“文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】 (ファミ通文庫) [Kindle]

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  • シリーズ2作目の本作は、文芸部のポストに「憎い」「幽霊が」などと書かれた紙片や数字を書き連ねた謎の紙が投げ込まれ、遠子と心葉が犯人を捜し出した結果、「私はもう死んでいるの」と笑う幽霊のような少女が犯人だった。
    その少女が誰なのか、なぜ文芸部のポストにこのようなことをしたのか、少女にまつわる謎を解いていくうちに、大きな哀しい真実にだどりつく物語。
    全く先が読めない話で、ひとつ謎が解けるとまた次の謎が浮上し、終始なんでだろうと考えさせられたが、終盤でドカーンとありとあらゆる伏線が回収され、圧巻だった。
    一言であらわすならば「近親愛」。
    本当に哀しいお話だった。

  • 学生の頃にめちゃくちゃ好きだったシリーズを再読。心が抉られるような悲しさと残酷さ。

  • これを読むのは2回目だけど、初めて読んだときと同様に涙で読めなくなるほど泣いてました。
    私はこういう自己犠牲とか報われないとかそういうのにめちゃめちゃ弱いんだ~~~うわ~~~。
    因みに初めて読んでる時にiPodで適当にBGMを流していたらcrystal kayさんの「こんなに近くで・・・」が流れ出して泣きすぎて呼吸がままならなかったです。

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著者プロフィール

合唱王国福島出身。春の夕暮れに生まれる。幼いころから読むこと、書くこと、眠ることが大好きで、作家を目指す。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)などがある。

「2021年 『世々と海くんの図書館デート(5) 春めくきつねは、つりばしにゆられて、あのこに会いにゆきます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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