悟浄歎異 —沙門悟浄の手記— [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 初読。kindle。万城目学さんの『悟浄出立』を読んだので、気になって読んでみた『悟浄出世』に引き続き読んでみた。短いので、何度でも読み返して味わえそう。ますます『西遊記』をきちんと読まないとなあ。

  • 沙悟浄による旅の同行者の観察。
    まっすぐで自信に満ち、戦闘の天才でありながら無邪気な孫悟空。あまりのか弱さに意気地がなくも思えるが清く美しい精神をもつ三蔵法師。怠惰な享楽主義者でこの世を生きることを誰よりも愛する猪八戒。彼らの性格や彼らの関係を沙悟浄の言葉で解釈するが、他人を語ることで自己を理解しようとしているようにも思われ、自己嫌悪が見え隠れしている。

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著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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