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感想・レビュー・書評
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ふいー
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呉用と童貫の一騎打ちを描くラス前の18巻。楊令の活躍。秦明 、解珍 、郝思文、林冲の戦死。一気に読めた。
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この巻とあと1冊で終わる水滸伝。
私なりに、楊令伝に繋がる落としどころを考えていた。
童貫の戦死。
これで宋軍の戦意は確実に喪失する。
休戦または停戦の勅命が下りる。
ほぼ壊滅状態に陥った梁山泊は、楊令が成長するまでの時間をそれで稼ぐことができる。
童貫を斃すことができるのは、林冲ではないか?
しかし、やはり私の予想は、あくまで素人の見立てであった。
楊令、もう梁山泊に入っちゃったよ。
新たな拠点として揚州に非戦闘員を移し、自立の手段を与え、北方にも燕青、武松、李逵などを配置しているので、彼らが次世代を率いていくのかと思う。
しかし、あっという間に上級将校になってしまった楊令を、どうやって梁山泊から引
き離すのか?
だって、童貫が将軍でいる限りは、絶対梁山泊を壊滅させるでしょう?
そこにいない人だけが生き延びるんじゃないかと思うんだ。
まさか捕虜にされちゃう?楊令。
何か暗い運命を背負っているらしいので、それもありか。
本筋とは関係ないが、聞煥章の扈三娘への昏い望みは叶うのか?
なんてことも考えながら、頭の中をフル回転させたまま物語世界へ入り込む。
今まで梁山泊を支えてきた大物たちも、ここにきて戦死が相次ぐ。
「生涯に一度ぐらい、女を助けた男になりたい」
最後まで癒えない傷を抱えて死んでいったのか、あの男は。