罪と罰(下) [Kindle]

  • グーテンベルク21
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感想・レビュー・書評

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  • 上巻、中巻を何とか読了し、読後に大きなカタルシスを得た、という友人の言葉に、徐々に疑いが強まってきた。
    とにかく暗い。時代背景もあろうが、この陰鬱な世界観に描かれるこのストーリーは、とにかく苦痛であった…。

    しかし上巻、中巻と、読み進めてくるにつれて物語のスピードもアップし、最初は理解しがたく苦痛であった当作品の訳も、私が慣れたのか訳者が慣れたのか気にならなくなってきた。
    ただ、主人公ラスコーリニコフの心情は、やはり最後まで理解できなかった。

    古い訳のため「気ちがい」という言葉が頻出し、ラスコーリニコフは病気なのかどうか、作者はこのラストでどうしたいのか、私には結局理解できずじまいであった。
    物語が難解なのではなく、時代、宗教等の文化が違うので、理解できなくて当たり前なのかも。
    でも、挑戦はしてみて損はないはず。

    訳は好みがわかれよう。
    いつか別の訳者で比較してみたい気はするが、このストーリーでこのボリュームだとなあ…。

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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