- Amazon.co.jp ・電子書籍 (196ページ)
感想・レビュー・書評
-
志村けんさんの追悼番組をみていて気になったので図書館で借りて読みました。とても読みやすく、二時間で読んでしまいました。読んでよかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20年前に出版された本。出版当時は全く見向きもしなかったが、ドリフが折からマイブームになっており、読んでみた。あとがきでも書いている通り、荒井注が亡くなって書き残しておきたくなったのが執筆の動機。3年後の2004年に亡くなっているので、正しい判断と言うべきだろう。
ドリフで唯一年上のメンバーだった荒井注が好きだったことはうかがえる。脱退理由は忙しくなりすぎたことが荒井の人生哲学と合わなかったようだが、よく分からない。
全員集合が、ひょうきん族に抜かれたころ、ビートたけしとフジテレビですれ違った際、たけしが「手抜いて適当にやってますんで」と照れ臭そうにあいさつしたというくだりがあったが、昨年志村けんが亡くなったときのたけしのテレビでのコメントが、ドリフの笑いを丁寧に作り込んだ和菓子、ひょうきん族を合成甘味料たっぷりの歌詞に例えていたのを思い出した。まさに妥協を許さず、何時間も台本を練る作り込みこそがドリフの笑いだったのだろう。
全員集合が終わった後、志村と加藤で後番組が始まったことには複雑な思いがあったことがうかがえる。ドリフが「仲が悪い」という噂には、明確に否定せず、「いまでも解散したわけではない」と強調しているのが逆に印象的だ。
芸名はクレイジーキャッツがつけたのは初めて知った。ハナ肇が「この商売は水物って言ってな、水に関係する方がいい」と言って、荒井注とか加藤茶の名前を適当につけていく下りは面白かった。 -
いかりやさん、志村さんありがとうございました。
-
人生で初めての電子書籍としてこの1冊を選びました。
大好きだったコメディアン、いかりや長介さんの自伝です。
長さんの書く文章にするするすると引き込まれ、気がついたらあっという間に読み終えていました。
ドリフ結成から泣く子も笑う全員集合、大爆笑の裏のお話、メンバーの入れ替えや脱退、最愛のお父様のこと、俳優としての自身のことまで、実にわかりやすく、そしておもしろく書かれていました。
長さんファンならばぜひ読んでおきたい作品です。 -
「だめだこりゃ」3
著者 いかりや長介
出版 新潮社
p12より引用
“コミック・バンドを志向していた私は、トリスのおじさんみた
いな面白い顔のピアニストがいるときいて、すぐに会いに行った。
”
日本を代表するコミックバンドでコメディ集団のリーダーであ
る著者による、自伝的エッセイ。
昭和一桁に生まれた子供時代についてから日本アカデミー賞を
獲得された頃まで、メンバー達との写真とともに書かれています。
上記の引用は、荒井注さんについて書かれた項での一文。
掲載されている写真を見てみると、成る程確かに似ているように
思います。
戦前・戦中・戦後の芸能の様子が書かれており、資料としても
貴重なのではないでしょうか。ビートルズ来日公演での、前座を
務めた時の事ももちろん書かれています。
ーーーーー