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- / ISBN・EAN: 4988102090678
感想・レビュー・書評
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他のヒッチコック作品とは違い、非現実的でナンセンス。とぼけた言動の登場人物ばかりでまさにコントだ。子どもの行動だけはある種リアルで笑える。人柄のせいとはいえ死を悲しむ者もなく大事にしてもらえないハリーは本当に災難だな。
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「ハリーのつぶやき」
やっと見つけたんだよ
まさか私のことをそんなふうに思っていたとは知らなかった
私はただただ彼女のことを思ってやって来ただけなのに
殴らなくたっていいじゃないか
頭はクラクラしてきてどうにも焦点が定まらない
どうにもまともに歩くことさえできないではないか
もう一度彼女に言おう、戻ってほしいと
力尽くでも連れて帰ろう、きっと彼女は悲しくて辛い生活をしているはずなのだから
なのに今度は靴で殴られてしまった
どうも胸まで苦しくなってきた、あぁ〜息をするのも辛い
苦しい、痛い、胸が痛い……
子供が居る…
誰かが私の足を持って引っ張ろうとしているぞ
まったくとんでもない一日だった、一日か?
昨日の明日は明後日じゃなくて今日のはずなのに
とにかくもうゆっくりとさせておくれ
とんだ災難だった
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TVにて
次から次へと事実が付け加えられ(死んでるハリーにとっては災難ということもないが)二転三転する中で恋が芽生えハリーを除いては大団円.やきもきハラハラしながらも楽しく,ヒッチコックの作品で一番好きです.秋色の風景も鮮やかです. -
丘の上に転がる死体ハリー。この丘におもちゃの銃を持った幼児、禁猟区で猟をしていた老船長、幼児の母親、中年の夫人、浮浪者、本を読みながら歩く男性、絵描き、などが来るが皆死体を見ても驚かない。オブジェを見ているような接し方。
死体をめぐるこれらのシーンがとてもシュールだ。おもしろい。なにかとても気に入ってしまった。実際はそれぞれに死体ハリーと関係があったわけだが。
最初と最後の幼児がとてもいい。
シャーリー・マクレーンの映画デビュー作。21歳。21歳で5歳くらいの幼児の母親役、死体を見た時の「まあ。ハリー」とあたかも死体が生きてるように普通に反応するがそそくさと去る。まるで見なかったように。この時のしぐさがいい。
1955アメリカ
2020.2.4レンタル