北京大学てなもんや留学記 [Kindle]

著者 : 谷崎光

• 文藝春秋 (2008年7月10日発売)

感想・レビュー・書評

[キルアさんの感想 · 2020年5月23日]

中国の文化や人となり、考え方、風習がコミカルな文章でよく分かる。

鈴なり＝人が群がる様
漫漫来＝ゆっくりゆっくりいこう
生まれる前の出産許可から賄賂
小学校入学に賄賂
大学の成績表を出してもらうのに賄賂
就職に必要な書類を役所に求めても賄賂
開業の批准に

非貪不可(フェイタンブク)汚職しないわけにはいかない。非〜不可構文
打工妹(ダコンメイ) 出稼ぎの女の子
礼品(リーピン)プレゼント
開かぬ門、未来をも開く重要な鍵
朋友多、路也多(ポンヨウドゥオ、ルイエドゥオ)友だちが多ければ道も多い
アメリカを罵りながらアメリカの会社に入りたがり、日本を罵倒しながら日本製品を欲しがる。腐敗に起こりつつ公務員試験に殺到し、民間でも政府でも企業でも賄賂から無縁ではいられない。
日本よりもはるかに学歴社会だが日本より学歴は役に立たない複雑な国で北大の名前だけではもう生きていけないことを必死感じ希望と不安でドキドキ。

著者プロフィール

作家

「2016年 『国が崩壊しても平気な中国人・会社がヤバいだけで真っ青な日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」