バッテリーVI (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 【これだから。】
    捉えきれなかった。そう語るあさのさんのあとがきが、ラストの豪と門脇に繋がる巻。
    でも、変化のない人生なんて、つまらないですよ…ね?

  • ついに完結。漸く怖さを知った、漸く自分以外の存在の面白さわ知った、巧は大人の階段を一歩登ったんだ。大人からすれば、まだ14歳にもならない少年の自信も自負も、鼻持ちならない傲慢さと紙一重の違いだろう。俺は、それを認められる、信じてあげられる大人になっているか、見直す良い機会となった。児童書であるが、大人も読む価値ありの名著。

  • ※当時私が読んだのは、Kindle版ではありません(^^;

     バッテリーもいよいよ完結編、最終章です。

     主人公の巧はもちろん、豪、瑞垣、みんなキャラが変わったかと思うくらい成長しています。

     特に、元キャプテン海音寺の思慮深さは、中学生を超えています。

     余韻のある終わり方ですが、もう少し対戦の様子を書いてほしかったと思うのは、私だけでしょうか。

  • 最初の1~2巻までは,主人公・巧の,大人の押しつけや理不尽に対して抵抗してつっぱっている心情描写が鮮烈で,強く共感できた。自分も同じくらいの頃,同じような心情を持っていたことを思い出しつつ,自分が大人になることで,それを忘れてしまっていたことに愕然とした。いや,忘れてしまったというよりも,立場が変わって,当時の大人達と,同化してしまっていたということだ。大人であるにもかかわらず,こうした少年の心情をリアルに描いた著者に,驚嘆したりもした。

    しかし,後半に入り,特に門脇との対決が中心の展開になるにつれ,まるでスポ根マンガのようになってしまった。たかが中学生の野球で,そんな完璧な技術を持つ選手がいるはずがない。しかもこんなにたくさん。そして,中学生とはとても思えない,思慮深さを持つ子供達。あまりに現実離れしていて,共感どころか白けてしまう。こんな特殊な設定の子供達を使って,著者は何を表現したかったのか。無理矢理小難しい結論にこじつけしようとしているとしか見えない。

    前半が良かっただけに,ちょっと残念。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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