聖三稜玻璃 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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  • 読んだきっかけ:
    東洋的諦観について調べてたら行き着いた作家

    あらすじ:
    山村暮鳥の短編集

    感想:
    非現実的で鬱屈として少し寒い文体。終盤に「いちめんのなのはな」で有名な風景・純銀もざいくを収録。旧字体の言葉と詩的な比喩表現が相乗効果を生み、静謐な世界観で進む短編。ロマンチックな言葉の羅列。

    印象的な言葉:
    「さてはかすかな愛の痙攣」
    「くちつけのあとのとれもろ」
    「靈魂(たましい)よ、汝の輪廓に這ひよる脆い華奢な獸の哲理を知れ。」
    「靡爛せる淫慾の本質に湧く智慧。溺れて、自らの胡弓をわすれよ。わたしの祕密は蕊の中から宇宙を抱いてよろめき伸びあがる、かんばしく。」
    「いちめんのなのはな いちめんのなのはな…」


    おすすめ・キーワード:
    静謐、ロマンチック

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