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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (368ページ)
感想・レビュー・書評
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上巻、中巻を何とか読了し、読後に大きなカタルシスを得た、という友人の言葉に、徐々に疑いが強まってきた。
とにかく暗い。時代背景もあろうが、この陰鬱な世界観に描かれるこのストーリーは、とにかく苦痛であった…。
しかし上巻、中巻と、読み進めてくるにつれて物語のスピードもアップし、最初は理解しがたく苦痛であった当作品の訳も、私が慣れたのか訳者が慣れたのか気にならなくなってきた。
ただ、主人公ラスコーリニコフの心情は、やはり最後まで理解できなかった。
古い訳のため「気ちがい」という言葉が頻出し、ラスコーリニコフは病気なのかどうか、作者はこのラストでどうしたいのか、私には結局理解できずじまいであった。
物語が難解なのではなく、時代、宗教等の文化が違うので、理解できなくて当たり前なのかも。
でも、挑戦はしてみて損はないはず。
訳は好みがわかれよう。
いつか別の訳者で比較してみたい気はするが、このストーリーでこのボリュームだとなあ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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