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感想・レビュー・書評
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真珠夫人
(和書)2010年05月22日 15:25
2002 アートブック本の森 菊池 寛
新潮文庫で読めば良かったかも。
読み易く構成されているので気軽に読めました。
なかなか面白いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青空文庫・ソラリにて読みました。
うーん、誰も救われない話だなというのが
率直な感想。
壮田勝平が死んだ後の瑠璃子の行動が、やっぱり理解できず… -
なぜ手を出したのか? ひとえに北村薫『六の宮の姫君』のヒロイン(名前が無い)が推していたから。
ダウンロードして驚いた。長い……。読み通せるのか? 高峰を仰ぐアルピニストの心境を味わう。
半分を過ぎた辺りから引き込まれる。一種のミステリ。真珠夫人の謎に満ちた行動の真意が、途中で明らかになり、クライマックスへなだれ込む。
芥川が三国志の天才軍師で、その盟友 菊池寛は豪傑だろうとタイプ分けしていたら、教養もあれば、緊密な構成も出来るではないか。お見逸れした。
余談:なんともエロチックなタイトルで、真珠のネックレスだけ身に帯びた貴婦人の裸身が浮かんでくる。毎日新聞の月報「毎日夫人」はエッチなニュアンスなのに「毎日かあさん」だとそうでもない。「夫人」という言葉を桃色に染めた戦犯は『チャタレー夫人の恋人』のような気がする。 -
昔流行ったドラマのイメージで読んでみたら、全く印象が違った。
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因果応報、美しい親子愛、「女性」の反逆の物語……どう捉えるかは、その人の読んだ時の気持ちのあり方次第だと思う。
読み進める手を止められない。きっと、自分も「瑠璃子」に魅せられたモブの1人に過ぎないのでしょう。 -
考えさせられた。誰が悪者ということはなく、いろいろ入り組んで複雑なのが人間なのかな。