芙蓉屋敷の秘密 (角川文庫) [Kindle]

著者 : 横溝正史

• KADOKAWA (2003年9月12日発売)

感想・レビュー・書評

[nyanchyuさんの感想 · 2019年9月24日]

横溝氏短編集。「三本の毛髪」、「芙蓉屋敷の秘密」「腕輪」は本格っぽくて良かった。それ以外の作品は「はっ？」って感じ。「三本の毛髪」の密室トリックは何でしょうねって感じがした。「芙蓉屋敷の秘密」では白鳥芙蓉さんがたくさん出てきて少しこんがらかりました。まぁ、三作とも楽しく読めたことは確かです

[kiyosiさんの感想 · 2013年9月6日]

『富籤紳士』
　お金がなく友人の家に居候する男。家主が逃げ出し困ったところに現れた女。男たちを選ぶ女。

『生首事件』
　小包で送りつけられた女の首の謎。

『幽霊嬢』
　映画に出演した少年の正体は女か？

『寄せ木細工の家』
　天蓋付きの寝台で撮影中に起きた事故。寝台に隠された男の恨み。

『舜吉の綱渡り』
　恋人を奪われた男の復讐計画。しかし計画実行後のどんでん返し。

『三本の毛髪』
　大学教授の家から消えた殺人犯。『グリーン家殺人事件』をみた男たちの推理合戦。

『芙蓉屋敷の秘密』
　女優・白鳥芙蓉の死を捜査する素人探偵・都築欣哉の推理。現場に残された帽子と消えた帽子の謎。

『腕輪』
　中古品で見つけた腕輪に隠された秘密。正当防衛の被害者の妻の秘密。


　２００９年２月１７日購入

　２００９年２月２６日初読

著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史（まさし）。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」（46）で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」