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感想・レビュー・書評
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これまた支離滅裂な
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石狩川上流のポツンと一軒家からの『世にも奇妙な物語』。
「事実は小説より奇なり」ならぬ、「小説は事実より奇なり」と、フィクションの本気度が感じられる小説です。
当時は石狩川上流はまだ未開の地だったのでしょうか。こんな一家が存在していても違和感なかったのでしょうね。
『三四郎』な人生論
夢野久作全集2【ReadingX】
https://sanshirou.seesaa.net/article/493140208.html -
読んでいて途中で意味がわからなくなりかけたが、壮大な妄想が最後は筋が通っているようで読み応えがあった。
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男曰く、退院させてくれ。精神状態が良くなったから。
では耳を傾けてみましょう。北海道から九州まで壮大なお話。
わりかし短いのでサクッと読めます。
主観と客観に想いを馳せてしまいますね。
ドロドロな愛憎劇かなと思いきや、ファンタスティックに失楽園かなと見せかけて、壁じゃんみたいな。
そういうこともあるんですね。わかりませんね。
ところで語句について「エロ」「グロ」が用いられており、約90年前にはすでに一般の表現だったのであれば特になんでもないですけど楽しいです。
細かい点では「胴忘れ」はド忘れ、「併し」はしかし。勉強になります。
ほか、表現に関して言えば『全裸監督』やキャスター・リンボ(『Fate/Grand Order』より)を想起する箇所がありました。詳しくは末尾ハイライト部分。
ちなみに同作者の『ドグラ・マグラ』を読んだことがありまして、本書では同じエッセンスが凝縮されていますので、ちゃちゃっと読んでみたい方には本書をお薦めします。
なお、本書のご紹介はあどニム・爺(あどニム・ガード)さんからいただきました。深く感謝いたします。
◆以下、気に入った箇所をハイライトにして、Kindleからエクスポートして転記した。
メモおよびハイライト:
『Kichigai jigoku (Japanese Edition)』
(Kyusaku Yumeno著)
ハイライト(イエロー) - 位置No. 13
御信用申上げます。御信用申上るどころではありません。
ハイライト(イエロー) - 位置No. 61
胴忘れ
ハイライト(イエロー) - 位置No. 121
併し
ハイライト(イエロー) - 位置No. 215
ええええ。事実ですとも事実ですとも……。
ハイライト(イエロー) - 位置No. 425
そのエロ狂の骸骨男が
ハイライト(オレンジ) - 位置No. 588
底本:「夢野久作全集8」ちくま文庫、筑摩書房1992(平成4)年1月22日第1刷発行
底本の親本:「冗談に殺す」春陽堂1933(昭和8)年5月15日発行
以上 -
夢野久作による独白体の短編小説。読みやすい。
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なんかよくあるかもしれん展開だけど、好きだよねぇ、こういうの。あんまり生真面目な話を聞いてるより、ちょっといっちゃってる感じのほうが楽しいやね。
にしてもこの題名で小説を書ける日はもう来ないよなぁ。 -
時代の空気というものを無視しながら、しかし今の時代ではむつかしいだろうなという作品がたまりあり、本作もそれに類するものだという気がするね。長尺の独り言にはそれだけの狂気感みたいのがあるのだけど、なんつっても、人に話してるはずが誰にも話しかけていなかった、というのは、本書を読み終えてもやはり主人公は妄想を話しているだけであると思うのには十分で、それでもなぜか、実は真実なのではないかと片隅にこびりつかせるところは、サスペンスとして巧みな設定もあるのではないかと思うね。面白い。
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夢野久作らしさ溢れるお話
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夢野久作2作め。
あのドグラマグラにつぐ作品だったか。
言い回しがとても現代風で面白い。
ステキという言い回しが好き。
これは熱烈なファンが生まれるよなーと読みながら思った。
話の筋はどうでもよく雰囲気がいい。ステキ。