深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 三十年以上も前に行った香港の情景が浮かび上がってきた。スター・フェリーの甲板から見た香港島。二階建て路面電車がビルの谷間を走っていく。九龍の雑多な小道。今ではもうスマートになってしまったかもしれない香港。また、澳門の静かな、そして怠惰な街の様子。壁一枚のみ残った聖パウロ学院教会の前の石畳の坂。懐かしいな。

  • 学生時代の必読書でもある本書。久しぶりに読んでも旅への欲求が湧いてくる不思議。世界や都市が当時から大きく変貌していてもその地の温度や空気は未だ異国であるのには違いがない。

  • この本を読んでつい香港とマカオに行ってしまった。出版されて20年経過しているので当然街並みや文化は当時と違うのだろうが、そういうことではないのだ。
    この本の魅力は見知らぬ異国の旅で触れる非日常感。その奇妙な高揚感が本を通して読者に伝わってくるのだ。名著と呼ばれる所以だろう。

  • 今更ながらの深夜特急です。
    少し前に「波の音が消えるまで」と言う話を読んで、やっぱり深夜・・・も読んでおこうと思ったのです。
    やはり原点はここにありました。
    沢木さんの原点。
    次の特急にも乗るべきか?

  • 「あー、旅行したい」
    読み終わった後にそう思える本。

  • Kindleで売っていたので久々に読んだ。3,4回目だと思う。
    昔は自分と重ね合わせていたようなところ(こんな旅行したこともないくせに!)もあったけれど、今回は一定の距離感を持って読んでいることに気づき、それがまた面白かったりする。

  • 日本のノンフィクション作家、エッセイスト、小説家、写真家である、沢木 耕太郎氏の紀行小説。

    全6巻の1巻目であり、旅の始まりである、香港、マカオの旅の紀行となっている。

    最初に産経新聞に掲載されたのが1986年とのことなので、20年以上前の香港、マカオの様子が書かれている。この地は15年ほど前に行ったことがあるので、所々かすかな記憶が思い返され、楽しく読み進めることができた。

    今となってはこの本のような経験はできないと思うけど、もう一度行ってみたいと思わせられる本だった。

  • バックパッカーのバイブルと言われている本。
    この本の存在は知ってたけど、今まで20ヶ国以上を旅して、やっと読んでみることに。

    テンポがよく、その場の熱気・匂い・光がひしひしと伝わってくる感じがして(特に香港・マカオ編だからか)、早くまたバックパックを担いで旅に行きたくなる。
    こういう興奮はバックパッカーなら感じると思うし、これからバックパッカーを始める人には良い参考書だと思う。

    とっとと続きを読もう。

  • 10年くらい前に読んで、今回はkindleにて再読。
    凄く面白くて、6冊一気に読んだことを覚えている。

    久々に読んだが…これはやはり面白い!

    この本の評価が高いが、皆、
    自分自身を解放したがっているんだろうな…。
    自分もだけど。

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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