朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away Vシリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 前回も舞台になった、土井超音波研究所。

    ここの研究所は、一体なんなの!と、言いたくなってしまいました。

  • ドロドロの昼ドラはいらない
    女刑事がへっ君に言った一言笑えない

  • Vシリーズ9作目。なんかとんでもなくスケールの大きな話。7作目の「六人の超音波科学者」の続編と思った方がいい。スケールでかい話のわりにふんわり終わるけどなんかスッキリする。

  • 飛ばしていた前シリーズの9巻目は、8巻目とセットのような話だった。
    久しぶりに若い保呂草さんに再開できて懐かしかった

    「そうではなくて、そういった行為を排除するための方法論が間違っている、と思うわけ。これこれ、こういう理屈だから、戦争や人殺しをしてはいけない、という理由をつけようとする。そこに、矛盾が生じる。だから逆に、その矛盾をついて、過激な思想が生まれ、社会に対する威嚇になってしまう。学校では、子供に理屈を教えようとする。ところが、教師よりも頭の良い子供は当然沢山いるわけで、彼らは、たちまち教師の思想の浅薄さ、論じられる理由の軽薄さを見抜く。彼らは自分たちの理屈を求めて、より高等な、より説得力のある論理を築こうとする。その一部が、やがては反動の力を生むのです。いったい、どこが間違っていますか?明らかに最初の理屈なの。だって、もともと理屈なんかなかったんだから。」

  • 正当防衛。昔から正当防衛に興味があった。冷たい語り口がたまらん。

  • この時点で大体気づくのが,S.S.の正体である.これまでのVシリーズに散りばめられたヒントを並べてみると,それらしい回答を得られるようになっている.これがVシリーズに秘められた謎の1つだろう.実際,この物語の後半で彼は一時の主役を演じる.とてもスリリングだった.
    それ以外にも,シンプルとはいえない大掛かりな装置や,前々回の伏線の回収,かつてのキャラクタの再登場など,単作ではなく連作を意識する構成が目立った.S&Mシリーズは,どちらかと言えば作品ごとに独立した要素が強かったが,Vシリーズには確かに「シリーズ」という言葉がふさわしく,一気に読める楽しさがあると思う.

  • Vシリーズ第9段。 あぁ、もうなんてことだ。ゾクゾクでもない、ザワザワとしたというか、とても綺麗な物語を読んだ後の感覚。Vは内容的には完全にS&Mを超えてる… この順番に読んできて本当に良かった。 読了後、伏線元を辿った。こちらも初見とは違った読感。知ってから読むのもいい。 あと、あのご趣味を登場させるとは。単語が出てきた時思わずニヤリとしました。先生本当に何でもネタにするなぁ。 さぁ、ラスト1巻。何がどうなるのか。もう止められない。好きにしてもOK! 「まぁ、もしかして、口説き文句かしら」

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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