深く愛し合っていた。
山田風太郎の「甲賀忍法帖」を稀代の漫画家せがわまさきが原作の世界観をそのまま漫画化。
水墨画のような独特なタッチで忍法帖の登場人物に命を吹き込み、多彩な忍法を使う忍法バトルを躍動感あふれるタッチで見事に漫画化しています。
女の髪を武器にする忍者、かまいたちを武器にする忍者、昆虫を操る忍者、顔を変える忍者、そして忍法を破る破眼の術を使う忍者、忍法を術者に返す忍法を使う忍者など、凄腕の忍者たちが相手の隙を突き合いながらの壮絶な忍法バトルは、読む者を最後まで惹きつけます。そして敵同士に別れた主人公2人の恋の切ない結末も忘れられません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー、スカッとする場面あり、ハラハラドキドキの場面あり、胸が締め付けられる場面ありで、エンタテイメントとして非常によくできた作品。原作も読んでみよう。
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登場人物と奇抜な忍術の気持ち悪さがよく描かれていた。ここまで気持ち悪く描ける画力は素晴らしい。
人がどんどん死んでいく後味の悪さはある。 -
山田風太郎先生の小説を漫画化した作品。
小説は読んでいませんが、自分が好きな漫画家である、せがわまさき先生の作画に惹かれて購入しました。
異形異能の争忍バトルを素晴らしい画力で表現し、それぞれの登場人物が多くの感情を抱いて、壮絶に命の奪い合いを続ける凄惨な内容です。
ハッピーエンドなんてありませんが、ある意味「これが一番の終幕」だったとも思えます。
私の観点で申し訳ないが、この作中で一番複雑で数奇な運命を辿ったのは、薬師寺天膳ではないか?と考えてます。
せがわまさき先生の作画が、山田風太郎先生の世界観と見事に融合した傑作。