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感想・レビュー・書評
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O君とは、当時の文豪達の小説の挿絵なんかを書いたり詩をうたったりした、小穴隆一のことです。芥川とも親交がありました(芥川は先に自殺してしまいますが…)。
ですから、どことなくこの短い掌編は懶い情緒を感じますね。微笑ましい会話のようですが、拭いきれない憂鬱がなんだか当時の心境をまざまざと感じさせられるようで不思議な感じです…
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大正時代の人間に「テレパシイ」なんて語彙があるのか!
待てよ、芥川ならさもありなん。何せドッペルゲンガーを目撃した人だし。
超常現象を体験した友人U君とは、梅毒で精神を病んだ後、マラリア療法で文壇に復帰した宇野浩二だろう。マラリアの高熱を以て、梅毒トレポネーマ菌を根絶する。昔の医療は豪快だ。
付言。U君を見舞った超常現象はテレパシイではなく、テレキネシスもしくはポルターガイスト。
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