家を出て難民キャンプを渡り歩いていたピアは、親友の皇太子妃となり出産を控えた親友に呼び戻され、久しぶりに帰国することに。
迎えに来たのはミスターパーフェクトと呼ばれる第二王子のフェデリコだった。
表と裏の顔を見せる彼に惹かれていくが…。
妻を亡くしたシングルファザーで王子モノ。
表情豊かで、変なこじれもなく、お互い惹かれあっていく二人と、かわいい子供を楽しむ作品。
表情豊かでかわいい絵に惹かれてレンタル。
化粧っ気のないヒロインが美しくなるというハーレクインらしいシーンもあり。
子供はかわいいし、お互いが惹かれあって出来上がっていくのもよく描けていてキュンキュンするのだが、つい後半は読み飛ばしてしまった。
「なにこのラブラブは」となった。
これはよく描かれていて、決して悪くない(これは好みの問題)。
しかし、どうして読み飛ばしたのかというと、ヒーローの「死んだ妻とは愛ではなく親友みたいなもの(君には一目惚れだよ)」ってセリフのせいかもしれない。
こういう事ってハーレクインにはよくあるけども、この作品は、そんなに悪い印象がなくて、かわいい素直な子供たちを産んだ前妻に愛がないという説得力がないので、なんか都合が良過ぎだなあとモヤモヤができてしまった。
これならいっそもっと愛していた感があった方が良かったというか。
つい妻側の立場に気持ちがいってしまった。
たまについ変に保守的な倫理観が働いてしまうのだ。
物語なんだけどね。
こじれた人でなければ、少女マンガとして通用しそうなほど王道の作品なので、十分に楽しめるはず。