- Amazon.co.jp ・電子書籍 (423ページ)
感想・レビュー・書評
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下巻は、血なまぐさいシーンやジメジメした気持ち悪さのシーンが連続します。
人間とバケネズミとの殺戮の火蓋が切られ、バケネズミ側の仲間に悪鬼が現れて、人間側は恐慌に陥ります。
悪鬼を倒すための切り札、サイコ・バスターを手に入れるため東京に向かう早季と覚たち。
廃墟となった東京の風景や、東京の地下の描写、そこに出てくる異形の生物の描写が圧巻です。
地下の汚泥の描写は鳥肌ものです。ビルや道路などが荒廃した景色はリアル感があります。
そして道案内のためのニセミノシロモドキ。3巻を通じて1番ユニークな存在なのが、なんといっても国会図書館移動式端末のミノシロモドキでした。隙とみると点滅光で目眩しをしたり逃げようとする、最初に利用者登録を要求する割には破壊するというと登録を省略してしまう、説明を始めるとやめろと言わない限り延々と聞きもしないことまで説明し続ける・・・開発者の意図を聞いてみたいです。この物語では大きなウエイトを占めています。
そして構築された緻密な世界観の中で、人間とバケネズミの関係があまりにもショッキングでした。私には予想できなかったです。
おもしろい、そして、考えさせる小説でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
6日間で一気に上中下読み終わりました新世界より。
夏祭りの夜に起きた大殺戮のシーン凄かったな…。
どんどんどんどん人が死んでいく。
人類はその痛みと共に生きていく。
真相を知ってしまっても生きていく。
という決意の下巻。
制御しきれない力を制御しようとした時点でこの未来は約束されていた気もしている。
だけど、それってSFの中だけではなく、今生きている目の前の世界も一緒だよな。
新型コロナウイルス感染症の影響で家にいることが増えて、その中で読めてなかった新世界よりを一気読みしたけど…余計に考えさせられてしまったな…。 -
読み終わったー!世界観が面白かった。どっぷり浸って一気に読んでしまった。
怒涛の展開はお約束な部分もあったが飽きなかったし、興味深い結末だった。
奇狼丸が格好良い。でもあの作戦を提案した早希、どうなのよ。