彼女はいいなり 「ＳＭ青春小説」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

著者 : サタミ・シュウ

• KADOKAWA (2012年10月25日発売)

感想・レビュー・書評

[５６８さんの感想 · 2021年5月18日]

官能小説に類されるとおりＳＭ寄りの性描写が多い作品であり、エロ目的で読むのも良いが、構成がおもしろい。
登場人物の名前、時系列など、作品ごとのつながりを追う楽しさがある。
『私の奴隷～』シリーズが印象的（有名）だが、個人的にはこちらのシリーズを押したい。
前シリーズでは、作品ごとに主人公が代わっていき、リレー形式な印象であったが、今作含む４作品のシリーズは、主人公は代わらず、変わるのはその立ち位置（役割）、成長を描いている。
そう捉えていたが、シリーズ後半いい意味で予想を裏切られる。そしてもう一度読み返す。
どこかの解説で〝青春小説〟と評していたとおり、官能小説でありながら、性描写をおまけのように感じてしまうような爽やかさがある作品。

[udagawayさんの感想 · 2014年2月9日]

興味本位で読んでみたけど、なんとなくどっちつかずな印象を受ける。でも違う角度からみると「ライトな感覚」とか「官能小説だけど読みやすい」といった感想を抱く読者もいるのかも…？